激ダメ劇場.4




 時 任「世界のアイドルっ、ビューティー時任様と…っ」

 久保田「セクシー久保田の激ダメ劇場〜」

 時 任「ぶっっっ!!!」

 久保田「…って、せっかくマジメにタイトルコールしたのになに吹いてんの?」

 時 任「ま、マジメにって、セクシーのどこがマジメなんだよっ!!!」

 久保田「そろそろ同じコト言うの飽きてきたし、ラブリ−路線からセクシー路線に変更しようかなぁって」

 時 任「飽きてきたってのは確かにそうかもだけど、なんでセクシー…」

 久保田「ほら、こないだ俺らの画集とか出たよねぇ? あれって上半身脱いでるのとかあったし、だからやっぱ

      変えるならセクシーでしょ」

 時 任「・・・・・・・・っていうより、久保ちゃんの場合はエロ親父だろっ

 久保田「なんか言った?」

 時 任「・・・・・っ!!! べっ、べっつになんにも言ってねぇよっ」

 久保田「ふーん、ならいいけど?」

 時 任「そ、そんなことより、俺らはなんで劇場なんかにいるんだ?」

 久保田「さぁ? くわしい事情は聞いてないけど、このところの暑さの影響でまた体調崩してるらしいよ?」

 時 任「…ったく、相変わらずしょうがねぇヤツだなっ」
 
 久保田「そーいうお前は今日も元気だねぇ」

 時 任「そんなのは当たり前…って言いたいトコだけど、今日はなんか暑くてだりぃ…」
 
 久保田「確かかに外は暑いけど、ここって保健室だからクーラーかなり効いてるのに?」

 時 任「なんつーかこうっ、クーラーがガンガン効いてても気分的に暑いってカンジでさ…」

 久保田「気分的に…、ねぇ?」

 時 任「そう気分的に…」

 久保田「ふーん」


 時 任「・・・・・・・・・・・・・」


 久保田「急に黙り込んだりして、どしたの?」

 時 任「やっぱ暑い…」

 久保田「なら、クーラーもっと強くする?」

 時 任「そうじゃなくてっ!!!」

 久保田「じゃなくて?」



 時 任「・・・・・・・い、今すぐ着てるモノを脱げ」



 久保田「・・・・・・なるほど、そういうイミね」

 時 任「わかったら、とっとと脱げよっ」

 久保田「こういう場合、脱ぐのは暑いって言ってるお前の方デショ?」

 時 任「えっ?」

 久保田「ほら、こっちにおいで脱がしてあげるから…」

 時 任「ちょっ…、ちょっと待っ!!!」

 久保田「暑いならガマンしないで…、俺にまかせなよ…」

 時 任「まかせるって・・・、あっ…」

 久保田「今度から、お前がビューティーからセクシィに変えない?」

 時 任「い、イヤだ・・・・・・・」

 久保田「時任…」

 時 任「く、久保ちゃん・・・・」

 久保田「ねぇ…、気持ちいい?」




 時 任「あ・・・・・・っ」




 バキバキっ、ドカ〜〜〜〜ンッ!!!!!!

 藤 原「ぎゃあぁぁぁっ、誰か助けてくださいっっ!!!ぼ、僕の久保田先輩が野蛮人に襲われるぅぅぅぅっ!!!」
 
 桂 木「襲うのも襲われるのもストーーーーーップっっ!!!!」


 バシィィィィンッ!!!!


 時 任「いっ、いってぇぇっ!!!なにすんだよっ!!!」

 桂 木「なにすんだってっ、こんなトコであやしいことしてるアンタたちが悪いに決まってるでしょっ!!」
 
 時 任「はぁ? あやしいってなにが?」

 桂 木「さっき脱がせるとかなんとか言ってたわよねぇ?」

 時 任「だったら叩かれるのは久保ちゃんの方だろっ!!! 脱がされてんのは俺の方だっつーの!!」

 久保田「うーん、クーラーかけてても夏日にジャンパーはさすがに暑いよねぇ?」

 時 任「…とか言いつつ、涼しいカオしてぶ厚いコート着てんじゃねぇよっ!!見てる方が暑いじゃねぇかっ!!」

 桂 木「うっ・・・・・・」


 ガタタタ・・・・・・・・ッ。


 時 任「あ、桂木が倒れた…」

 久保田「今日は暑かったしねぇ」

 桂 木「…って、暑くて倒れたんじゃなくてっ、アンタ達が凄まじく暑っ苦しいから倒れたのよっ!!

      なんでこの暑いのに、コートとジャンパーなんか着てんのっ!!!!」

 時 任「たぶん、出番待ちだからじゃねぇ?」
 
 桂 木「で、出番待ち?」

 久保田「今、連載してる子猫監禁物語の季節設定って秋から冬なんだよねぇ」
 
 時 任「こ、子猫監禁ってっ、アヤシイ題名勝手につけてんじゃねぇよっ!! 読んでないヤツが見たら激しく
 
     誤解すんだろっ!!」

 久保田「そう?」

 桂 木「い、一体どーいう話なのよ、それ?」

 久保田「ほい、これがお話の台本」

 桂 木「あら、ありがと」

 時 任「ぎゃあぁぁぁっ!!!見るなぁぁぁっ!!!!」

 久保田「ん〜、けど、ソコに倒れてる藤原ももう見ちゃってるみたいだけど?」



 藤 原「・・・・・・・・ううううっ、久保田せんぱ〜〜〜い〜〜」



 時 任「だ、台本全部燃やしてやるっっ!!!」

 久保田「ほら、そう言ってる内に俺らの出番みたいよ?」

 時 任「うわぁあぁっ、イヤだぁぁぁっ!!!」

 桂 木「・・・・・・松本会長と副会長は知ってるけど、この真田とか葛西とか…、アキラって誰??」



 
 アキラ「ふふふ・・・・、ミノルは僕の…」

 ガゥンッ、ガゥンッ、ガゥンッッッ!!!!
 



 桂 木「いっ、今、目の前を巨大中華鍋が飛んだ気がしたけど…、気のせい?」

 時 任「…っていうより、激しく効果音違うだろっ!!!!」

 久保田「さっきのは、中華鍋で八宝菜作ってる音かも?」

 桂 木「ふーん、そうなの」

 時 任「そこで簡単に納得すんなっ!!!」

 久保田「実はあの中華鍋って、麻婆春雨作っても同じ音なんだよねぇ」

 桂 木「へぇ…」

 時 任「お、俺を無視すんなぁぁぁっ!!!!」

 桂 木「・・・・・・ねぇ、猫の鳴き声しない?」

 久保田「そういえば、さっきからしてるかも? たぶん籠の猫じゃない?」

 時 任「・・・・・・・・・久保ちゃんなんかキライだ」

 久保田「なーんてウソだから、そんな隅っこですねないでこっちおいでよ」

 時 任「・・・・・・・」

 久保田「こっちに来たら、いいモノあげるからさ」

 時 任「・・・・・・・いいモノ?」

 久保田「時任が食べたがってた新発売のポテチなんだけど…、いらない?」

 時 任「いるっ」

 久保田「ほーら、食べたかったらこっちにおいで〜」

 時 任「うにゃーんっっ」



 バタバタバタ・・・・・・・・・・っ





 桂 木「・・・・・・・・・やっぱ猫だわ」



 



 時 任「そんなカンジで、相変わらず管理人はダメダメです…だってさっ」

 久保田「万年ダメダメだから、今更なんだけどねぇ?」

 時 任「どうせなら、ダメの月とかダメ木沢とかサイト名とか名前を変えてみるとか?」

 久保田「猫時みたいに?」

 時 任「一緒にすんなっ!!! …っていうかっ、俺様は猫なんかじゃねぇっつーのっ!!」

 久保田「けど、お前の後ろには尻尾が…」

 時 任「うっ!! ウソだろっ!!!!」

 久保田「うん、ウソ」

 時 任「くーぼーちゃんっ!!!」

 久保田「ま、そんなカンジでそろそろ出番なんでヨロシク〜。行くよ、時任」

 時 任「そんなカンジって出番って、どんなカンジだよっ?」

 久保田「こーんなカンジ」



 時 任「えっ・・・・・・・」




 キィッ、バタン・・・・・・・・・・・・。



                            

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