|
「ルゥキィ」
「すみません。」 城岩警察署、生活安全課。 一人の天使が舞い降りた。 その名を、七原秋也。 美少年センサーを脳内に納めた三村信史は、 その頭から出る電波に向かって椅子ごと秋也に椅子り寄る。 そして、いつもの常用句を口にした。 「どうしたんだい?ベイベ。」 歯をキラリと輝かせ、悩殺スマイルを振りまく。 大抵の女は、そんな信史の歯を見て胸をときめかせるのである。 この世には歯フェチが多い。 しかし、秋也はそんな信史を見、少し身体を震わせた。 大抵の男は、そんな信史の顔をみて殴りかかる。 この世には美しいものに対する、嫉妬というものが存在するのだ。 秋也は、信史から視線をはずし、奥の桐山に向け、はっきりと言った。 「俺、犯されました。」 中川典子婦警が、奥でお茶を汲みつつ、小刻みに震えていた。 秋也を個室に移した後、課内は騒然としていた。 一つの椅子を巡り。 まさにバトルロワイアル。 「俺が話を聞く。」 信史が真っ先に行動を起こした。 そばにあったペン(シャープペンシルとボールペンが一緒になった奴)を掴み、電気を消す。 夕日に照らされたその部屋は、赤かった。 燃えていた。 そこにいる者の闘志を描いたように。 一体何のために電気を消したのかは、結局明かされることは無かった。 「ダメよ、三村くんなんかに任せれるわけ無いわ。もちろんここは、あたししかいないでしょう?」 「いや、おねぇちゃんには無理だ。俺が行こう。」 「おっさんは黙ってなさいよ。ブローニングで撃ち殺すわよ。」 「ちょっと落ち着かないか。ここは一番まともな俺が行ってこよう。」 「杉村くんのどこがまともなの?怖い・・・色んな意味で。やっぱりあたしが行くわ。」 「デコナイフは黙ってろ。」 「・・・いい。俺が行く・・・」 信史、典子、川田、幸枝、弘樹、文世の会話をよそに、桐山がぼそりと呟いた。 「いや・・・ボスが出るほどの話じゃないと思うんスが。」 桐山はこの課のボスである。 そしてあだ名もボス。 缶コーヒーもボス。 携帯電話もボス電。 冬にはボスジャンを愛用する。 充曰く、『ボスジャンはボスのジャン?』らしい。 彼は、その言葉を口にした日以降、行方不明となった。 「お前達には任せられん・・・」 そう言って、桐山秋也を入れた個室に消えた。 そんな、課内のボスらしいボスの後姿に、一同は少し見入った。 背中に和雄と刺しゅうが施されている・・・ あれもメイドのミカが作ったのだろうか(ボスレポより)。 「さて・・・少し話しを聞かせてもらうが、大丈夫か。」 「ハイ。平気です。」 テーブルに向かい合って、桐山が切り出した。 窓もドアもないこの部屋は、完全な密室であった。 あんなことやこんなこともやり放題。 二人がどうやってそこに入ったとかは置いておこう。 防火防水防音防弾。 いつ何時、織田の首が飛んでくるかわからない。 「ナナハラアキヤくんだったか。詳しくさっきの話を聞きたいのだが。」 「シュウヤです。」 「ああ、アキヤくんか。すまない。」 「シュウヤです。」 「それで、一体どうしてそんなことに?」 こんな奴で話になるのかと、秋也は怪訝な表情をした。 しかし、今ここには、彼と自分しかいない。 完全な密室となった今、とりあえずは彼に話すしかない。 だって、出口はどこにもないのだから。 秋也は毅然とし、話すことにした。 仕方ない、城岩町が変態の集まりだと言うことは周知の事実。 曲げようのない真実なのだ。 この間も、某雑誌にて「最多変人生息地」としてグランプリを取った。 かくいう自分も変態の一人。 そう思うと秋也は涙が出る思いだった。 「ちゃんと聞いてくださいね。さっき、友達と遊んでたんです。それで、五時ころ帰ろうと思って駅まで行ったら・・突然頭部から襲われました。」 「場所はどこで?」 「駅近くの表参道です。」 「なるほど、表参道か。」 秋也も桐山も、依然と表情を崩さなかった。 カチカチという、時計の音だけが響いていた。 いや、時計ではない。 部屋の隅に軟禁されているらしい、老人が石をこすり合わせていたのだ。 火花が散り、今にも火を放たんとしている。 二人だけじゃなかったのか。 秋也は思った。 「あの、何か無いんですか。ちょっと、おかしいじゃないですか。」 「何だ。ナナハラアキヤは五時に表参道で頭部から襲われた。どこが違う?」 「シュウヤだっつの・・・違いは無いけど・・・・」 桐山は黙々と紙に何かを書き綴っている・・・ 少し首を伸ばし、秋也はそれを覗き込んでみた。 “アキヤアキヤアキヤアキヤアキヤカズオアキヤアキヤ・・・・以下略 「あの、人変えてもらっていいですか。」 桐山が個室から出ると、続いて幸枝が入ってきた。
三編みが少し引っかかったが、むしり取って解決した。 幸枝は、むしり取った三編みを秋也に渡す。 ところどころに、羊の毛がまぎれていた。 一体、彼女は何をしたのだろうか。 「さっきまでの話は聞いたわ。今度はちゃんと聞くわね。」 秋也は、貰った三編みを握り締め、こくりと頷く。 何本か床に毛が散らばった。 その目は相変わらず、しっかりとしている。 結構強い子なのね、強気な受け。うん。いい感じ。 そう思い、幸枝は緩みそうになる顔をなんとか保ちながら、話を続けた。 「その、頭部からって言うのが、良くわからないわ。落ちてきた人に・・襲われたの?」 漫画みたいだわ、幸枝は心の1ペーシにこのことを書き込んだ。 刻み込んだ。 血があふれてきた。 「落ちてきたっていうか・・降ってきた・・・?。」 「降って・・・?まぁいいわ。それで、表参道って話だけど、夕方の五時なんて・・・人通りが多くなる時間じゃない?そんなところで?」 「ハイ。そこで犯されました。気を失いそうになったのを覚えてます。」 気を失いそうに・・・・・、想像すると、幸枝の口端からよだれが垂れる。 (いけないいけない。ホモスキーなあたし、こーゆーの憧れてたのよ!!ホモから話聞くの!!!) 「あの、よだれ垂れてますよ?」 「ああ、ごめんなさい。それで、誰も助けてくれなかったの?そんなに人がいたなら、一人くらいは助けてくれるでしょう。」 「いいえ。ほとんどの人が見物してたみたいです。なんか・・・俺の見て、自慰行為してた人もいました・・・」 ポタリと血が流れ落ちる・・・ 流れた血は、机の上に文字をつづった。 ホモ万歳 「あの、平気ですか。鼻血・・・」 「気にしないで。それで、どんなことされたの?あ、確認だけど男の人に犯されたのよね?」 「はぁ・・・・」 あたりが真っ赤に染まった。 そして、鉄の匂いがその部屋に充満した。 幸枝が、出血多量で倒れてしまったのだ・・・ 老人は相変わらず、石を打ち続けていた。 続いて、三人目の男が入ってきた。
その名を、サードマン・三村信史。 彼はいつでも三番手だった。 そしてすべてが三流だったのだ。 勉強も、スポーツも、性テクも。 それでも彼は一番だと思い込んでいた。 「さて、このサードマンが来たからにはもう安心だぜ。」 秋也は信史を見るなり顔をゆがめた。 「あの、あんたは・・・・。」 「まぁそういうなよ、ベイベ!さぁなんでも話してくれ!七原のことは俺が一生面倒みてやるぜ!!」 何も言ってないのに、そう言う間もなく、秋也は無理やり椅子に座らされた。 ブーブークッションが知らぬ間に置かれ、ブーとなった。 信史がお腹を抱えて大笑いしている。 殴りたい衝撃にかられながらも、ブーブークッションをよけ、椅子につく。 ふと視線を部屋の隅に向けると、先ほどまで石を打っていた老人が、発生した火で燃え、のたうちまわっていた。 まだ微かに口元をゆがめ、鉄の匂いの充満した部屋で、秋也は三度目の取調べを受けることとなった・・・ 「さっきの委員長の続きだけど、どんなことされたって?」
「・・・最初は 「ヴァージンだったのか・・・・それで?」 信史の鼻息の荒さに、秋也は少し後ずさり、壁にぶつかった。 壁はムピョと半角で音ををたて、秋也を受け止めてくれる。 豆腐のようにやわらかい。 「ハイ、あまりのテクニシャンで、3分に一回はイかされました。四十八手試されたんです・・・もうすっごい恥ずかしかった・・それに、周りの人が見てるわけで・・なんかもう視姦?」 「あ、あのさ、それはつまり―――感じちゃったと?」 「キモチ良かったです。」 ショックを隠せなくなった信史は、涙ながらに呟く。 「感じちゃうとさ、強姦罪って成立しないんだぜ・・ななはらぁ・・・・」 「これは別にどーでもいいんです。楽しかったし。なんたって3700秒やりっぱなしだもん。」 信史は今までの話を頭でまとめ、そんな秋也を想像してみた。 いや、妄想してみた。 鼻血が吹き出たが気にしなかった。 他のものに秋也と二人きりにさせるわけにはいかない。 無性に突っ込みたい衝動にかられたが、なんとかテーブルの裏に付いているイソギンチャックで抜くことに成功した。 10分くらいやたら腰を動かしていたため、テーブルが揺れた。 揺れまくっていた。 そんな様を秋也はずっと見ていたわけで。 ああ下品。 「待たせたな。それで・・・さっきの話が犯されたわけじゃないなら・・・他はなんだ?」
何とか無事に処理を終えた信史は、ズボンのチャックを上げ、再度質問に取り掛かる。 秋也は少し躊躇い、口元に手を人差し指を立てると、それを加える。 そして、目を反らし、言った。 「女の人に犯されました。」 「ああ、女。ってはぁ!?」
思わず残っていた○○を出してしまった。 ああ、ズボンが汚れ・・・ごめんなさい・・ 「その、さっきの話を傍観してた一人の女の人が、終ったばっかの俺を引っ張って・・イメクラに連れ込まれて。そんで・・女の人が刑事の格好して・・俺に手錠かけて、なんか玩具とか拳銃とか突っ込まれたんです。」 もう一度鼻血を出した。 もうこの部屋は血だらけだ。 二度と使えないな、信史は鼻を押さえ、思った。 ざまぁねぇや、叔父さん。 「それは・・・感じなかったわけ?」 「やっぱり玩具とかよりは本物の方がいいじゃないですかー?」 信史はやや呆れ気味にデスクに突っ伏した。 無邪気に微笑むその少年。 マイエンジェルと思っていたこの少年は思っていたよりすれていたらしい。 数時間前ロスとバージンしたってのに・・・・・ 俺が調教したかった、信史はそう思った。 「じゃあ、とりあえずその男と、女の似顔絵・・・特徴だけでもいいから書いてくれるか。俺は向こうに行ってる。」 信史は、汗と涙と●液と、血にまみれたその部屋を後にした・・・・ しばらくして、密室から声が聞えた。 似顔絵が出来たとのことだ。 杉村弘樹は独自のパワーでそれを受け取り、ぎょっとした。 見間違いではないかと、目をこする。 それでもまだ見間違いだと思ったらしい弘樹は、眼球をつけかえた。 ようやく納得できたのか、前の眼球をゴミ箱に投げ入れると、ゆっくりと、しかしはっきりと言った。 「七原は絵を描くのがとても上手いらしい。ここに二つの似顔絵がある。はっきり言って、とても残念だ。」 誰もが、は?という表情をした。 典子だけが相変わらず、37杯目のお茶を入れながら小刻みに震えている・・・ 「この職場から犯罪者が出るとは。三村信史。中川典子。」 杉村の言った名に、一番驚いたのは信史であった。 誰よりも早く、弘樹の手にある似顔絵を奪う。 まぎれもなく自分の顔だ。 そっくりさんでもいるのか。 叔父も親父もとうの昔に 「ちょっと待て!!確かに俺はヤリチンだ!!でも女に不自由してないし、そもそもレイプなんかするわけねーだろ!!」 「それじゃ、七原がふざけてると?」 「そうとしか考えらんねぇだろ。あいつここへ連れてこいよ。」 「密室からどうやって出すんだ。」 「てめぇが入れたんだろーが!!さっさとやれよ!!」 また、弘樹が独自のパワーで秋也を出した。 人の鼻血で血塗れの秋也を。 そこにいる誰もが思った。 「三村って人だよ。俺とヤったの。」 秋也ははっきりと言った。 恐る恐る、幸枝が尋ねる。 「表参道で、夕方視姦されながら四十八手を試したの、その相手がここにいる、三村なのね?」 「うん。」 「だー――!!ヲイ!!俺はしらねぇって!!」 「・・・・試してみればいいんじゃないか?」 桐山がぼそりと言った。 相変わらず、その背中にはゴールドの刺しゅう・和雄が輝いている。 「は・・・何いってんすか、・・・・」 突然の、突拍子もないボスの言葉に、信史は呆然とする。 ここはあくまで警察署だろ、ラブホじゃないだろ、と。 「ナナハラアキヤの処女を奪ったあげく、四十八手を試したのが三村であるかなんて、やってみればわかるんじゃないか。」 「いや、確かに七原と危ない関係になりたいすけどね?俺はやってないし、職場でそんなことするわけにも・・・」 「やっちゃいなさいよvvv見ててあげるからvvvv」 「おねぇちゃん、カメラを回すの忘れんなよ。」 「俺が試してもかまわんぞ、七原。」 なんだかんだ言いながら、結局秋也と信史は皆の前で行為を行った・・・・ 「やっぱり三村でした。」
幸枝から渡されたタオルで、汗を拭いつつ、爽快に秋也は言った。 とても輝いた笑顔で。 「すっげぇ良かった・・・じゃなくて!!!俺にはそんな記憶ないんだって!!」 ズボンだけを見に纏った信史が、相も変わらずと言い訳をする。 他の人間は、カメラ等機材を片付けながら、彼の方を見やった。 「でも三村くん、五時ころいなかったじゃない。」 「だからデコナイフは黙れっつーんだよ!」 信史の投げたナイフは、綺麗に文世の額に刺さり・・・ 彼女はその場に倒れた。 「デコナイフがホントにデコナイフになったな・・・・」 誰かがぼそりと呟いていた。 「そーいえば、五時前お茶飲んでからやたら呼吸荒かったわよね・・・発情してたっぽかったわ。」 「貴子、お前いつからいたんだ・・・・」 「あんたがこの子に手、出さないか監視しに来たのよ。」 「確かに、お茶飲んでから無性にやりたくなって・・・・・・・・・・・・・オイ、俺は五時から六時の間、何してた・・・」 記憶を辿り、その結末を探す・・・ だが、途中ですっぱりと記憶が剥ぎ取られたように、真っ白だ。 「どうやらおにぃちゃんは一杯盛られたようだな。」 「それって・・・・この間回収した麻薬を使った・・・の?確か、あの薬の作用って・・・」 「・・・・トリップが出来て、絶倫になる薬だ・・・・」 結果。 典子が盛った麻薬のおかげで、信史はトリップし、秋也を襲ったという結論になった。 その後、警察署に信史に対する抗議の分が大量に送られた。 その内容は、「僕らの天使を返せ」だの、「どうだった」だの、「あの子僕にも貸して」だの・・・・ とにかく、秋也の初お相手は信史ということで、めでたく二人は結ばれたのだった。 そして、信史の性テクが一流になった。 肝心の典子は、その変態ぶりがばれ、部長にまで昇進した。 今は、「今度こそ秋也くんにいい思いをさせるわ」と復讐?に燃えているという・・・・・ END 第二回変態企画に出品したもの・・ なんつぅか下品極まりないですよね。 なんでこんなもん書いてどうどうと出してるんだろうあたし、って感じですわ。 自己を戒めなければ(意味不明) ちょっとね、どうどうと置くの恥ずかしかったからかくして見たんですね、 隠れてないですけどね。 アイタタですよね。 ハハハハハ アー死んでしまいそうだ(笑) まぁこんな感じですねん。 キユリ
|