目ぇ覚めたら、身体中汗まみれで気持ち悪かった。

 うわっ、なんかマジですっげぇベトベトする…。
 あっ、まだ六時じゃんっ。
 う〜、気持ち悪すぎて目ぇ覚めちまったんだな、やっぱ。
 まあいいや、シャワーでも浴びてまた寝よ。

 なーんてブツブツ言いつつベッドから起き上がると、俺はバスルームに向かった。
 ちゃんと着替え持って…。
 前は結構トランクス一枚でウロウロしてたりしたんだけど、今はしなくなった。
 しなくなったっていうか、できなくなったっていうか・・・・。
 まあ、色々あるし…。

 ・・・・・・・と、とにかくシャワーだ、シャワー!!

 ガチャ…。

 「あれ? 起きたの?」
 「く、くぼちゃんっ」
 「おはよう」
 「…おはよ」

 バンッ!。
 
 うわっ、び、びっくりしたぁぁぁぁ!!
 久保ちゃんが素っ裸で立ってたっ!!
 シャ、シャワー浴びたんだろうけど、そうだってわかってんだけど、なんかダメ!
 まともに見れない…。

 ガチャ…。
 
 「なに?どしたの?」
 「うわっ、出てくんなっ!!!」
 「なんで?」
 「ど、どうでもいいからっ、なんか着ろっ!!!」

 ほんっと久保ちゃんて、こういうの平気だよなぁ。
 夜とかでも、素っ裸のままウロウロしたりするし…。
 ぜ、全然隠さないし…。

 目のやり場に困るんだっつーのっ!!!!

 「なに赤くなってんの?」
 「うるせぇっ!!!」
 「一緒に入らない?」
 「入らねぇっ!」

 冗談じゃねぇっ。
 一緒に入ったら、ヤバイに決まってんじゃんっ。

 「相変わらずカワイイなぁ、そういうトコ…」

 ぎゃあぁぁぁ…!!
 み、耳に生暖かい息がっ!!

 「せ、背中にくっつくなっ!!」
 「そんな怒鳴らないでさ…」
 「腕まわしてくんなっ!!」
 「俺と気持ちいいコトしない?」

 久保ちゃんの体温っていうか、肌の感触っていうかそんなのがリアルすぎっ!!
 しかも朝だし…。
 ・・・・・・あっ、なんか。

 や、やばいっ!!

 「おとなしくおいでね?」
 「あっ、バカっ!」

 強引に俺のコト振り向かせたりすっから、まもとに久保ちゃんの裸が目に入った。
 うわ〜、やっぱなんかすごくエッチなカンジする。
 久保ちゃんの裸って、見てるだけでなんかさ…、もうどうにかなっちゃいそう…。

 「ちゃんと脱がせてあげるから、おとなしくしててね?」
 「・・・・・・・うん」

 ああもうダメじゃんっ。
 結局、うなづいちゃってるしっ!!

 でも…、気持ちいいし…、まあいっかぁ…。
 
 「昨日やったあと、そのまま寝ちゃったから気持ち悪かったでしょ?」
 「えっ…」

 そういえばそうだったっ!!

 「…久保ちゃん、やめない?」
 「待ったはナシ」
 
 ・・・・・・もう、死んじゃうかもしんない。

                            『朝』 2002.6.16更新

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