激ダメ劇場.1 時 任「あっ、なんかタイトル変わってんじゃんっ」 久保田「ダメダメがパワーアップしたらしいけど?」 時 任「んなもんっ、パワーアップしてどーすんだよっ!」 久保田「ダメ街道まっしぐらってことかも?」 時 任「そんな街道突っ走んなっつーのっ!」 久保田「走るほど体力ないみたいだから、大丈夫なんでない?」 時 任「まぁ、それはとりあえず置いといてっ、今日の場所はなんで生徒会本部なんだ?」 久保田「寒いから、あったかい場所の方がいいっしょ?」 時 任「そりゃそうだけどさ。勝手に入ってもいいのかよ?」 久保田「さぁ、どうだろうねぇ?」 時 任「あ、あんなトコに冷蔵庫がある」 ガチャッ…、ゴソゴソ…。 時 任「おっ、ケーキ発見っ! せっかく見つけたんだから、食っちまおうっと」 久保田「うーん、食べない方がいいと思うんだけどねぇ」 時 任「へっ、なんで?」 久保田「窓開けて、そこにいるスズメにやってみればわかるよ」 時 任「スズメにやるのはもったいねぇけど、気になるからちょっとだけ…」 チュン、チュン、チュ…………、パタリ……。 時 任「うわぁぁっ、ス、スズメがっ!!」 久保田「ケイレンしてるとこをみると、しびれ薬みたいね」 時 任「な、なんでケーキにしびれ薬なんか入ってんだよっ」 久保田「さぁ、なんでかなぁ。もしかしたら、ケーキが好きな誰かさんに出すつもりだったのかも」 時 任「…っ!!」 久保田「どしたの?」 時 任「い、今、久保ちゃんの目か光った気が…」 久保田「逆光だから、メガネのレンズが光って見えただけっしょ?」 時 任「そうだよな…、久保ちゃんが藤原みたいに人間離れしてるワケねぇもんなっ」 久保田「…たぶんね」 時 任「それはそうと、ココって寒くないのはいいけど、なんか逆に暑すぎねぇか?」 久保田「それじゃ、エアコンの設定温度低くしたら?」 時 任「そういやそうか…、えーっとリモコンはっと…」 久保田「ココにあるけど?」 時 任「サンキューって…。げっ、設定温度30度になってるじゃんかっ!」 久保田「真夏並みだぁね」 時 任「…ったく、電気の無駄遣いすんなっつーのっ」 久保田「夏にやたら温度下げて冷房つかってたお前の口から、そのセリフを聞くとは思わなかったなぁ」 時 任「うっ…、あ、暑かったんだから仕方ねぇだろっ」 ピッ……。 時 任「これでちょっとは涼しく…って、ぜんぜんならねぇじゃんかっ!」 久保田「もしかして故障?」 時 任「うわっ、もろ熱風みたいなのが出てやがるっ」 久保田「急に温度が上がってきたみたいだなぁ」 時 任「なに落ち着いてんだよっ! と、とにかくストップさせねぇと…」 ピッ…。 久保田「あっ、強風」 時 任「停止ボタン押したはずなのに、ますます状況が悪くなってんじゃねぇかっ!」 久保田「修理屋サン呼ばないとね?」 時 任「仕方ねぇから廊下に避難して…」 ガチャッ、ガチャガチャ…っ!! 久保田「これってお約束ってヤツ?」 時 任「なんの約束だっ!」 久保田「ドアが開かないとなると、窓を開けて対処するしかないんだけど…、窓も開かなくなってるみたいだなぁ」 時 任「なにぃっ! それじゃ俺らはどうなんだよっ」 久保田「暑すぎて死んじゃうかも?」 時 任「イヤだぁぁっ、こんなトコで死にたくないっ!」 久保田「けど、エアコンは熱風出してるし、出口はないんだけど?」 時 任「ううっ…」 久保田「だからさ…、こういう時は思い残すことがないように、やりたいことをヤってみるってのもいいんじゃない?」 時 任「やりたいことってなんだよ?」 久保田「それはねぇ、こういうコト…」 時 任「く、久保ちゃん…」 久保田「…気持ちいいでしょ?」 時 任「う…ん…」 久保田「ほら…」 時 任「うぁっ…、そんなトコ…」 久保田「もっとしてって言ってごらん?」 時 任「も…、もっと…」 久保田「…時任」 時 任「あぁっ…」 バタァァーーーンッ!! 「こんなトコでなにやってんのよっ!!」 バシビシッ!! 時 任「いってぇっ! な、なにすんだよっ、桂木っ!」 久保田「なにって言われても、ねぇ?」 時 任「あ〜、それにしてもひんやりして気持ちいい」 久保田「やっぱり夏は氷だぁね」 時 任「夏じゃねぇっつーのっ」 ガタガタンッ!! 桂 木「な、なに背中に氷入れて遊んでんのよっ!」 時 任「しょうがねぇだろっ、エアコン壊れて熱風出てたし、ドアも窓も開かなかったんだよっ」 桂 木「そんなワケないでしょって…、ウソっ、この部屋って40度越えてんじゃないっ!!」 時 任「暑すぎて死ぬトコだったんだぞっ!」 久保田「ねぇ?」 桂 木「けど、死ぬのはオーバーすぎるわよ」 時 任「なんでだよっ」 桂 木「壊れたんなら、エアコンのコンセント抜けばいいだけでしょっ!!」 ひゅーーぅぅぅん…。 時 任「あ…、止まった」 桂 木「ほらね」 久保田「だぁねぇ」 桂 木「久保田君はどうせわかってて、時任をからかってたんでしょう?」 久保田「なんのコトかなぁ?」 時 任「久保ちゃんっっ!!!!」 久保田「うーん、氷って結構使えるかも?」 時 任「つ、使えるって、なんに使う気だぁぁっ!!」 桂 木「聞かない方が、身のためかもしれないわよ」 久保田「使用量、用法用量は守るから」 時 任「なんの話してんだよっ」 久保田「さぁねぇ?」 桂 木「もう、そこで永遠に二人でイチャイチャやってなさいっ。あたしはもう帰るからっ」 時 任「どこの誰がイチャイチャしてんだよっ」 桂 木「アンタたちに決まってるでしょっ。少しくらい自覚しなさいよねっ」 時 任「してねぇのに自覚なんかするかっ!」 桂 木「ったく、付き合ってらんないわっ」 ガラガラ…っ、パタンッ!! 時 任「なんなんだっ、桂木のヤツっ」 久保田「それじゃま、そろそろ俺らも帰りますか?」 時 任「おう…って、その手に持ってるのはなんだよ?」 久保田「ヒミツ」 時 任「なんかケーキの箱っぽいけど?」 久保田「さぁ?」 バキィィッ!! 時 任「とっとと捨てて来やがれっ!!」 久保田「これは入ってないヤツだったんだけどなぁ」 時 任「えっ…、マジ?」 久保田「うん」 時 任「それじゃあ、持って帰って食おうぜっ」 久保田「はいはい」 バタンッ…。 久保田「そんな感じで、今日の更新はオヤスミらしいよ?」 時 任「最近、更新遅れてたりしてたしなぁ。激ダメじゃなくて、ダメダメダメ劇場にした方がいいんじゃねぇか」 久保田「呼びにくそうだけど?」 時 任「かなりダメっぽくてわかりやすいだろ」 久保田「うーん、そうねぇ」 時 任「あっ、このケーキうまそうじゃんっ」 久保田「大きなイチゴついてるしね」 時 任「いただきまーすっ」 パクッ……。 久保田「確かにしびれ薬は入ってなかったんだけどねぇ、コレ」 時 任「ま、まさか…」 久保田「さて、問題です。この中には何が入ってたでしょう?」 時 任「うわぁぁっ、水くれっ!!」 久保田「答えは身体に聞いてあげるから…」 時 任「ぎゃぁぁぁっ!!!」 |