天使たちの午後 シナリオログ

今、熱いおもいを込めて、あなたにおくるロマン・アドベンチャー!!
彼女たちはあなたを待っています。
さあ、LET’S LOVE!!
学園青春アダルトアドベンチャー
天使たちの午後

発売元:JAST
発売日:1985年6月
ジャンル:コマンド入力型アドベンチャーゲーム(カナ入力)
※1986年12月に『ジャストサウンド対応版』がリリースされた
『天使たちの午後』は美少女ゲームにとってあらゆる点においてエポックメイキングな作品であった。
アニメや漫画のようなタッチを再現する事に成功。(同社の開発したスキャナーを利用)
主人公(=プレイヤー)が都合の良いように次々と股を開く美少女達。
なによりアダルトゲームなのにちゃんとストーリー展開がある!という事自体が革新的だった。
それまでのアダルトゲームは、ミニゲームのご褒美に女の子が脱ぐといった程度のものだったのだ。
そして画面の向こうの彼女達がエロいセリフをしゃべる!(ジャストサウンド)
さらに“番外編”と称して同ゲームに収録されたゲームを(攻略せずに)鑑賞できるCG集を発売。
(これは現在におけるファンディスクに置き換えられるだろう)
のちの美少女ゲームにおけるビジネスに大きなヒントと影響を与えた事は言うまでもあるまい。
以下、白字で書かれたものは、ゲーム中に表示されるシナリオを再現したものです。
一部の表現を修正した部分(読みにくいカナを漢字にしたり)以外は基本的にゲーム上のものをそのまま掲載しています。
ただしそれだけですと展開が不明な点が多いですので、補足文を青字で追加してあります。
それでは伝説の元祖・美少女ゲームの世界をお楽しみ下さい!
ここはあなたの高校の校庭です。放課後、あなたはクラブ活動を終えて帰ろうとしているところです。
体育館があります。メモが落ちています。
あなたはメモに目を通しました。
コンピューターのプログラムのようです。マイコンで走らせてみないと内容はわかりません。
テニスコートに来ました。テニス部はまだ熱心に練習しています。

由美子がいました。この学校のNo.1。男子生徒の憧れです。
頭も顔もよく、スポーツ万能の彼女にもちろんあなたも憧れています。
という訳で、あなたの目的はこの由美子を何とか口説き落とす事です。
テニスコートを後にすると知った顔がいました。

友人の石井がいます。
石井
「よお、いっしょに帰ろうぜ!」
と言っています。
石井とともに校門へ向かう途中、由美子と同じテニス部の真理がいました。

テニス部の1年生、真理が帰ろうとしています。もう練習は終わったのでしょうか・・・。
由美子のことを聞きました。
真理
「とっても素敵な人ですよ。でも、あの先輩なんだか暗いとこがあるみたい。」
真理
「何かヒミツの部分があって、そこがまた素敵なのよ〜。」
そんなとき、突然あなたは発情しました。
学校内だというのに、大胆にも真理の制服を剥ぎ取り始めました。
真理
「キャーッ、何するのよ!やめてーッ!」
あなたは性欲の赴くままに真理を慰み者にしていきます。
真理
「あぁーーーん・・・・ン」
石井もニヤニヤしてその様子を眺めています。
真理
「ああ〜ん、おかあさ〜ん!」
すべてをスッキリさせた帰り道。
石井
「あの子なかなかよかったな。お前も悪いヤローだよ。」
石井
「あのコなかなかよかったな・・。それよりおまえ、いい女紹介してやろうか。日曜日空いてたらハイキングに行こうぜ。」
石井はよっぽど満足したのか、何度も「良かった」を繰り返します。そして次なる性犯罪の誘いをかけるのです。
あなたは自分の家に帰ってきました。ここはあなたの部屋です。
机、イス、ラジカセなどがあります。カベにはポスターがはってあります。
あなたはおもむろに机を開けてみるのでした。
ヘソクリの2万円があります。由美子とホテルに行く資金です。
まだ会話すらしたことが無い女性とラブホテルに行く金を用意しているあなたは真の変態なのです。
それからマイコンでメモに書かれていたプログラムを走らせてみました。
「ユミコノ ジュウダイナ ヒミツヲオシエヨウ。カノジョハ アルオトコト トクベツナ カンケイヲモッテイル。ソノオトコハ・・・」
ここで終わっています。
ここはあなたの家の廊下です。左に台所と階段があります。二階は妹の部屋です。
右は居間で前方は玄関です。あなたの部屋はうしろです。
妹の部屋にきました。妹は寝ころんで本を読んでいます。

またしても性欲がムラッときたあなたは、妹の服を脱がしました。
妹
「なによ、お兄ちゃん。今度あんなことしたら、お父さんに言いつけるから」
お父さんに言いつけられたらたまらないのであなたは部屋を出ました。
ジリリリーン!あなたに電話がかかってきました。今の恋人の久美です。
あなたはこの女に飽き飽きしています。
あなたは思っていた以上にひどいヤツです。
「ねぇ、今、近くの公園にいるの。すぐ来てよ。」
ここはあなたの家の近くの公園の入口です。人影はまったくありません。
茂みがあって、アベックがいます。
「コラッのぞくな!」と怒鳴られました。
怒鳴られも意に関せず、アベックに久美の事を聞きます。
「ああ、その子ならさっきブランコの方へ行ったよ。」
このアベック、人が良すぎです!
とにかくブランコの方へと行ってみました。
ブランコがあります。久美がいました。

「最近、冷たいのね。ちっとも会ってくれないじゃない。もう、あたしを嫌いになったの?」と言っています。
でも、由美子の事を忘れちゃいけません。
久美
「他の人を好きになっちゃ嫌よ。」
性欲はまったく湧かないようです。なにせ飽き飽きしてますから。きっぱり別れ話をしてやりました。
久美は泣きながら帰っていきました。いいんです。今は由美子がターゲットです。
そして次の日−−−。
今日は石井と約束したハイキングに行く日です。彼らはもう駅であなたを待っています。

真ん中の女の子が石井の彼女で直子。左は彼女の友達の洋子です。
石井
「おそいじゃねーの。早くいこうぜ」
電車に乗って1時間あまり、山と湖が見える所にやってきました。
天気はいいし、気分もいい・・・。
たまには、こういう所に来るのもいいもんです。
あなたは湖のボート乗り場に来ています。
彼らがボートに乗ろうと誘っています。

あなたは洋子とボートに乗っています。彼女もかわいいですね。
(洋子は)あなたを見つめています。きっとあなたが気に入ったんですよ。
洋子
「そろそろ戻りましょう。お腹すいちゃったわ」
食欲より性欲のあなたはボードの上で洋子に襲い掛かりました。
洋子
「ああ〜っ!あぶない。こんなところでやめてよ〜!!」
それもそうですね。みんなと合流しましょう。あなたと洋子は草原へと向かいました。
気持ちのいい草原です。弁当は食べたし、天気はいいし、女の子ははしゃいでいます。
石井
「へへへ、お前、あの子気に入ったか?どうだ森へ行かないか?」
おっと、これまた犯罪の助長ですね。あなたは迷わずその誘いに乗りました。
森の中です。道に迷ったふりをして洋子と二人きりになりました。
あなたはすかさず彼女に襲い掛かろうとしますが・・
雨が降ってきました。
洋子
「あそこに洞穴があるわ!」
とまあ都合のイイことで・・・。
洞穴に入りました。二人ともズブ濡れです。
あなたはごくごく自然の成り行きを装って洋子の服を脱がしました。
洋子
「あ、やめて。いた〜〜い!やめてえっ!」
下が岩なのでちょっと痛いかも知れません。
あなたと洋子は洞穴を出ました。
楽しいハイキングも終わり、あなたは本来の目的を思い出しました。
そうだ!ターゲットは由美子だった!石井の彼女の直子だったら何か知ってるかも!

あなたは由美子の話を聞くために直子の家にやってきました。ここは直子の部屋です。
直子
「へえ、あなたも由美子が好きなの・・・フフフ。」
イミのある笑いです。
直子
「由美子はね、原先生にずっと迫られていたのよ。」
直子
「もちろんそんなバカな話に乗るような由美子じゃないけど、何か弱みを握られているみたい。今も関係してるわ。」
直子
「それから由美子の性格が変わっちゃってね。毎日夜の街をさ迷っているわ。あなた助けてあげてよ。」
話をすべて聞き終わったあなたは、いつものように野獣と化しました。
直子
「ああ〜〜ん」
あなたは石井に悪いと思いつつ、直子に手を出してしまいました。
あとでどうなっても知りませんよ〜〜っ!
さらに直子を責め続けます。このスケベ!
直子
「アッアウッウァァ〜〜ッ!」
そろそろ止めた方がいいんじゃないですか?石井にバレたらことですよ。
あなたは由美子を探しに夜の街にやってきました。
左にはトルコ、右にスナックとディスコがあります。その間に路地があります。
トルコに入りました。「お客さん、いい子がいますよ。入って下さいよ。」
お金が無いので由美子について支配人に聞く事にしました。
「そんな女 知らないね」と支配人が言ってます。
次にスナックへと入りました。
スナックの中です。マスターと客がいます。
マスター
「ああ、その子ならさっきまでここにいたな。ディスコへ行くって言ってたよ」
あなたはディスコへと向かいました。
ここに由美子がいるはずです。よく探してみて下さい。
ディスコの中です。あっ、由美子がいました。

由美子
「誰?あなた。思い出した。いつもテニスしているのを見てた人ね」
ストーキングはバレていたようです。
あなたが原先生のことを話すと、由美子の顔色が変わりました。何かありそうです。
・・あなたは由美子と一緒にディスコをでました。
由美子
「あたしとあの先生のこと知ってるなんて、あなたなかなかね」
な、なんと都合良くホテルがありました。あなたと由美子は今、ホテルの前にいます。
あなたは由美子をホテルに誘いました。
由美子
「いいわ・・」
あなたと由美子はホテルの中にいます。ついにここまで来ました。
シャワーを浴びて、由美子は今、ベッドの中にいます。つ、ついに・・・・
由美子
「あああ・・・・・んんっ!」
由美子は意外に燃えやすいタイプなのかも知れません。
由美子
「あっふう〜〜〜ん。うっうああぁ〜っ!!」
由美子
「あっふう〜〜〜ん。うっうああぁ〜っ!!」
由美子
「あっふう〜〜〜ん。うっうああぁ〜っ!!」
つ、ついにやりました!あなたは目的を果たしました。
由美子
「あたしね。実はあの先生をゆすってたのよ。あの先生、以前あたしを犯そうとしてね。」
由美子
「だから逆におどしてやったのよ。」
由美子
「でも、そういう自分が嫌になってね・・・それで毎晩飲み歩いていたって訳よ。」
教師を脅して金を巻き上げていたうえに毎晩飲み歩いていた…とんだアバズレじゃないですか!
由美子
「あなたの他にももう一人、石井クンがそのことを知ってるわ。」
石井の野郎っ!
後日、あなたは原先生を呼び出して、テッテー的にぶんなぐったのです。
先生として、男として情けないですからね。原先生はその後、学校から姿を消しました。
という訳で、由美子はあなたに大感シャ。すっかりあなたにホレてしまいました。
そうです!あなたはついに大目的を果たしたのです。
ごりっぱ!えらいっ!!
どーもおつかれさまでした。
GAME OVER

〜エピローグ〜
それからもあなたは、由美子を本命の彼女としながら知り合う女子に手を出し続けました。
親友の石井が色々と手配してくれます。
石井はあなたの知らないところで由美子に手を出しているようですが、
あなたも直子の元へ通っているのですから良いでしょう。
学園のアイドルを自分のモノにし、性欲の赴くままに快感に身を任せる・・。
こんな幸福な高校生はそうはいないでしょう。
ですが何でしょう。この心にポッカリ空いた穴は。
あなたの脳裏に一瞬“久美”の顔が浮かんでは消えました。
「そう言えば、久美とはキスもまだしてなかったっけ・・」
今日も由美子は繁華街で飲み歩いているようです・・。
[終]
編集後記
シナリオログを残すにあたり、久しぶりに同作をプレイしたわけだが、
なんとも鬼畜な主人公に非人道的なものを感じながらも、
ここで作られたセオリーが脈々と現在も息づいている事を感じずにはいられなかった。
だがログをまとめていてふと思った。
完璧なアイドルであり、最大の目標であったはずの由美子。
が、真相は清楚でおしとやかな理想とは違い、
教師を揺すり、毎晩飲み歩き、知り合ったばかりの男と簡単にホテルに行くというスレた女子高生。
だが主人公はそんな由美子の真実すら気にも留めず、
“学校のNo.1美人な由美子とエッチできる事が至上の幸福”としている。
一方、恋人の久美とエッチしてしまうとエンディングを迎える事が出来ない。
盲目な主人公と化して、彼女を足蹴にしなければならない。
つまり作者は「久美に対してのみ“性欲”から外れたところの恋愛感情」を表現したのではないか?
これにより逆説的に主人公の鬼畜な行動に“疑問符”を投げかけているのでは?
なので最後の「そうです!あなたはついに大目的を果たしたのです。ごりっぱ!えらいっ!!」は作者からの皮肉と受け取る。
…と、そんな事を考えて最後の『エピローグ』を追加してみた。
このゲームによってその後の美少女ゲームが隆盛を極めていき、少なからず現実を見失った人も出てきたと思う。
そう考えると、そんなメッセージがあったとしても、まるっきり効果は無かったわけだけど。(^^;
ちなみにオープニングに登場する祈っている女の子。
これってヒロインの由美子じゃないし、ゲームに登場しないし、「誰?」と思ってたけど、
ポニーテールを解いた久美だと考えれば、上記の説もあながちハズしてもいないんじゃないかと思ったりする。