激ダメ劇場.5




 ザアァァァー…、ザアァァァーーーー・・・


 久保田「うーん、今日の天気は梅雨らしく雨…、だぁね」

 時 任「そんなの言うまでもなく、朝から降ってただろっ」

 久保田「けど朝はポツポツ…、今はザーザー降っててちょっと違うっしょ?」

 時 任「ポツポツでもザーザーでも雨は雨だっつーのっ」
 
 久保田「そう?」

 時 任「…ってっ、今は雨なんか眺めてボーっとするよか、他にするコトがあんだろ…」

 久保田「お前と俺二人でするコト…って、そんなのあったっけ?」

 時 任「くーぼーちゃーんっ」

 久保田「なーんてのはウソ…、ちゃんとわかってますって」

 時 任「だったらっ、窓から外眺めてねぇで早くこっち来いってっ!」
 
 久保田「あー…、はいはい」
 
 時 任「…とか言いながら遅いっつーのっ!!」

 久保田「ふーん、なんか今日はめずらしくヤル気だねぇ。いつもは自分からしようなんて、絶対に言わないのに」
 
 時任「や、ヤル気っつーかさ…。久しぶりだから、なんとなく・・・」
 
 久保田「そんなに…、俺としたかったんだ?」

 時 任「べ、べつにそんなんじゃねぇけど…」

 久保田「じゃないけど?」

 時 任「・・・・・・久しぶりだし、ちょっちドキドキする」

 久保田「ずっと、ご無沙汰だったもんねぇ」

 時 任「だよな・・・」

 久保田「じゃあ…、久しぶりに二人でしよっか?」
 
 時 任「おうっ」
 
 久保田「でも…、今日はいつもと逆でしない・・・?」
 


 ギシ・・・ッ。



 時 任「あ…っ、ちょっと待・・・っっ」
 
 久保田「待ってあげない」

 時 任「いつもと逆なら、や、やっぱやめる・・・っ」

 久保田「自分から誘っといて…、それはないんでない?」

 時 任「そ、それはそうだけど…っ、なんかヘンなカンジだし俺はいつもと同じがいい…っ」
 
 久保田「フツーだとマンネリで、シてもつまんないデショ? せっかくだから、たまには逆で…、ね?」

 時 任「でも…っっ」

 久保田「ほら…、始めるよ…」

 時 任「あ…っ、やっぱやめ…っ!!!」

 久保田「・・・・・・っ」

 時 任「く、くぼちゃ…っっ」







 桂 木「…って、どっちが攻めでも受けでもダメに決まってんでしょっっ!!!!! 

      この変態エロカップルがっっ!!!」



 バシィィィィィンッ!!!!





 時 任「い、痛えぇぇぇっ!!!いきなりなにしやがんだっ、桂木っ!!!」
 
 桂 木「なにしやがんだって、アンタたちが保健室でアヤシイことしようとしてんのが悪いに決まってんでしょっ!!」

 時 任「はぁ? 俺らがアヤシイ?」

 久保田「あ、桂木ちゃんお久しぶり〜」

 桂 木「何かお久しぶり〜よっ! 目の前にベッドがあろうとなんだろうと、校内での18禁行為は禁止よっ!!」

 久保田「ふーん、じゃ今日は一歩手前までにしとく?」

 時 任「…ってっ! どっちが先に言うかってそれでもめてただけじゃねぇかっ!!! なのに、なんでただの
  
     タイトルコールが18禁や、その一歩手前になんだよっ!!!  」
 
 久保田「ほら、俺らって存在自体が18禁だし?」

 時 任「そ、存在自体が18禁ってっっ、どういう存在だよっ、どういうっ!!」

 桂 木「自分で自分は見れないから言わなきゃわからないだろうけど…、今日のアンタってモザイクかかってるわよ」

 時 任「はぁ? 俺様がモザイクってそんなのあるワケ・・・・」

 久保田「ほい、鏡」

 時 任「な、なにぃっっ!!!!」

 久保田「鏡よ、鏡よ、鏡サン〜♪ 世界で一番エロいヒトはだぁれ♪」

 時 任「も、モザイクかかってるからってエロいと思うなよっ!!だいいちっ、モザイクかかってっからっ、

      なんかしててもホントはナニしてんのかなんて全然わかんねぇじゃねぇかっ!!!」

 桂 木「…って、そういう問題じゃないと思うけど?」

 時 任「うううっ、美少年でカッコいい俺様のカオがっ、カラダがあぁぁぁっ!!!」

 久保田「ちなみに俺は、微妙にぼかし入ってるから」

 桂 木「あ、ホントに微妙にボケてる。いつも目が細くてぼーっとしてて、ボケてるカンジだから気づかなかったわ」

 久保田「入ってるのってボケじゃなくて、ぼかしなんですけど?」

 桂 木「どっちでも同じでしょっ。それにお笑い劇場にはぼかしじゃなくてボケがぴったりよ」

 久保田「ふーん、なるほどねぇ、さすが桂木ちゃん」

 時 任「とかって、妙なコトで感心してんじゃねぇよっ! 俺らの世界はボケもぼかしも入ってねぇっ、健康で健全な

     世界なんだっつーのっ!!!」

 桂 木「なんて、モザイクかかったヤツに言われても…」

 久保田「ねぇ?」

 時 任「す、好きでモザイクになったんじゃねぇよっ!!!」

 久保田「そうなんだ? ふーん…」

 時 任「なっ、なんだよっ!?」

 久保田「このまま健康で健全でもいいけど、やっぱせっかくモザイクかかってるし、皆様のご期待に答えて

      それなりのコトはしなきゃ終われないっしょ? 一応、コレって劇場だし?」

 時 任「…っていうかっ、タイトルコールもしてねぇから終わりどころか始まってもねぇじゃんかっ!!!」

 久保田「じゃ、始まらなきゃ終わらないってコトでタイトルコール行きますか?」

 時 任「お、おうっ!」

 久保田「微妙なぼかし入り久保田と…」

 時 任「も、モザイク入り時任の激ダメ劇場〜」

 久保田「今回はキケンなのでお年寄りから幼稚園児までちゃんと見られるように、すべてモザイクとぼかしで

      お送りしマース」

 時 任「…ってっ! 全部モザイクとぼかしでどうやってちゃんと見れんだよ!!」

 桂 木「そんなの見れるワケないでしょっ。元々、この劇場って音声のみなんだからっ」
 
 久保田「じゃ、誰にも見えないってコトで遠慮なく」
 
 時 任「ちょっ、なにすん…っっ」

 久保田「時任・・・」

 時 任「あ・・・っ!!」

 桂 木「・・・って! 当たり前にあたしにだけは見えてるに決まってんでしょっっっ!!!! 

     この18禁エロエロバカップルっっ!!!」

 時 任「うわあぁぁぁ・・・・っ!! 俺様はエロじゃねぇっっ、エロエロなのは久保ちゃんだっつーのっ!!」

 久保田「そう? 俺は微妙なぼかししか入ってないんだけど?」
 
 時 任「そういう問題じゃ・・・っっ」

 桂 木「問答無用っっっ!!!」









 時 任「ぎゃあぁぁっっ、モザイクかかっててもっっ、俺様は健全だぁぁぁぁっ!!!!!」








 久保田「なーんてカンジで、管理人のきまぐれで久しぶりに劇場をお送りしました〜」

 時 任「…ってっ、すでに久しぶりってレベルじゃねぇんじゃねぇの?」

 久保田「そうねぇ」
 
 時 任「たくっ、きまぐれで俺様にモザイクなんかかけやがってっっ!!!」

 久保田「とか言ってるワリには、楽しそうだったけど?」

 時 任「そ、そんなコトねぇよっっ」

 久保田「モザイクも似合ってたし?」

 時 任「・・・・・・・」

 久保田「ん? どしたの?」

 時 任「そーいえば、劇場終わったから俺のモザイクって取れてるよな?」

 久保田「さぁ、どうだろうねぇ?」

 時 任「せ、背中とか残ってたり…っ」

 久保田「ん〜、背中は残ってないみたいだけど、もっと残ってそうな場所が実はあるんだけど?」

 時 任「えっ、マジで?」

 久保田「残ってるかどうか…、俺に確認してほしい?」

 時 任「うん…って、あれ?」

 久保田「じゃ、これからベッドに行こうか?」

 時 任「な、なんで調べんのにベッドに行かなきゃなんねぇんだよっ!!!」

 久保田「残ってるかもしれないのが、そういう場所だからに決まってるデショ?」

 時 任「…ってっ、うわぁぁぁぁっ!!! マジでモザイクかかるぅぅぅっ!!!!」

 久保田「心配しなくても、今度はたぶん一部分だけだから」






 時 任「余計にイヤだぁぁぁぁぁっ!!!!」






                            

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