●解説


 1970年に東宝の子会社として設立された株式会社東宝映像は田中友幸氏を社長とし、中野昭慶氏を始めとする特撮スタッフをその傘下に置いた。同社は『ゴジラ対ヘドラ』『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』『ゴジラ対メガロ』と、子供向きに仕切りなおしたゴジラシリーズを毎年製作するが、映画の斜陽化の中で動員数は下がる一方。世はまさに変身ブームではあったが、特撮ブームとは言い難く、その中心は飽くまでもテレビのヒーローものだった。そんな中、東宝映像でも萬年舎と組んでテレビ作品を企画。当初よりそれはゴジラを含む東宝怪獣が登場することが前提とされていたが、主役は怪獣ではなくヒーローであった。
 折りしも萬年舎は東宝テレビ部、国際放映と共に『愛の戦士レインボーマン』を1972年10月よりスタートさせており、東宝から国際放映に移籍していた有川貞昌氏が特撮パートを手がけていた。かつての映画人たちが次々とテレビへ活躍の場を移していく、そんな時代だった。東宝映像の企画は『流星人間ゾーン』のタイトルで1973年4月より放映を開始。本多猪四郎氏、福田純氏、古沢憲吾氏など、東宝映画の黄金期を支えた監督たちが本編を手がけ、特撮はやはり東宝映像の中野昭慶氏、後に平成ゴジラシリーズを手がける川北鉱一氏等が担っている。
 本シリーズの最大の特徴はヒーローがゾーンファミリーと呼ばれる宇宙人の家族の一員であることで、家族ぐるみで侵略者ガロガと戦う様子は他の特撮番組とは一線を画していた。家族の中で変身するのは若い三人に限られ、中でも長男のゾーンファイターだけは巨大化して敵の恐獣と戦うことが可能だ。ゾーンファイター=防人光を演じた青山一也氏の爽やかなイメージは勧善懲悪の明るいヒーロー像を描こうとする番組の方向性と一致していたと思われる。また、「恐獣」ということばは前年より放送された『ウルトラマンA』の「超獣」と同じくその作品だけの怪獣に対する総称であるが、恐獣のデザインはその『ウルトラマンA』も手がけていた高橋昭彦氏。そのためイメージ的には超獣とあまり変わらず、やや独創性に欠けていたのは否めない。
 本シリーズは大メジャーキャラクターのゴジラが時折出演していたにもかかわらず、残念ながら今ひとつ人気は得られなかった。26話にて番組は終了し、東宝映像としてはテレビ番組の製作からも撤退してしまう。ゴジラが出演していたテレビ番組として注目されることが多いが、ゴジラを抜きにしても実に魅力に溢れた作品。優れたエンターテインメント作品のひとつとして、改めて評価したいものである。
 


 


 
●キャラクター


防人光(青山一也)・・・・・・ゾーンファミリー=防人家の長男。ピースランド星人であるため地球人を遥かに凌ぐ身体能力と回復力、そして変身能力を併せ持ち、ゾーンファイターとして侵略者ガロガと戦う。職業はレースドライバーだが、試用車のテストドライバーもこなす。当然のことながら正義感が強い。

ゾーンファイター(等身大/青山一也 巨大/久須美護)・・・・・・光が「ゾーンファイトパワー!」と叫んで変身した姿。等身大時の武器は腰にさげているメーザーショットと頭部から発射するプロトンビーム。元の姿に戻る際は「ゾーンバック!」と叫ぶ。「ゾーンダブルファイト!」と叫ぶと、さらに巨大変身して恐獣に立ち向かっていく。巨大後の必殺技は流星ミサイルマイト、流星かざぐるま等。等身大時同様、プロトンビームも必殺技のひとつ。エネルギーがなくなるとゾーンメーターが青から赤(間に黄色を挟むことも有)に変わり、その110秒後には無力化するため、エネルギー補給を要する。

防人蛍
(北原和美)・・・・・・光の妹で、南城高等学校に通う高校生。心優しく人を信用しすぎるきらいがあり、幼なじみのサチオが敵のスパイだったことにも最初は気づかなかった。だが、芯は強く、いざという時はゾーンエンジェルに変身して敵に立ち向かう。タケルにほのかな想いを寄せていたようだ。

ゾーンエンジェル(北原和美)・・・・・・蛍が「ゾーンファイトパワー!」と叫んで変身した姿。武器は等身大時のファイターと同じ。ジュニアと共に飛行メカ・スモーキーに乗り、ゾーンのエネルギーを補充する「ゾーンマーカーチェンジ」を行う。

防人明(佐藤賢司)・・・・・・防人家の次男で小学生。友人が多いらしく、いつも違う友だちと遊んでいる。ゾーンジュニアに変身し、エンジェルと共にファイターをサポート。小さいながらもあまり人に頼ろうとせず、単独で敵地へ乗り込むこともあるが、敵の罠に落ちて捕われてしまうこともしばしば。

ゾーンジュニア(佐藤賢司)・・・・・・蛍が「ゾーンファイトパワー!」と叫んで変身した姿。エンジェルと行動を共にすることが多い。

防人陽一郎(中山昭二)・・・・・・光たちの父。自宅で防人玩具研究所を営み、普段は子供に夢を与えるような玩具を開発している。だが、何か異変が起こった時にはメカルームからただちに光たちに連絡し、指示を与える。恐獣に対する知識は深い。第9話、第10話では自ら現場へ赴いてガロガと直接戦った。

防人月子
(上月左知子)・・・・・・光たちの母。相手が子供でも名前を呼ぶ時には「さん」づけで呼ぶ上品な女性。ガロガとの戦いではあまり目立った活躍はしていないが、精神面で家族を支えている。シリーズ終盤にはなぜか髪型や服等が派手目になった。何があったのだろうか?

防人雷太(天草四郎)・・・・・・光たちの祖父。ゾーングレイトとも呼ばれ、雷を自在に発生させて敵めがけて落とす技・ボルトサンダー(雷撃)を使ってファイターたちのピンチを度々救うが、その使用は彼の命を縮めてしまう。豊富な知識と経験はガロガとの戦いに活かされることが多い。第24話は欠場。

城タケル(小原秀明)・・・・・・蒸気機関車が好きで模型店(看板には「タケルの店」と表記されている)を営んでいる青年。天文学にも目がなく、怪しい飛行物体を目撃してそれを追ううちにガロガの存在を知り、光たちに協力するようになった。第2〜15、17〜20、22、24話に登場。

ゴジラ(河合徹)・・・・・・ゾーンファイターがピンチの時に駆けつけ、共にガロガの恐獣と戦う正義の怪獣王。ゾーンファミリーからの連絡は連絡用ロボット「ゾボット」によって行われるが、現場までの移動はひたすら走るしかないので到着するのに若干時間がかかる。しかし、その強さは半端ではなく、ファイターにとってこれ以上頼もしい味方はない。自分だけで充分に倒せる相手でも、とどめの一撃はファイターに任せて彼に花を持たせることがあり、なかなか気配りのできるいい奴でもある。第4、11、15、21、25話に登場。

ゴールドガロガ
(声/幸田宗丸)・・・・・・冷酷無比なガロガ地球侵略指揮官。ガロガ宇宙ステーションより地上の工作員たちに指令を与える。ゴールドガロガの上司に相当する人物は一切登場していないが、21話には同程度の地位と思われるホワイトガロガが登場した。


 
●全話ストーリー


第1話 恐獣ミサイル爆破せよ!

 凶悪な宇宙民族ガロガが地球にやってきた。その目的は地球征服にあり、地上に降り立った三人の工作員にはゾーンファミリー抹殺の指令が下された。地球上でガロガの正体を知っているのはガロガに滅ぼされたピースランド星の生き残りであるゾーンファミリーだけなのだ。彼らは地球で平和な生活を送っていたが、ひそかに戦う決意を固めていた。しかし、罠にかかったファミリーたちは、まんまと敵のアジトに捕えられてしまう。光、蛍、明はそれぞれファイター、エンジェル、ジュニアに変身。彼らの活躍によって逆に追いつめられたガロガたちは合体して恐獣レッドスパークと化すが、巨大化したファイターの敵ではなかった。そこでガロガの宇宙ステーションは恐獣ミサイルを発射して恐獣ジキロを地上に差し向ける。ファイターはその強力な磁力に苦戦を強いられたもののファミリーの協力によってジキロを敗ることができた。
 福田純監督が自ら脚本まで手がけた第一話。「家族」に焦点が当てられており、地球に住みついた宇宙人の家族が一丸となって侵略者と戦う姿は他の特撮番組と一線を画するものだった。ゾーンファミリー=防人一家の巻き添えを食って一緒にガロガに捕まってしまった明の友だちの母親は「私はこの人たちと関係ない」などと言って一度はガロガに命乞いをしたものの、ラストでは自分たちの愚かさを恥じて一家に謝罪をする。地球へ逃れてきた宇宙人一家という設定はややもすると重いテーマに発展しかねないが、本シリーズは決してそうはならない。明朗快活なヒーロー番組のイメージが色濃いのである。恐獣もたて続けに二匹登場させるというサービスぶりで、一貫してエンターテインメントに徹していた。


第2話 やっつけろ!デストロキング

 地上に落下する謎の赤い物体。はたしてそれはガロガが送り込んだミサイルであった。ミサイルに乗って新たに派遣されてきたガロガたちはゾーンファミリー抹殺を計略。その手始めに明の命を狙うが、誤って彼の友だちの次郎が負傷してしまった。角膜が傷つきそのままでは次郎が失明すると知った明は、自分の角膜を移植して欲しいと医師に願い出る。ピースランド星人である明は角膜を失っても再生することができるのだ。だが、病院の医師はガロガにすり替わっており、ガロガは手術を装って明に襲いかかる。その時、一人の青年が手術室に飛び込んで明の危機を救った。青年はタケルと名乗り、後から駆けつけた光と共にガロガに立ち向かう。二人に痛めつけられ、たちまち逃げ出すガロガ。追跡するファイター、エンジェル、ジュニアの前に恐獣デストロキングが出現。ファイターは巨大化してデストロキングに挑み、辛くも勝利した。
「明は角膜をとられても盲になりません。一週間もすれば再生する体質なんですよ」というのは陽一郎の台詞だが、宇宙人であることを隠してこれを相手に納得させるのはひどく難しい気がする。それはともかく、明に次郎という友だちがいたように光にも友だちができた。今回より登場のタケルは天文学と機関車模型の好きな普通の地球人に過ぎないが、光の良き協力者となっていく。今回のテーマが家族愛なら今回のテーマは友情といったところか。また、恐獣デストロキングは流星ミサイルマイトも効かない強敵…と思われたが、ゾーンマーカーチェンジした後のゾーンファイターに圧倒され、必殺技も受けることなくただ投げ飛ばされたくらいで爆死してしまった。強いんだか弱いんだか、よくわからない。


第3話 たたけ!ガロガの地底基地

 タケルの模型店で明と友だちになった少年・まもるは宇宙工学の権威森田博士の一人息子だった。だが、博士はまもるを迎えに行く途中でガロガに拉致され、彼らの地底基地に捕えられてしまう。日本でまもなく開かれる宇宙工学国際会議で博士は地球を守るための新兵器を発表することになっていたが、ガロガにとってその新兵器は邪魔なものでしかなかったのだ。来日した各国の科学者も狙われると察知したタケルは、敵のアジトの所在をつきとめるべく科学者の一人になりすまして自ら囮となる。彼の思惑通りガロガの四次元ネットに捕えられ、富士山麓の地底基地へ監禁されるタケル。彼と共に捕えられた蛍はゾボットを発射させ、それを受け取ったファイターは地底基地をさぐりあてた。博士やタケルたちを救ったファイターは突如出現した四次元恐獣ドロラと対決。苦戦の末にこれを倒し、ガロガの地底基地を木っ端微塵に破壊するのだった。
 ガロガは森田博士の新兵器というものを恐れていながら、それが何なのかもわからずにいた。しかも結局のところ最後までわからずじまいなのが気になるところである。また、ガロガの地底基地は四次元空間につながる四次元ネットによって所在が隠されているという設定で、四次元空間を表現するのに光学合成が効果的に使用されていた。四次元ネットは恐獣ドロラの武器でもあるが、右手に花、左手が鎌、腹と背中(しかも真後ろではなく演者の右肩の後ろあたり)に首があるという奇妙なデザインが印象深い。脚本は『呪いの館血を吸う眼』『呪いの薔薇』の武末勝氏だが、両作品にも出演したMATの丘隊員こと桂木美加氏がまもる少年の母親役でゲスト出演している。ただし出番はラストのみ。


第4話 来襲!ガロガ大軍団−ゴジラ登場−

 ピースランド星人であり、蛍の幼なじみでもある青年・サチオが光たちの前に現れた。彼の家族の母船はガロガの攻撃を受けたが、自分は偵察飛行をしていたためにひとりだけ生き残ったというのだ。再会を喜ぶ蛍。だが、光と陽一郎は彼が敵ではないかと疑っていた。やがてサチオが残した玩具が本物の兵器と化して防人家を襲撃し、光は右肩を負傷。今はガロガの一員であることを明かしたサチオは恐獣ワルギルガーを操って東京を破壊し始めた。光はファイターとなって恐獣に立ち向かうが、右肩を傷つけられていたため左腕だけで戦うしかない。さらにサチオが変身した恐獣スパイラーの攻撃を受け、窮地に陥るファイター。その時、エンジェルの放ったゾボットによって正義の怪獣ゴジラが駆けつけた。たちまち形成は逆転。ゴジラは放射能光線でワルギルガーを炎に包み、ファイターはプロトンビームでスパイラーを木っ端微塵に吹き飛ばした。
 本シリーズはゴジラの登場を前提に企画されており、当初は第一話からゴジラがガイガンと共に登場するように予定されていたという。「ゴジラは正義の怪獣だから」という理由だけでいとも簡単にゴジラを呼び出せてしまうのはかなり安易ではあるが、この辺はドラマをテンポよく展開させるためのお約束。それよりも恐獣による都市破壊、さらにゴジラとファイターがタッグを組んで二大恐獣と戦う大迫力シーンを素直に楽しみたい。初期ゴジラシリーズの本多猪四郎監督と、後に平成ゴジラシリーズの特撮を担う川北紘一氏がコンビを組んでゴジラ登場編を描いているという点でも興味深く、特撮部分は明らかに他の回より豪華な作りだ。また、脚本を東宝作品では珍しい上原正三氏が手がけており、いかにも上原氏らしいストーリー展開も魅力のひとつである


第5話 キングギドラをむかえ撃て!

 未来科学総合研究所で開発されたブルーグリーン装置は公害の源・一酸化炭素を減らすことのできる画期的な新発明だ。だが、それは侵略者ガロガにとっては許し難いものであった。地上に派遣された三人のガロガは研究所の爆破を計画。そのことを知った光、蛍、明の三人はただちに研究所へ急行し、変身してガロガを追い払った。一方、奇妙なプリズムを拾ったタケルはそれを防人家に持ち込むが、それはガロガの仕掛けた罠だった。プリズムの発する音によっておびきだされたファイターの眼前に超恐獣キングギドラが出現。ファイターは巨大化してこれに立ち向かうが、キングギドラに操られたプリズムが太陽のエネルギーを吸収し始めた。太陽の光がなくてはファイターはエネルギーをチャージできない。雷太は命がけの雷撃でキングギドラを攻撃。太陽はもとに戻り、エネルギーを得たファイターはキングギドラを宇宙圏へと誘いだす。
 前回のゴジラに引き続き、今回はキングギドラが登場。宇宙超怪獣ではなく宇宙超恐獣という言い方に多少違和感を覚えるものの、着ぐるみも映画で使用されていたもので、まちがいなくあのキングギドラである。大スターにふさわしくシリーズ初の前後編。さすがに映画ほど首が動かない上、着ぐるみもかなりくたびれてはいるが、その風格は他の恐獣の及ぶところではない。しかしストーリー展開はなんだかいきあたりばったりの感があり、光たちが何度も変身したり変身を解いたりしていて落ち着かない。また、ファイターのエネルギー源が太陽だという設定は他の回にはなく、太陽の光があたっただけでエネルギーが復元してしまうのは甚だ不自然。それだったらゾーンマーカーチェンジいらないじゃん。


第6話 キングギドラの逆襲!

 キングギドラを金星へ誘いだそうとするゾーンファイター。だが、ふと気がつくとキングギドラの姿はない。光が急いで防人家に戻るとファミリーはすでにガロガに連れ去られた後だった。ゾーンファミリーのエネルギーであるプロトンパワーをファイターが持っていったために防人家はバリヤーを張ることができず無防備状態になっていたのだ。ガロガの基地でファミリーが処刑されそうになったその時、間一髪駆けつけたファイターが彼らを救い出した。一方、キングギドラは未来科学総合研究所を襲撃。研究所は破壊されたものの蛍たちによってブルーグリーン装置は守られた。ファイターは再びキングギドラを金星へと誘いだし、パンドラカプセルに乗ったファミリーたちの援護を受けて最後の対決に挑む。質量の大きい金星での戦いは困難を極めたが、ファイターのミサイルマイトを浴びて弱ったキングギドラは宇宙へ逃げ去っていった。
 いつのまにか防人家の所在はガロガに知られていたが、それでも襲撃されなかったのはプロトンパワーと呼ばれる石の力によってバリヤーを張っていたためだった。プロトンパワーを外へ持ち出したためにゾーンファミリーはたちまち拉致されてピンチに陥るが、ファイターが駆けつけて助け出される。そして、キングギドラとの最終対決。ファイターを援護するため意を決してパンドラカプセルに乗り込むファミリーたち。「これを使ったら二度とどこへも行けなくなる」と言う月子に、「わしらは地球の人間なんだ」と言い放つ雷太が格好いい。なぜ戦いの場を金星にしたのかは明らかではないが、やはりキングギドラのゆかりの地だからだろうか。ミサイルマイトを受けても死には至らずに宇宙へ逃げ去っていったあたりも、いかにもギドラらしい。

第7話 ゾーンファミリー危機一髪!

 恐獣ドラゴンキングによるダム破壊はまたしてもゾーンファイターに阻止された。そこでゴールドガロガはゾーンファミリーを抹殺するべく新たな作戦を実行に移した。その頃、防人家は一家連れ立って熱川の温泉ホテルへ出かけていた。蛍は後からひとりで遅れて到着したが、月子は彼女の様子に不審を抱く。実はガロガ13号が蛍になりすましてファミリーの命を狙っていたのだ。正体を現した13号はファイターによって倒されたが、爆死すると同時に恐獣ギルマラスが出現。ファイターは巨大化してこれを仕留める。一方、ガロガのアジトに監禁されていた蛍はタケルの協力でゾボットを放つことに成功。ゾボットの信号によって駆けつけたファイターは蛍を救出するが、ホテルの部屋に時限爆弾が仕掛けられていることを知らされる。ファイターは急いでホテルへ戻り、間一髪のところで爆弾を処理するのだった。
 クレージーキャッツの一連の映画で知られる古澤憲吾氏が本作より参加。特殊技術の中野昭慶氏とは『クレージーの大爆発』ですでにコンビを組んでいた。やはり初参加の脚本家・胡桃哲氏は特撮作品の経験はなく、そのためかいささか型破りな作品となっている。冒頭でいきなり恐獣が現れ、そこに最初から巨大化したファイターが駆けつけて戦闘開始。本編カットが一切ないまま恐獣が倒されてしまい、ちょっと豪華な『行け!ゴッドマン』状態。しかもこの戦いは後の展開にはほとんど関係がない。二匹目の恐獣が登場しても戦いはあっさりと終わり、クライマックスは等身大のファイターのアクションシーン。恐獣を二匹も登場させながら、ストーリー的には一匹も出ていなくても成立するという、なんとも不思議な作品であった。


第8話 倒せ!恐怖のインベーダー!

 望遠鏡を覗いていて恐獣ミサイルが落下するのを目撃したタケルと明は、ただちにその落下地点と思われる丹沢方面へと向かった。だが、たちまちガロガの襲撃に遭い、タケルが彼らのアジトに捕われる。ガロガは地質研究所の所員を装って恐獣ミサイルを守っていた。明からの連絡を受けた光と蛍は現場へと急ぐが、タケルは今まさに処刑されようとしている。救援を待たずに一人でアジトに乗り込む明。タケルを処刑台から救いだしたものの、敵の罠にかかり、彼もまた部屋へ閉じ込められてしまった。やがてマイティライナーで駆けつけたファイターとエンジェルはアジトの門を突破。待ち構えていたガロガたちを打ち倒し、タケルと明を助け出した。しかし、湖底に落下したミサイルの中から恐獣ゲルデラーが出現。湖畔に上陸して暴れはじめる。ファイターは巨大化してこれに立ち向かい、激闘の末に勝利した。
 担当した脚本家が同じでありながら、前回とは打って変わって恐獣を主体としたオーソドックスなストーリー展開。冒頭から恐獣が登場するというようなこともなく、Bパートの中頃になってようやく恐獣が登場する。恐獣がなかなか出てこない分、等身大のアクションシーンにも力が入れられており、ガロガが自分の触覚を引き抜いてムチとして使用したり、目から光を放って相手の目をくらますなど、今までには見られなかった戦闘方法を見せた。ところで、今回は東宝怪獣映画の常連として知られる大村千吉氏が出演。辻しげる氏と共に恐獣ミサイルを目撃する釣り人役を演じ、絶妙な掛け合いを披露。そして当然のようにガロガに殺されていた。


第9話 追え!レッドスパイダーの秘密

 ガロガは恐怖の蜘蛛・ガロガスパイダーを完成させた。この蜘蛛に血を吸われた動物はすべて恐獣と化し、ガロガに操られてしまうのだ。それを知ったゾーンファイターはガロガスパイダーの後を追うが、その行方はつかめなかった。このままでは世界中の動物がガロガの手先になってしまう。ガロガが狙うのは動物園に違いないと考えた陽一郎は光、蛍、明と共に動物園を見張った。やがて一頭のゴリラが檻から逃げだし、ガロガスパイダーに血を吸われて巨大なガロガゴリラとなった。陽一郎とエンジェル、ジュニアは協力してガロガゴリラを倒すが、恐獣ミサイルから恐獣スパイダウロスが出現。ファイターは巨大化してこの恐獣に戦いを挑んだ。恐獣の吐く蜘蛛の糸に身体を縛られ、身動きがとれなくなるファイターだったが、エンジェル、ジュニアとのチームワークによってスパイダウロス打倒に成功するのだった。
 サブタイトルでは「レッドスパイダー」となっており、確かに赤い蜘蛛が登場するのだが、本編では一貫して「ガロガスパイダー」と呼ばれている。このガロガスパイダーに血を吸われた動物は恐獣になってしまうため、光たちは懸命にその行方を追う。ところが、映像を見る限りガロガスパイダーは最後まで死んではいないようだ。蜘蛛の形をした恐獣スパイダウロスとガロガスパイダーとの関係も不明で、ちょっと釈然としない。スパイダウロスが出現する前にはゴリラが恐獣化したガロガゴリラも登場。これを倒したのはゾーンファイターではなく、陽一郎が手にしたメーザーショット、そしてエンジェルとジュニアのプロトンビームを合わせた共同戦術によるものだった。陽一郎が見せるアクションシーンは本作最大の見所と言えるかもしれない。


第10話 絶体絶命!ゾーン・ファイター

 飛行する謎の球体に襲われたファイターはメーザーショットでそれを破壊するが、球体は爆発と共に眩い光線を彼の身体に浴びせた。やがて恐獣シップドローが出現し、ファイターは巨大化してこれを倒す。だが、次の瞬間、ファイターの影から新たな恐獣シャドラーが誕生。ファイターは身体に異常をきたして倒れ、光の姿に戻ってしまった。すべてはガロガの仕掛けた罠であり、球体の発するミラクル光線を浴びたファイターの身体はそのエネルギーをシャドラーに吸収されていたのだ。そこで雷太は光を再び変身させ、恐獣に与えられているエネルギーの方向から恐獣をコントロールしている場所の位置を計算。伊豆半島沖の海底深く沈んでいる難破船の中にガロガのアジトがあることをつきとめる。エンジェルとジュニア、そして陽一郎は難破船に潜入してコントロール室を破壊。たちまちシャドラーは自爆し、光の身体はもとに戻った。
 脚本の永井素夫氏は渥美清氏主演の『でっかいでっかい野郎』など、松竹の喜劇映画を手がけていた人物。本シリーズでは今回のみの参加だが、喜劇的要素は一切ないシリアスな展開となっている。恐獣ミサイルから出現したわけでもガロガが変身したわけでもなく、ファイターの影から生まれたというシャドラーは恐獣の中でも異色の存在だ。エネルギーを吸い取られるためファイターはこの恐獣とまともに戦うことすらできず、彼にとっては最大の強敵と言えるかもしれない。前回にひき続いて陽一郎が現場に赴き、敵のコントロール室を破壊することでようやく恐獣を自爆させる。クライマックスも極めて異色である。ところで、雷太は本編中で「恐獣」を「怪獣」と何度も言い間違えている。脚本のミスかもしれないが、蛍もつられて「怪獣」と言ってしまっているのが可笑しい。


第11話 間一髪 ゴジラの叫び!

 新開発のエンジンを積んだ自動車がレースに参加することになり、そのドライバーとして光が選ばれた。光はレースに先立って試運転をするが、プレーキも効かなければハンドルも自由にはならず、ファイターに変身しても脱出することすらできなかった。実はその試乗車は特殊な装置を施したガロガの自動車とすり替えられており、手引きをしたのは光のライバル・佐々木だった。彼は自分がレースに出場したいばかりにガロガに協力したのだ。だが、思い直した佐々木は光を助けようとして無残にも殺されてしまう。自動車は光を乗せたままプレス機にかけられ、窮地に陥ったその時、駆けつけたゴジラが電源を切断。光は自動車から脱出した。ゴジラは襲いくる恐獣ガイガンを倒すが、ガイガンは生き返りの術によってたちまち蘇った。しかし、ファイターとの対決にも敗れたガイガンは木っ端微塵に砕け散り、二度と蘇ることはなかった。
 劇場映画からの流用怪獣としては三匹目となるガイガンが登場。ゴジラも再び登場し、本作品の三ヶ月前に封切られた『ゴジラ対メガロ』に続いてゴジラとの三度目の対決が描かれた。映画でおなじみの回転ノコギリやレーザー光線などの特殊武器は出し惜しみしているが、映画と同じ中野演出による対決シーンは充分見応えがあった。ストーリーに目をやると、今回は光がレースドライバーである設定を活かした内容。ガロガと手を結びながら裏切ったために殺されるライバル・佐々木は、『飛び出せ!青春』の生徒役で有名だった剛達人氏が演じているが、ゴジラやガイガンの前に印象がやや薄くなってしまった。しかし今回最大の見どころは、蛍と明が朝食にシスコーンを食べているところだろう。


第12話 恐獣基地 地球へ侵入!

 何者かによって家畜場が次々と襲われ、豚や鶏が大量に盗み出されるという事件が相次いだ。それは地底に基地を構えたガロガの仕業であり、彼らは新たな恐獣を誕生させるため多くの動物エネルギーを必要としていたのだ。タケルの友人の妹・ヨウコは兄の営む養鶏研究所の手伝いをしていたが、運んでいたヒヨコと共にガロガに連れ去られる。そしてその行方をさがしていた蛍もまた彼らの基地へ捕えられてしまった。地底では奪った動物エネルギーと地底の地熱エネルギーによって恐獣バラキドンが誕生するが、その強大なエネルギーは基地内にも被害を及ぼした。蛍はエンジェルに変身し、基地の崩壊に乗じてヨウコを連れ脱出。その際、基地からバラキドンの図面を持ち出したエンジェルは、恐獣の弱点が光と熱を奪うことだと知る。エンジェルがスモーキーで月光を隠すと、ファイターは冷気を噴きつけてバルキドンを倒した。
 冒頭に過去の恐獣とファイターとの戦いの回想シーンがあるのだが、フィルムの流用ではなく新撮。ドラゴンキング、デストロキング、スパイラーとの対決が無背景にて撮られている。スタッフの意欲の現われと言えるが、倒される際の爆発シーンは別の恐獣の人形が使用されていたりする(左下を参照)。さて、今回の恐獣はレッドガロガに地球上最強の恐獣と言わせしめたバラキドン。どことなく鶏に似た外観だが、それもそのはず、鶏などの動物エネルギーを吸収して誕生したという設定。ガロガたちが養鶏場に忍び込んで鶏を盗む様子が妙に可笑しい。ところで、タケルの友人の妹・ヨウコを演じたのは林由里氏。ヘルメットをつけていないと判りにくいが、『魔人ハンターミツルギ』の月光役だった女優さんだ。残念ながら忍者アクションはしない。


第13話 戦慄!誕生日の恐怖

 今日は蛍の誕生日。家族揃ってファミリーが誕生日を祝っていたその時、テレビにゴールドガロガの姿が映し出され、今日中に必ずファミリーを皆殺しにすると宣言した。目の前のケーキが怪しいと睨む光。それを安全なところまで運ぶと、案の定ケーキは大爆発を起こす。爆弾による暗殺に失敗したガロガはケーキ屋の店員・ヒサシを念力で操ってタケルと蛍を拉致させるが、スモーキーに乗ったジュニアが上空から彼らの自動車を追跡。連絡を受けた光はガロガのアジトに駆けつけ、ガロガを追い払ってタケルたちを救った。だが、それで諦めるガロガではない。彼らは恐獣ミサイルを打ち出し、恐獣ガロボーグを出現させる。巨大化して恐獣に挑みかかるファイターだったが、強力な電流を蓄えたガロボーグに苦戦を強いられた。しかし、頭部の電流源を破壊されたガロボーミサイルマイトとスモーキーが放った光線によって倒された。
 アクション映画の監督でもある福田純氏が手がけた脚本は、ドラマ性よりもやはりアクションが主体となっていた。中でも印象的だったのは、光と蛍と明が変身せずに格闘するシーンが比較的長く描かれている点。特に光は今回最後まで一度も等身大のファイターには変身せず、恐獣と戦う時も光の姿からいきなりゾーンダブルファイトしていた。ところで、巨大なファイターと対決したのは恐獣ガロボーグであるが、この恐獣、身体に高圧電流が流れており、組み合うとたちまちしびれてしまう。そこでファイターはおもむろに木を一本引き抜き、それを脇にはさんでこすり始める。何度もこすった後、今度は木を剣のように持って恐獣に立ち向かうファイター。静電気を起こして敵の電流に対抗するという、この大胆な発想には驚かされた。


第14話 猛り狂うぞ!ガロガ少年攻撃隊

 明の友だちのツヨシは、力が弱ければ勉強の成績も悪く、いつもいじめっ子にいじめられてばかりいた。ある日、ツヨシは見知らぬ男たちから不思議な薬をもらう。その薬を飲むと、たちまち力が強くなり、頭もよくなるのだ。人が変わったように気も強くなったツヨシは、いじめっ子たちにもその薬を与え、彼らを従えるようになった。しかし、男たちの正体はガロガであり、薬は人間をガロガの意のままに操ることができる効果があった。やがてツヨシたちはガロガ少年攻撃隊となって大人たちを襲い、自動車や店舗を破壊し始めた。明は必死に彼らの行動を止めようとするが、友だちが相手では変身して戦うわけにもいかず、窮地に陥る。その時、ファイターとエンジェルが雷太の開発した解毒薬を持って駆けつけ、子供たちをもとに戻した。作戦を阻止されたガロガたちは恐獣デットラゴンに変身するが、ファイターの敵ではなかった。
 2クール目となり、今回よりOPとアイキッチが変更されている。さて、ストーリー展開は特撮ヒーロー番組の定番だが、洗脳された子供に襲われるのが大人のファイターではなく、同年代のジュニア=明となっているのがミソ。「僕は友だちとは戦いたくない」と言って変身すらしない明は、宇宙人でありながら誰よりも友情に厚いのだ。ただ、毎回違う友だちばかり出てくるところを見ると、その友情も長続きはしていないようだが……。また、ファイターの乗るマイティライナーがガロガカーを追跡するシーンで突然舞台が四次元空間に移ったのには少々面食らった。そこにガロガ宇宙戦闘機が出てきたり、エンジェルの乗るスモーキーが助けにきたりで、もう何がなんだか……。第三話ではあんなに四次元空間に手こずっていたのに。


第15話 沈没!ゴジラよ東京を救え

 局地地震や地盤沈下が東京を中心に相次いで起こった。その震源地は気象庁の観測でもつかめず、原因はわからなかった。そんなある日、造成地から突如として宅地が消え失せ、その不思議な出来事を解明するべく調査を始めた光は巨大な土の盛り上がりを目の当たりにする。一方、タケルは地下鉄の終着駅で不審な二人組を見かけて彼らの後を追うが、逆に襲われて危うく殺されかけた。すべての事件がガロガの仕業だと知ったゾーンファミリーは、その狙いが東京沈没であることをつきとめる。都心の地下鉄に地底の空洞をつなげ、防人家もろとも地中へ沈める計画なのだ。そしてその空洞は恐獣ザンドラが着々と掘り進めていた。ひとりで調査に向かい、誤って地下空洞に落ちる明。光はファイターに変身して明を救い、恐獣ザンドラに挑戦。ゴジラの助けを借りたファイターはザンドラを倒し、東京沈没を未然に防ぐのだった。
 映画『日本沈没』より半年ほど早く実現したミニ日本沈没……と言えなくもないのだが、こちらはもっと規模が小さくて東京沈没。しかもゴジラとファイターに阻止されて実現はしなかった。とはいえ、局地地震によってビルが破壊されたり、地割れに家が飲み込まれたりといった特撮シーンが冒頭に見られ、『日本沈没』の雰囲気は感じることができる。三度目の登場となるゴジラも強敵ザンドラを相手に大活躍。また、ファイターがプロトンビームを発するシーンが今回は二回あるのだが、いつもと違って発射時のファイターの身体に美しい光学合成を施していたり(24話にも有)と、特撮場面の充実した見どころたっぷりの作品である。怪しい外国人の一人を特撮ファンにはおなじみの大月ウルフ氏が演じているが、台詞が少なくて残念。


第16話 恐怖の襲撃!ガロガロボット

 光の自動車の前に飛び出してきてぶつかった少年は強い衝撃によって記憶を失った。その夜、少年の持っていた玩具のロボットがプロトンパワーを狙って行動を開始。それに気づいた光が間一髪のところで爆破を阻止する。少年の脳にはESP送受信機が埋め込まれ、ガロガの指令通りに操られていたのだ。光と蛍はガロガの本拠をさぐるべく少年に送られてくるテレパシー波を逆探知。そしてたどりついたのは物理学の権威・寺村教授の家だった。そこにいた寺村夫妻の正体はガロガであり、彼らは恐獣モグランダとなって光たちに襲いかかった。光は変身して戦うが、宇宙放射エネルギーを吸収した恐獣は強敵だ。一方、ひとりで寺村家に潜入したジュニアがガロガの本拠を爆破。するとモグランダはたちまち動きが鈍くなり、ファイターはこれを倒すことができた。もとに戻った少年は寺村教授の息子・ヒロシとわかり、本物の両親と再会した。
 今回はヒロシ少年がガロガに操られて防人家へ潜入する話だが、ゾーンジュニアが何気に大活躍している話でもある。ファイターが苦戦している間にガロガの本拠となっていた寺村教授の家へひとりで潜入。そこにいた二人のガロガを一瞬のうちに射殺し、本拠に爆弾を仕掛けて爆破する。そのおかげでゾーンは恐獣モグランダに勝利することができたし(ガロガの変身であるモグランダがヒロシのように遠隔コントロールされていたとは考えにくいし、なぜ本拠が爆破されただけで弱くなったのかよくわからないのだが)、ヒロシ少年ももとに戻り、めでたしめでたし。ヒロシと再会した寺村教授は「ほんとによかったな」などと喜んでいるのだが……。この人の家はジュニアの手で木っ端微塵に爆破されてしまっているんだよな。


第17話 GO!ファイター緊急発進

 スモーキーがガロガによって盗み出されことを知った蛍と明は、四次元透視装置を使って捜索を開始。丹沢一帯でその所在をさぐるうちに、ユリと名乗る女性に出会った。だが、その正体はガロガであり、二人は彼女に誘われるままマイナス四次元の中に捕われてしまう。その空間ではゾーンファミリーの武器は性能を発揮できず、蛍たちはゾボットで助けを呼ぶこともできない。ガロガの狙いはファミリーからすべての武器をとりあげることにあり、今度はファイターをマイナス四次元におびきだしてマイティライナーを奪う。窮地に陥ったファイターたちを救ったのは、後を追ってきた雷太であった。マイティライナーを奪い返したファイターはスモーキーが運ばれたバルガー遊星へ向かうが、そこには恐獣バルガラスが待ち構えていた。球体に変型するバルガラスの攻撃に翻弄されながらもファイターは辛くも勝ち、スモーキーを取り戻した。
 今回のガロガの目的はゾーンファミリーから武器を奪うこと。そのためマイナス四次元という意味不明の空間にファイターを誘い込んで取り押さえた時も、彼の命を奪うよりマイティライナーの鍵をとりあげることを優先していた。なんだか本末転倒のような気がする。そのファイターのピンチを救ったのはゾーングレートこと雷太。雷撃や火炎攻撃を繰り出してガロガを追い払い、そのパワーを見せつけた。その気になれば変身できるんじゃないだろうか、この人。さて、ナレーションで「変型恐獣」と呼ばれたバルガラスは、身体を丸めて体当たりしてくるという東映怪獣怪人のような攻撃法が特徴。ミサイルマイトに敗れた後、なぜかそこに十字架が立ち、その上に天使の輪が現れるという、漫画的な死の表現がなされていたのがいささか不可解だが、印象的ではあった。


第18話 指令「日本列島爆破せよ」

 丹沢博士は強大な破壊力を持つ新エネルギー・PS73を開発。実験に成功した新エネルギーはレーダー基地の動力源として使用するため薬師岳へ運ばれることになった。だが、運搬の途中でガロガによって奪い取られ、恐獣ガンダーギラスの腹の中に飲み込まれてしまう。その頃、宇宙では強い磁力線を発するKスイ星が軌道をはずれ、地球に向かって進んでいた。PS73は磁力線に弱く、もしスイ星が地球に近づけばそれだけで爆発する危険がある。しかも衝撃にも弱いためガンダーギラスをむやみに攻撃することもできない。ファイターは何としても宇宙へ連れ出そうと、恐獣にジャンケンの勝負を挑んだ。ジャンケンに負けても宇宙へ帰ろうとしないガンダーギラスに今度はフェンシングの勝負を挑むファイターだったが、いくら負けてもやはり恐獣は言うことを聞かない。Kスイ星は次第に近づきつつあり、地球の危機が刻一刻と迫っていた。
 新エネルギーによる爆発の恐怖を描く前後編。サブタイトルでは「日本列島」だが、台詞によっては「東京」だったり「地球」だったり、爆発の規模がはっきりしない。それはともかく、そんな危機的状況の中でファイターが恐獣とジャンケンをするシーンはやはり衝撃的だった。「地球を賭けたジャンケンゲームが始まった」というナレーションも凄すぎる。ジャンケンなんかで地球を賭けないで欲しいものだが、この時、ファイターには絶対的な勝算があった。恐獣ガンダーギラスの太い指ではパーしか出せないのだ。それを気づかれまいとして最初はわざとアイコにするあたり、なかなかの策師である。ところで、クレジットはされていないが、キレンジャーこと畠山麦氏が運転手役で出演していた。無残にもガロガに殺されてしまったが…。


第19話 命令「Kスイ星で地球をこわせ」

 力尽きて倒れるファイター。ガンダーギラスは自ら姿をくらますが、地獄岳のどこかに潜んでいるのは間違いなかった。Kスイ星の異常接近もガロガの仕業だと知った光は丹沢博士に事情を話し、博士の研究所に保管されていたもう一つのPS73をトラックで運び出した。それによってガンダーギラスをおびきだそうというのだ。はたしてガンダーギラスは光の前に再び出現し、光はゾーンファイターとなって立ち向かった。だが、やはり爆発を恐れて戦うことができず、一方的に攻撃を受けるばかり。そこでファイターは恐獣に輪投げの三回戦勝負を挑む。輪投げをしながら相手に隙が出来るのをひたすら待っていたファイターは、恐獣が背中を向けたその時、ついに攻撃を開始。すかさず両腕と頭部を切断すると、PS73の入った胴体を宇宙で爆発させる。その爆発によってKスイ星の軌道は大きく変わり、地球の危機は去るのだった。
 Kスイ星の軌道を変えたのもガロガの仕業だったことが判明。地球を破壊することが目的ならばKスイ星を地球にぶつければいいと思うのだが、飽くまでもKスイ星の接近によって新エネルギーを爆発させるつもりだったようだ。それにしても地球が爆発するかもしれないという時に、蛍と明がのんびりとプールで遊んでいるのは如何なものか。タイアップも必要だろうが、危機感がまるで感じられない。さて、恐獣との勝負は前回のジャンケンに続いて今回は輪投げだ。これまた危機感が感じられないが、ファイターがいきなり恐獣に挑みかかったかと思うと、目玉を引きちぎり、両腕をぶった切り、ミサイルマイトで頭を撃ち落とし…と、卑怯な上に数々の残酷行為をしでかしたのには恐れ入った。


第20話 激闘!ファイターの歌が聞える

 子供たちがいつまでたっても家に戻らない。それをガロガの仕業と気づいた明は自ら囮となり、近づいてきた怪しい老人に誘われるまま敵のアジトにわざと捕まった。明の後を追った光はアジトに潜入するも、待ち構えていたガロガによって彼もまた捕えられ、部屋に閉じ込められてしまう。光はゾーンファイターとなって部屋を脱出するが、そこへ恐獣ゴラムが出現。これに立ち向かおうとしたファイターは、明からの通信を受けて驚愕した。目の前にいる恐獣の身体の一部が明たちの細胞でできているというのだ。ガロガが子供を捕えたのはまさにそのためだった。彼らに危害が及ぶため巨大化しても一切の武器が使えないファイター。苦戦を強いられながらも子供たちが恐獣の右の頭部にいることに気づいたファイターは、そこをもぎとって彼らを元に戻した。そして怒りのミサイルマイトが炸裂し、ゴラムの息の根を止めた。
 助監督だった蓑輪雅夫氏の監督デビュー作。ゲストの富田仲次郎氏と大泉滉氏は共に蓑輪氏がチーフ助監督を勤めた同年公開の映画『毘沙門天慕情』に出演しており、その縁での起用かもしれない。大泉氏はいつも通りの特異なキャラクターだが、ストーリー展開上はまったく必要のない人物だった。さて、今回登場したゴラムは双頭の恐獣で、片方の首が明を含めた子供たちの細胞で出来ているというのが最大なポイント。これによってファイターは武器が使えずに苦しめられるのだが、恐獣の中にいる明からの通信によれば恐獣の頭脳は左。残る右が子供たちということになるのだが、実際に子供たちが入っていたのは左の首だった。ひょっとすると向かって右ということだったのだろうか。恐獣の中にいた明の発言にしては変だが……。


第21話 無敵!ゴジラ大暴れ

 ガロガの宇宙ステーションを訪れたホワイトガロガは、ジュラール星の恐獣ジュラーをゴールドガロガに渡した。ジュラーはプロトンビームがまったく効かない上、酸素によって何十倍にも膨れ上がる性質を持つという。小さい凍結カプセルに入れられて地上へ送り込まれたそれは、地上のガロガが回収することになっていたが、光に奪い取られてゾーンファミリーの手に渡る。そこでガロガは明を拉致して人質にとり、カプセルとの交換を要求。それに応じたファミリーはカプセルを渡して明を取り返すが、壊れたカプセルから恐獣ジュラーが出現した。プロトンビームの通用しないこの強敵の前にさすがのファイターも大苦戦。ファミリーの連絡によってゴジラが駆けつけるが、もぎ取った触手から新たな敵カスタムジユラーが生まれてしまう。エネルギー補強を受けたファイターはゴジラと協力することで、ようやく二匹の恐獣を倒すのだった。
 後に映画『泥の河』で脚光を浴びる小栗康平氏の監督作品で、脚本は神沢信一氏が特撮助監督と掛け持ちで担当した。また、地球人の姿のガロガ工作員を演じたのはアクションチームJFAのメンバー。リーダーの渡辺高光氏を始め、帰ってきたウルトラマンの菊池英一氏、タイガージョーの尾崎孝二氏、ザボーガーの田尻陽一郎氏といったスーツアクターの面々が顔出しで悪役を演じていた。ところで、冒頭にゴジラとゾーンファイターが戦いの訓練をするシーンがあるのだが、それを見た蛍は「ファイターの傷はもうすっかりいいみたいね」と言う。実は製作順では今回が25話の後にあたり、25話でファイターが傷を負ったエピソードを受けての台詞である。放映の際に順番が入れ替わったためつじつまがあわなくなってしまった。


第22話 逆襲!スーパージキロを倒せ

 ある日突然、時計の針が逆に回り始め、方向を示す磁石は一斉に東南東を示した。その方向に恐ろしく強力な磁力を持つスーパージキロが現れたのだ。ミサイルマイトに対抗してアンチミサイルマイトまで備えたこの恐獣の前には、さすがのゾーンファイターもなすすべがなかった。戦いによって重傷を負った光は宇宙医学研究所付属病院のインターン・若杉順子に救われ、東博士の手術と順子の手厚い看護によって回復。さらに磁力対抗組織の移植手術を受ける。だが、地球での宇宙医学の進歩を邪魔しようとするガロガの魔の手はその病院にも迫っていた。東博士はガロガに殺され、彼から宇宙医学総会への報告を託された順子は船で総会の開かれる沖縄に向かう。海上に姿を現し、その船に襲いかかるスーパージキロ。光はゾーンファイターに変身。新たに装備したダブルアンチミサイルマイトによってついにスーパージキロを倒した。
 第一話に登場した恐獣ジキロがスーパージキロとなって再登場。初戦ではファイターを圧倒的し、その強さを見せつけた。特に海にちなんだ恐獣というわけでもないのだが、スーパージキロはもっぱら海上と海中にしか姿を現さない。プールで撮影された、下半身を水につかりながらの海上での戦闘シーンが見どころだ。また、ドラマ的には若杉順子という女性と光との恋愛話を絡めているのが今回の特徴でもある。順子は光が宇宙人であることを知りながらも彼を信頼し、想いを寄せる一途な女性として描かれている。そんな順子を演じたのは14話でも別の役を演じていた佐藤康子氏…後の阿川泰子氏であり、今回は水着姿も披露していた。ただし、ふたりの恋愛はこれ以降発展することはなく、彼女の登場も今回のみだった。


第23話 大恐獣バクゴンの秘密

 明と子供たちはひとりの少年に案内され、広くて美しい庭園の存在を知った。ひとしきりそこで楽しく遊んだ後、家に帰る明。だが、家族は彼の姿を見て驚いた。服はボロボロに破け、あちこちケガをしているのに本人はそれに気づいていなかったのだ。明が庭園から持ち帰ったバラの花を調べたところ、幻覚作用を起こさせる有毒ガスが発生し、子供たちがそれを吸わされていたことが判明する。美しい庭園に見えた場所は、実は危険なスクラップ置き場であった。地球人をたぶらかして混乱させ、自ら滅びの道を進ませようとするガロガの陰謀だ。幻想庭園を粉砕してその陰謀を阻止するゾーンファイター。彼の前に立ちふさがったのは、近くの池に潜んで有毒ガスを吐いていた幻想恐獣バクゴンだった。巨大化したファイターはバクゴンに立ち向かい、その幻想マジックに翻弄されながらも流星ミサイルマイトによってこれを粉砕した。
 今回は人間に幻覚を見せて自滅に追いやる「ミラージュ作戦」のお話。明が持ち帰った美しいバラの花もその実体は鉄条網でバラの形を模ったものだった。雷太は「ゾーングラス」というメガネでその実体を暴くのだが、これはピースランドにいた頃の流星人間としての視力を得られるものだという。彼らは地球に来てから視力やその他の能力が衰えたのだろうか? それにピースランドにいた頃は流星人間ではなかったのでは? そもそも流星人間って何? …と、様々な疑問が沸いてくるが、答えは推測の域を出ない。ラストは業者が子供たちのための公園を建設しているというハッピーな締めくくりとなっているが、どういう経緯で公園を作ることになったのかは語られていない。ひょっとして防人家が土地と費用を提供したのだろうか?。


第24話 針吹き恐獣ニードラーを倒せ

 山中で不思議な光と奇妙な音、そして夢遊病者のように集団で歩いていく村人たちの姿を見た。ヒロシ青年からそんな話を聞いた光と蛍はただちにその村へ調査に出かける。だが、突然流れてきた奇妙な音によって激しい眠気に襲われ、運転していた自動車が崖から落下。その拍子に自動車から投げ出された二人はヒロシが言っていた通り集団で歩いている村人たちを目撃。その後についていくと、そこはガロガの基地であった。ガロガは催眠光線で村人たちを仮死状態にし、さらに催眠音波を使って夢遊病者のようにしていたのだ。彼らの目的は地球の人間をすべて人造人間に作り変えて地球を乗っ取ることにあった。光も危うく人造人間にされそうになるが、駆けつけたジュニアに救われ、村人たちを連れて基地を脱出。だが、そこに恐獣ニードラーが出現し彼らの行く手を阻んだ。ファイターはニードラーを倒し、基地を破壊する。
 針吹き恐獣というだけあってニードラーは確かに針を吹くのだが、口から針を直接吹くのかと思いきや、どこからか吹き矢を取り出してそれを吹き始めたので驚いた。しかも吹き矢の筒は口ではなく喉…つまりスーツアクターの口の部分にあてがっている。スーツアクターが実際に吹いていたのかもしれないが、等身大の怪人ならともかく巨大怪獣でこういうことをしてしまうのは、なかなか凄まじいセンスである。ところで、今回の戦闘シーンでも一つのポイントとなっていたゾーンマーカーチェンジ(光線によるエネルギー補給ではなく、ゾーンマーカーを取り替える方式のもの)は20話から毎回のように行われているが、それまでは1話の一回だけだった。初期で忘れ去られていた設定が終盤になって再び盛り込まれるというのも珍しい。

第25話 凄絶!ゾーン・ゴジラ対恐獣連合軍

 奥多摩山中で突如地震が起こり、蛍の友人ミナはそのさなかに恐獣たちが暴れているのを見たという。だが、光たちが山中を調べても恐獣の姿はどこにもなかった。やがて防人家のゴミ箱の中からミクロ化された恐獣の入ったカプセルが見つかり、それを分析したゾーンファミリーはその恐獣たちが三時間後にはもとの姿に戻ることを知る。しかもカプセルはあちこちの住宅地に投げ込まれていた。すべてのカプセルが恐獣に戻ったら大変だ。光たちは溶解液で処分するべく急いでカプセルの回収にあたるが、彼らの目を逃れて巨大化したいくつかの恐獣たちはガロガの本拠のある奥多摩をめざして進んでいた。ミナの家から現れた恐獣カブトギラーを倒した光はただちに奥多摩へ向かうが、他の恐獣に襲われて岩の下にはさまれてしまう。しかし、ミナに救われ、傷ついた身体でファイターに変身すると、ゴジラと共に残りの恐獣たちを倒すのだった。
 ガロガの計画では5体だけでなくもっと多くの恐獣を復活させる予定だったようだが、恐獣をミクロ化したカプセルをよりによって防人家のゴミ箱に三つも投げ入れてしまったためゾーンファミリーに作戦を知られてしまい、多くのカプセルが処分された。その処分されたカプセルの中には冒頭のシーンに登場したモグランダもおり、5体のうちこれのみが復活していない。また、唯一の新恐獣でありながら一番最初にやられてしまうカブトギラー、パワーアップされたスーパージキロではなく旧バージョンのジキロの復活など、解せない部分もある。本編では蛍の友人のミナが登場。光に好意を寄せているようで、恋愛に発展しそうな描写もあった。なお、ミナを演じた高橋ひとみ氏は『ふぞろいの林檎たち』などで知られる同姓同名の女優さんとは無関係。


第26話 粉砕!ガロガガンマーX作戦

 ガロガの宇宙ステーションにコバルトガロガが着任した。地球人が水爆を凌ぐ破壊力を持つ中性子エネルギーの開発に成功したことを知った彼はその設計図を手に入れようと画策。原子力研究所の警備員・石田に目をつけ、彼の息子・健にコバルト光線を浴びせた。そのため目に強烈な痛みを覚えた健は通りかかった光によって病院に運ばれるが、医師は失明を宣告。愕然とする石田にひとりの男が声をかけてきた。健の目を元に戻す解毒薬が欲しければ中性子エネルギーの設計図を盗み出せというのだ。可愛い息子のため、やむなく言うことをきく石田。だが、男はコバルトガロガの正体を現し、設計図を受け取ると石田を殺そうとする。そこへ駆けつけた光はファイターに変身。コバルトガロガは部下たちと合体して恐獣グロデガウロスとなるが、巨大化したファイターの敵ではなかった。そしてコバルトガロガの死と共に健の目は元に戻った。
 いよいよ最終回。とはいえ、まったくと言っていいほど最終回らしくないエピソードである。ガロガが全滅するどころか、ゾーンファミリーとゴールドガロガとは最後まで会うことすらない。しかもストーリーは光よりも警備員の石田を中心に展開しており、我が子を愛するが故の父親の苦悩が実に繊細に描かれていた。演出もすでに変身ヒーロー番組のそれではなく、カメラワーク、演技、効果音、どれをとっても大人向けドラマの作り方がなされている。小栗康平氏の監督色の濃い作品と言えるだろう。精鋭部隊ガロガガンマーXが登場し、今後の激戦を予感させるが、「おわり」の文字も出ないまま本シリーズはこんなナレーションで締めくくっている。「次に狙われるのは、今そこでテレビを見ている君…そう、君かもしれないのだ」



 
●データ


1973年4月2日〜1973年9月24日
日本テレビ系 毎週月曜午後7:00〜7:30放映
カラー 30分 全26本 東宝映像、萬年社作品

[スタッフ]
監修/田中友幸 企画/高橋薫明、土門弘 プロデューサー/衛藤公彦、高橋修之(日本テレビ)、西川善男 音楽/三沢郷 プロデューサー補/広川恭、中川与志雄 脚本/福田純、武末勝、上原正三、島本十郎、石狩あきら、胡桃哲、永井素夫、服部一久、古俣則夫、小栗康平、竹内進、雨宮雄児、石森詩朗、神沢信一、荒木芳久 監督/福田純、本多猪四郎、古澤憲吾、菊池昭康、蓑輪雅夫、小栗康平 撮影/中尾茂雄、柿沼勝、長谷川清 照明/池田泰平、大口良雄 美術/滝ヶ崎和男、内田欣哉 助監督/蓑輪雅夫、小栗康平、山本正彦 制作担当/湯原正男 記録/澤田享子、水平富貴子 特殊技術/中野昭慶、川北紘一、田渕吉男、神沢信一 撮影/富岡素敬、山本武、鶴見孝夫 照明/宮川清、出竹秀夫、高橋保夫 美術/小村完 助監督/松本清孝、神沢信一 制作担当/中川原哲治 操演技術/松本光司、特殊効果/久米攻 光学撮影/三瓶一信、真野田嘉一 光学作画/川名正 記録/江本智子、原益子、堀よし子 編集/田村嘉男、武田勲、近藤久 美術/東宝美術 音響効果/東宝効果集団 録音/東宝録画センター 現像/東京現像所 制作/東宝映像、萬年社 

[キャスト]
防人光/青山一也 防人蛍/北原和美 防人明/佐藤賢司 防人陽一郎/中山昭二 防人月子/上月左知子 防人雷太/天草四郎 恐獣/図師勲 ファイター/久須美護 ガロガ/二家本辰巳 技斗/橋本春彦 ナレーター/小林清志

[放映リスト]

放送日
サブタイトル
登場恐獣
脚本
監督
特殊技術
ゲスト
73/4/2
恐獣ミサイル 爆破せよ レッドスパーク、ジキロ
福田 純
福田 純
中野昭慶
荒木保夫、大前亘、大山正明、毛利幸子、円城寺衛、小林英三郎
4/9
やっつけろ!デストロキング デストロキング
福田 純
福田 純 中野昭慶 荒木保夫、大前亘、大山正明、毛利幸子、円城寺衛、小林英三郎
4/16
たたけ!ガロガの地底基地 ドロラ
武末 勝
本多猪四郎
川北紘一
桂木美加、鈴木治夫、藤村泰介、坂上也寸志、出見勝幸、門脇三郎、細井利雄
4/23
来襲!ガロガ大軍団−ゴジラ登場− ワルギルガー、スパイラー
上原正三
本多猪四郎
川北紘一
西島明彦
4/30
キングギドラをむかえ撃て! キングギドラ
島本十郎、石狩あきら
福田 純
中野昭慶
鳥居功靖、柳沢優一、山田禅二、三上剛、川野耕司、金子富士雄、増田順司、鹿島信哉
5/7
キングギドラの逆襲! キングギドラ
島本十郎、石狩あきら
福田 純
中野昭慶
山田禅二、柳沢優一
5/14
ゾーンファミリー 危機一髪! ドラゴンキング、ギルマラス
胡桃 哲
古澤憲吾
中野昭慶
草川直也、戸塚孝、奈良恵美子
5/21
倒せ!恐怖のインベーダー ゲルデラー
胡桃 哲
菊池昭康
川北紘一
大村千吉、辻しげる、長浜哲平、平井武、高橋仁、梅津照典、野島千照、潮みつ子
5/28
追え!レッドスパイダーの秘密 ガロガゴリラ、スパイダウロス
島本十郎
古澤憲吾
中野昭慶
新井一夫、嘉斉武
10
6/4
絶体絶命!ゾーン・ファイター シップドロー、シャドラー
永井素夫
菊池昭康
川北紘一
南明、伊藤健
11
6/11
間一髪 ゴジラの叫び! ガイガン
服部一久
福田 純
中野昭慶
剛達人、吉田静司、門脇三郎、高松政雄、山尾範彦、矢代圭、浅井鉄夫、奥山正勝
12
6/18
恐獣基地 地球へ侵入! バラキドン
古俣則男
本多猪四郎
田渕吉男
林由里、内海和子
13
6/25
戦慄!誕生日の恐怖 ガロボーグ
福田 純
本多猪四郎
田渕吉男
山崎邦晃、加藤茂雄、向井淳一郎
14
7/2
猛り狂うぞ!ガロガ少年隊 デットラゴン
武末 勝
菊池昭康
川北紘一
佐藤康子、小柴隆、山下雄大
15
7/9
沈没!ゴジラよ東京を救え ザンドラ
小栗康平、古俣則男
古澤憲吾
川北紘一
大月ウルフ、寄山弘、西尾徳
16
7/16
恐怖の襲撃!ガロガロボット モグランダ
竹内 進
菊池昭康
川北紘一
今井和男、川口節子、八山俊二
17
7/23
GO!ファイター緊急発進 バルガラス
胡桃 哲
福田 純
中野昭慶
太田とも子
18
7/30
指令「日本列島爆破せよ」 ガンダーギラス
雨宮雄児
本多猪四郎 田渕吉男 佐々木孝丸、五藤雅博、片山滉 協力/藤田観光箱根小涌園
19
8/6
命令「Kスイ星で地球をこわせ」 ガンダーギラス
雨宮雄児
本多猪四郎
田淵吉男
五島雅博、久野征四郎、毛利幸子、鈴木和夫 協力/藤田観光箱根小涌園
20
8/13
激闘!ファイターの歌が聞える ゴラム
石森詩朗
蓑輪雅夫
中野昭慶
富田仲次郎、三上左京、大泉滉
21
8/20
無敵!ゴジラ大暴れ ジュラー、カスタムジュラー
神沢信一
小野康平
中野昭慶
渡辺高光、菊池英一、尾崎孝二、田尻陽一郎
22
8/27
逆襲!スーパージキロを倒せ スーパージキロ
武末 勝
蓑輪雅夫
神沢信一
佐藤康子、野口えま、北川陽一郎
23
9/3
大恐獣バクゴンの秘密 バクゴン
武末 勝
本多猪四郎
田渕吉男
国睦子、鳥居功靖、藤原哲也、夏川圭、小川安三
24
9/10
針吹き恐獣Iニードラーを倒せ! ニードラー
雨宮雄児
本多猪四郎
田渕吉男
手塚茂夫、榊田敬二、松坂雅治
25
9/17
凄絶!ゾーン・ゴジラ対恐獣連合軍 カブトギラー、ジキロ、モグランダ、スパイダウロス、ガロボーグ
荒木芳久
古澤憲吾
川北紘一
高橋ひとみ
26
9/24
粉砕!ガロガガンマーX作戦 グロデガウロス
胡桃 哲
小栗康平
神沢信一
守田比呂也、三田松五郎、黒田英彦、岩井あや子