時任 稔・おたんじょうび会〜生中継〜

※なお、カメラが間に合わないため、
今回も音声のみでお送りしますvv


 ガチャガチャ…。

 久保田 「時任、そこの皿運んでくれない?」
 時 任「わぁった」
 久保田「もうちょっとでできるから…」
 時 任「うん」

 ガチャ…、コト…。

 時 任「久保ちゃんさ…」
 久保田「なに?」
 時 任「カレーとか、チャーハンじゃないものも作れるんだな」
 久保田「ん〜、まあ一応ね」
 時 任「だったら、なんで作ってくんねぇんだよっ」
 久保田「メンドいから」
 時 任「けど、今作ってんじゃんっ」
 久保田「今日は、時任の生まれた日だからトクベツ」
 時 任「・・・・・・作ってくれてうれしいけど、トクベツより毎日がいいっ」
 久保田「却下」
 時 任「久保ちゃんのケチっ!」
 久保田「そーんな口きいてると、明日からお茶漬けになっちゃうかもしんないよ?」
 時 任「さ、さっきのはウソ! 前言撤回っ!」
 久保田「ホントはさ…、俺って作るより食べる方専門なんだよねぇ」
 時 任「俺はぜってぇっ、料理なんかやんねぇからなっ!」
 久保田「べつにやらなくてもいいよ?」
 時 任「・・・・・作ったらマズそうとか思ってんだろっ!」
 久保田「う〜ん、マズそうじゃなくてスゴクおいしそうだけど?」
 時 任「な、なんでそんなのわかんだよっ」
 久保田「見ればね、わかるっしょ?」
 
 ガタッガタタッ…。

 時 任「な、なにすんだよっ!」
 久保田「ん〜、ちょっと味見しよっかなぁって思って」
 時 任「り、料理なら机の上にあるじゃんっ!!」
 久保田「俺が食べたいのはソレじゃなくて…」
 時 任「ちょっ、ドコさわってんだよっ」
 久保田「・・・・・料理さめちゃうけどいい?」
 時 任「嫌だけど…、いい…」
 久保田「誕生日オメデトウ、時任」
 時 任「…サンキュー、久保ちゃん」
 
 チュッ…。

 時 任「なんか甘い…」
 久保田「さっきケーキ作ってたから、生クリームの味するでしょ?」
 時 任「…うん」
 久保田「甘いの嫌い?」
 時 任「・・・・・・好き」

 ギシ…。

 時 任「うん…、あっ…」
 久保田「時任…」

 ピンポーン…。

 時 任「くぼちゃ…」
 久保田「もうガマンできない?」

 ピンポーンッ、ピンポーン…。

 時 任「・・・・・・なん…か、鳴ってる」
 久保田「ほっときなよ…」
 時 任「あっ…、うぁ…」

 ピンポンッ、ピンポンッ、ピンポンっ!!!!
 ガチャガチャ…、ガチャ…!!

 時 任「・・・・・・」
 久保田「・・・・・・・」

 ガツッガツッガツッ…!!ドンドンドンっ…!!!
 ドカーンッ、ドカーン・・・・・・!!!!

 時 任「へ、部屋がゆれてねぇ?」
 久保田「地震じゃないの?」
 時 任「だ、誰かがドア壊そうとしてるみたいな気ぃすんだけど?」
 久保田「集金のヒトじゃない?」
 時 任「なんかいやーな予感が…」

 桂 木「室田っ! このドア壊していいわよ!!!」
 室 田「・・・・・ほ、ホントにいいのか?」
 桂 木「さっさとやんなさいっ!!」

 時 任「ぎゃあぁぁっ!! やめろーっ!!」
 久保田「壊したら弁償してくれないとねぇ?」
 時 任「とっとと上からどけっ!」
 
 バキッ!!

 久保田「痛っ…」
 時 任「ちょっと待ったぁぁっ!!!」

 バタバタバタ…!!!!
 ガチャッ!

 桂 木「あっ、やっと出てきたわね。絶対いると思ったわ」
 五十嵐「どうせなら、久保田クンにお出迎えしてほしかったわぁ」
 藤 原「どこにいるんですかっ、久保田せんぱーいっ!」

 バタンッ!!!

 久保田「どしたの?」
 時 任「く、く、久保ちゃん…、今からすぐに緊急避難しろっ!!!」
 久保田「避難って言ってもねぇ?」
 時 任「ドアの外にアクマがいるっ!!」
 久保田「う〜ん、それは大変だぁねぇ」

 ドカッバキッ!!バキバキバキ〜〜〜っ!!!

 時 任「マ、マジでドア壊しやがったっ!!!」
 久保田「九月になると、夜風って結構涼しいやねぇ」
 時 任「なにのん気なコト言ってんだよっ!!」

 相 浦「お邪魔するぜ」
 松 原「夜分にどうもすいません、お邪魔します」
 室 田「ドア、ココに置いておいていいか?」
 時 任「か、勝手に入ってくんなぁぁぁっ!!!」
 五十嵐「あらぁ、久保田く〜ん。最近ちっとも保健室に来てくれないから、先生とっても会いた
      かったわぁ〜」
 
久保田「ども…」
 
時 任「久保ちゃんにくっつくなっ、このクソオカマっ!」
 藤 原「制服もステキですけど、やっぱり私服の方がオトナっぽくてステキですよね、久保田せ
      んぱいって…」
 時 任「藤原っ!! てめぇはそこで死ねっ!!」

 バキイィィ!!

 藤 原「ぐがぁっ!!」
 桂 木「持ってきたもの、そこらヘンに適当に並べてくれる?」
 時 任「俺んちで勝手に何やってんだよっ!!」
 桂 木「なにって、そんなの決まってるじゃない」
 時 任「決まってるって、何が?」
 桂 木「アンタの誕生日会に決まってるでしょっ! あっ、松原それはそこにおいてっ」

 時 任「・・・・・・」
 久保田「おたんじょうび会だって…。良かったね、時任」
 時 任「いいワケあるかぁぁぁっ!!!」

 桂 木「それじゃあ準備が出来たところで、あらためて…」

 全 員「時任っ、たんじょう日おめでとうっ!!!!」

 パーンッ、パンパーン…!!

 桂 木「礼くらい言いなさいよっ」
 時 任「…サンキュ」
 五十嵐「なぁにブスくれてんのよぉっ! せっかくの誕生日なんだからっ、パーッと行かなきゃ
      ダメじゃなぁいっ」
 時 任「うっせぇっ、この厚化粧ババァッ!!」
 五十嵐「万年単細胞に言われたかないわねぇっ!!」
 時 任「なんだとぉっ!!」

 ドカッ、バキィッ!!

 室 田「うーん、見事だな」
 松 原「どうしたんですか? 室田」
 室 田「いや、このテーブルの上の料理の出来が見事なんでついな…」
 相 浦「…こっちにエプロンがおいてあるんだけどさ」
 松 原「や、やはり、これは久保田のエプロンでは…」
 室 田「時任は作れないからなぁ」
 相 浦「想像すると、ちょっとだけコワイ気が…」

 久保田「そうでもないけど?」

 室田・松原「・・・・・・・っ!!」
 相 浦「うわぁっ、出たぁぁっ!!」
 久保田「そんなに驚かれても困るんですけど?」
 藤 原「く、く、久保田せんぱいっ!!」
 久保田「あー、そこらヘン勝手に開けないでくんない?」
 藤 原「な、な、なんでこの部屋にはベッドが一つしかないんですかぁぁっ!!」
 久保田「さぁ、なんでかなぁ?」
 相 浦「それ以上は何も言うな…、藤原」
 藤 原「うわーんっ、久保田せんぱーいっ! 僕は久保田せんぱいのコト信じてますっ!!」
 久保田「あっそ」


 ドカッ、パキィっ!!

 五十嵐「いい加減しぶといわねっ、このクソガキっ!」
 時 任「ゴキブリ並にしぶといのはそっちだろっ、このっオカマ校医がっ!」
 五十嵐「あっいたいたっ、久保田くーんっ! センセイと一緒にいいコトしなぁい?」
 久保田「食べなれないモノ食べると腹痛起こしそうなんで、止めときたいんですけど?」
 時 任「うわぁっ! 久保ちゃんがオカマに襲われるっ!!」
 五十嵐「お子様は立ち入り禁止っ!」

 バタンッ!

 時 任「うわぁっ、ヘンタイオカマ校医に久保ちゃんがつかまっちまったっ!」
 桂 木「それは大変ねぇ」
 時 任「俺んちでなにくつろいでんだよっ!!」
 桂 木「怒鳴ってないで何か食べたら? 料理冷えちゃうわよ?」
 時 任「そんなモン食ってる場合じゃねぇっつーのっ!」
 
 ドンドンドンッ!!

 時 任「久保ちゃんっ、久保ちゃーんっ!!!」
 桂 木「すぐに出てくるんじゃないの?」
 時 任「久保ちゃんをかえせっ! この厚化粧っ! ヘンタイっ!!」
 桂 木「…あっ、ほらドア開いたわよ」
 時 任「ぶ、無事かっ、久保ちゃんっ!!!」

 ガチャッ!!

 五十嵐「うふふっ、とても楽しかったわ、久保田クンっ」
 久保田「俺は楽しくないかも?」
 時 任「い、犬っ!!!」
 桂 木「耳に首輪…、確かに犬ね…」
 時 任「く、く、久保ちゃんっ!」

 キイッ、パタン…。

 藤 原「久保田せんぱいっ、カワイイですぅ〜〜!!」
 相 浦「いや、確かに似合うけど…、シェパードとかそういう類じゃないか?」
 室 田「かわいいと言うより…、なぜか妙に迫力がある気がするが…」
 松 原「大型犬ですね…」
 相 浦「そういう問題かっ、松原っ!」
 松 原「えっ、違うんですか?」
 桂 木「違ってないわ、そういう話よ」
 
 
 時 任「ま、マジで首輪…」
 久保田「血統書付きじゃなくて、雑種だけどもらってくれる?」
 時 任「…ったく、しょうがねぇからもらってやるよっ」
 久保田「うん、ありがとね」
 時 任「けど、一個だけ条件がある」
 久保田「ん?」
 時 任「ワンって鳴けっ。今日が終るまでしゃべるの禁止っ!」
 久保田「それってこの前の仕返し?」
 時 任「しゃべるなっつってんだろっ!」
 
 久保田「わんっ」


 桂 木「はーいっ、そろそろ撤収するわよっ」
 藤 原「久保田せんぱーいっ!」
 桂 木「アンタもとっとと来きなさいっ!」
 五十嵐「それじゃあ月曜日学校でねっ、久保田クンっ」
 室 田「じゃましたな」
 松 原「お邪魔しましたっ」
 相 浦「…ホントにお邪魔って感じだよなぁ」
 藤 原「時任先輩っ! 久保田先輩から離れてくださいっ!!!」
 
  バシバシッ!!

 桂 木「行くわよっ!」
 藤 原「うわぁぁぁっ!久保田せんぱーい〜〜〜!!」


 バタンッ!


 時 任「やっと静かになったな…」
 久保田「・・・・」
 時 任「わっ、バカっ! 顔なめんなっ! くすぐってぇって…」
 久保田「・・・・・」
 時 任「ったく、一生飼ってやるからずっと犬してろっ!」
 
 久保田「わんっ」

 時 任「じょ、冗談だって…」
 久保田「ウソに決まってるっしょ?」
 時 任「・・・・・・しゃべったから、明日まで延長っ!」
 久保田「クセになっちゃうかも…」
 時 任「ドッグフード買ってきてやろっか?」

 久保田「遠慮しときまーす」



 
や、やってしまいました(滝汗)
 もうドリーム爆発です…☆完全にシュミに走りました(爆)
 時任っ、お誕生日おめでとうっ!!!!
 
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