37レポート 

              三年B組 杉村 弘樹


なんだかいきなりレポートを提出になった。

俺が杉村だ。

今、37サイトの37ssに何で杉村がいる、とかなんとか思ったろう。

それはこっちが聞きたいくらいだ。

とにかく、そんなことはどうでもいい。

早く課題を終らせたいんだ、俺は。


37だったな。

・・・・・・・37?

ああ、三村と七原のことか。

なんで解る、とか、野暮なことは聞かないでくれ、俺も男だ。

七原はともかく、三村は異常だと思うぞ。

ついこの間の事だ。

隣のクラスの、相澤湊とか言う男と、七原が話をしていたんだ。

俺は教室のドアのところにいたから、会話が聞えていたんだが、どうやら恋愛話をもちかけられたみたいだったな。

言葉で伝えるのは、面倒だ。

回想で行かせてもらうとする。

『七原、俺さ、千草が気に入ってんだけどさ、紹介してくんない?』

『何で俺に言うんだよ?杉村に言えばいいじゃん。』

『いや、あいつ何か怖そうだろ?つーか?棒で突かれそう(笑)』

ドカっ!

『あ、相澤!!大丈夫か!?どうしたんだよ、いきなりしゃがみこんで?』

『つ・・今、何か棒みたいなので、腹突かれた・・・?』

今のは、決して俺じゃないぞ。

勘違いしないでくれ。

俺はそんな少し悪口言われたくらいで、トンファーで突いたりはしない。

ってゆーか、トンファーって何だ?(マジ何ですか?適当に使ってみたんですけど・・・)

そうだ、俺の話はどうでもいい。

七原と三村の話だったな。

それでだ、しゃがみ込んだ相澤に七原が手を貸したんだ。

その時に相澤が、『今のは杉村だって・・絶対』

そう呟いたんだ。

だから俺はもう一発、食らわせてやった。

そしたらなんとも相澤はひ弱な奴だった。

まんまと七原の方に寄り掛かったんだ。

抱きつく様な形で。

俺でも七原に抱きついたことないのに・・・

と、今のは聞かなかったことにしてくれ。

三村に殺されてしまう。

まぁあいつにやられるとは、思えないけどな。

そこへ、またいいタイミングで三村がやってきた。

『七原・・・何やってるんだ?』

あいつは笑ってたけどな、声が怒ってたぞ。

『え?あ、三村。』

そして天然の七原だ、抱きつかれた様な格好のまま、笑ってたんだよ。

当の相澤といえば・・気を失っていたのかもしれないな。

なんせ俺の一撃をくらったんだ。

『相澤。大丈夫か?何だか良く解らないけど、立てる?』

『・・・・・・・・』

『おい、七原。』

『ちょっと待ってて、みむら。なぁ、相澤ってば。』

七原は必至で相澤の肩をゆすってたな。

そしたら相澤の頭が七原の首筋にいったんんだよ。

三村にはそれが、首筋にキスしたように見えたんだろうな。

顔色が変わるのがわかった。

『――――――――七原、ちょっと来い。』

まぁ属にいう、嫉妬というやつだ。

三村は七原の腕を掴んで、無理やりひっぱったよ。

相澤の身体が倒れそうになったのを、周りの女子が支えてた。

『三村!痛いってば!!』

俺は引きずられる七原を見送った。

え?何で助けてやらなかったのか、だ?

・・・・・・さぁ、なぜだろうな。

とにかく、七原は資料室に連れて行かれたんだ。

後を付けたから、間違いない。

校舎から少し離れたところにあるから、人通りはないんだ。

入り口で、聞き耳を立ててたんだ、俺は。

中からこんな声が聞えてきた。

『なんだよ、アレ。』

『何って・・・別に話してただけだろ?』

『へぇ。七原は話するだけで、抱き合ったりするんだ?』

『だから、なんだかあいつ調子悪いみたいで、もたれかかってきたんだよ。』

『そうには見えなかったぜ。』

『三村!つまんないことで怒んなよ。』

『別に怒ってなんかねぇよ。』

『・・・・怒ってんじゃん。』

『七原・・・可愛くないぜ?』

そういうと三村は、あろうことか七原を壁に叩きつけたんだ。

そしてそのまま七原に・・・・!!

駄目だ、これ以上口では言えん。

再度回想で行くぞ。

『三村・・・・まさか、怒ってる演技してた?』

『ばれた?』

『・・・・・・・』

『なんか無性にヤりたくなってさぁ♪』

『だからって何でそんな演技するんだよ・・・』

『俺に怒られてる七原ってすっげぇ可愛いの。知ってた?』

『さっき可愛く無いって言ったくせに。』

『そんなこと言ったっけか?』

『俺、お前がわかんないよ・・』

『良いじゃん。もう黙れよ。』

というわけだ。

何?

さっぱり解らないだと?

俺は前儀しか見てないんだ(きっぱり)

少しは七原のそーゆー姿を見たい気もしたが、俺には貴子がいる。

それに琴弾もいるからな。

だからここから先は自分たちで想像してくれ。


先生。

こんなレポートでいいのでしょうか?

というか、なんでこんなレポート書かすんだ?先生。

あなたは本当に林田先生か?