手のひらの雪

 〜番外劇場〜


 都合により途中からの上、音声のみでお送りします(冷汗)
 と、突発で書いたものなので…。




 久保田家で始まった、二人きりのクリスマス…。
 窓辺には二人で飾りつけした小さなツリー…。
 テーブルでは、すでにモスチキンと一緒に一つ目のクリスマスケーキが消え、


 時任の手によって、2個目のケーキの入った箱が二人の目の前に置かれた。


 「じゃ、一個目を制覇した所で次は俺様のケーキに挑戦っ!」
 「なんか、チャレンジ番組みたいだぁね」
 「何事も人生チャレンジだぜっ!!レッツ、チャレンジっ!!」
 「チャレンジ…、ねぇ? どうせチャレンジするなら、俺は他のコトにチャレンジしたいんだけどなぁ」
 「他のコトって…、例えばなんだよ?」
 「一晩で何回エッチできるかとか、何日続けて・・・」
 「うわぁぁぁっ!!!!」
 「突然、叫んじゃったりしてどしたの? 何かあった?」
 「な、何かあった?…じゃねぇよっ!!それ以上言うなっっっ!!! 久保ちゃんのエッチっ、ヘンタイっ、どスケベっ!!」
 「エッチとスケベなのは認めるけど、ヘンタイはないんでない?」
 「…って、さらっとさりげなくフツーなカオして認めんなよっっ!!!!」
 「だって、ホントのことだし?男なら誰でもエッチでスケベでしょ?」
 「・・・・・・・・久保ちゃんはスケベじゃなくくて、どスケベだっつーのっ
 「なに? なにか言った?」
 「とっ、と、とにかくっ! 今はケーキだっ、ケーキっ!」
 「あー、はいはい。今はケーキね」
 「じゃ、今から箱を開けるぞっ」
 「どーぞ」

 パカッ・・・・・・

 「じゃーんっ、コレが俺様のケーキだっ!うまそうだろっ!!」
 「だぁね」
 「ケーキ入刀〜♪」
 「んじゃ、共同作業で…」
 「すんなっ!!」
 「時任くんのケチ」
 「うっせぇ!」
 「あ、照れてる」
 「ぜんっぜんっ、照れてねぇっつーのっ!!」
 「あっそう」
 

 サクサクサク・・・・・・・


 「あ…、包丁の進行方向にサンタ発見」
 「うわっっ、ちょっと待てっ!!ソレは食うなっ!!」
 「食うなって、なんで? このサンタって食べられるヤツでしょ?」
 「食べられても食うなっ!」
 「なら口開けて?はい、あーん…」
 「…って、食わせようとすんじゃねぇっ!」
 「あれ、食いたかったんじゃないの?」
 「違うっ!!」
 「じゃ、なんで?」
 「・・・に似てっからだろ」
 「なに?」
 「久保ちゃんに似てんだよっ、このサンタっ」

 「・・・・・・ふーん」

 「な、なんだよ?」
 「こんなに老けて見えるなんて、さすがにちょっとショックかも…」
 「えっっ?」
 「ジングルベ〜ル、ジングルベ〜ル鈴がなる〜…」
 「く、久保ちゃん?」
 「森のリズムに〜、光の輪が舞う〜…」
 「うわぁぁぁっ、うつろな目で遠く見つめながら、クリスマスソングを棒読みで歌うのはやめろっっ!!マジで怖ぇだろっ!!」
 「せめて、トナカイになりたかったなぁ」
 「く、久保ちゃんの鼻は赤くないし、サンタよりもマジでかなり若く見えるってっ!」
 「・・・・サンタよりって何歳くらい?」
 「に、25…」
 「・・・なんかサンタと似てるって言われた時より、ショックなんですけど?」
 「なんでだよっ、25だってまだ若いじゃんっ!」
 「慰めになってないよ、時任」
 「そうか?」
 「ヒドイなぁ…。まだピチピチで、ヤりたい盛りのコウコウセイなのに…」
 「ピチピチって古ぃ…って、それよりもやりたい盛りって何をやりたいんだよ?」
 「何って、ナニでしょ?」
 「はぁ?」
 「ケーキもいいけど、べつの甘いモノ食べたくなってきたかも…」
 「な、なにすん…っ!!!」
 「ねぇ…、このサンタの代わりに俺に食われてくれない?」

 ・・・・パクッ


 「ぎゃあぁぁっ、み、耳食われたぁぁぁっ!!」
 「やっぱ、お前ってケーキより甘いねぇ」
 「お、お…」
 「お?」

 「俺は食いモンじゃねぇっっっっ!!!!!」



 バキィィィーーーーーっ!!!!



 

 おまけミニ劇場してしまいました…ヾ(>y<;)ノ
 劇場みたいなのを書くなんて、久しぶりなのです。
 でもでも、書いててかなり楽しかったですvvV(^0^)


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