ダメダメ劇場.8 時 任「おいっ、ちょっと待てっ! つい三日前くらいにダメダメやんなかったか?」 久保田「そう言われれば、そうだったかも…」 時 任「なにのん気なこと言ってんだよっ。このままじゃマジでコレばっかになっちまうんじゃねぇの?」 久保田「さぁねぇ?」 時 任「俺はぜったい嫌だかんなっ。ダメダメ劇場ってろくなことねぇし…」 久保田「そういえば今日も、場所変わってるよねぇ?」 時 任「・・・・・・」 久保田「いきなり黙り込んだりして、どしたの?」 時 任「久保ちゃん…」 久保田「なに?」 時 任「なんか…、すっげぇ寒い…」 久保田「そんなに寒いの?」 ゴオォォォッ…、ビュウゥゥゥ…ッ!! 久保田「ん〜、寒いとライターもつかないやね」 時 任「っていうかっ、それは寒いせいじゃねぇっつーのっ!」 久保田「じゃ、なんで?」 時 任「それは…」 久保田「それは?」 時 任「俺らが屋上にいるからだぁぁっ!!!」 久保田「そーいえば、今日は風が吹いてるよねぇ?」 時 任「吹いてるどころの騒ぎじゃねぇだろっ!」 久保田「風力7くらい?」 時 任「た、た、台風並じゃねぇかっ!!!」 久保田「飛ばされないようにしないとね?」 時 任「そういう問題かっ!!」 久保田「それにほら、こうすれば寒くないっしょ?」 時 任「く、久保ちゃん……」 久保田「あったかい?」 時 任「あったかいっていうより…、なんかアツ…」 久保田「顔が赤いよ…、時任」 時 任「バ、バカっ、こっち見んなよっ」 久保田「はずかしがらないでさ…」 時 任「あっ…、久保ちゃ…」 久保田「もっとアツくしてあげるよ」 桂 木「天誅っ!!!」 ビユゥゥゥゥ…!!!バサバサ…!! 久保田「あ、飛んだ」 時 任「・・・ハリセンって紙で出来てるもんな」 桂 木「ハリセンがないと、ツッコミできないじゃないっ!」 時 任「昔のお笑い芸人かっ、てめぇはっ!!!」 久保田「ハリセンって、もしかして貴重品?」 桂 木「実は、絶滅の危機に瀕してるのよ」 時 任「マジ顔で語ってんじゃねぇっ!」 桂 木「そういうあんたは、なんで真っ赤な顔してんの?」 久保田「あーそれはね、コレ」 桂 木「ホッカイロ?」 久保田「あんまり寒いっていうから、服の中に貼ってあげたんだよねぇ」 桂 木「ああ、あの貼るタイプのヤツ?」 時 任「・・・・・・っ」 桂 木「こんなに寒いのに、時任の額に汗浮かんでるけど?」 久保田「さあ、なんでかなぁ?」 時 任「久保ちゃんが背中に、ホッカイロ一杯貼ったからに決まってんだろっ!!!」 久保田「十個くらいしか貼ってないのに…」 時 任「十個もフツー貼らねぇっつーのっ!! は、早く背中からはがしやがれっ!!!」 久保田「せっかく貼ったのにねぇ」 時 任「ヤケドしたらどーすんだよっ!」 桂 木「どーでもいいけど、あとで一緒にハリセン探してよね」 時 任「また買うとか作るとかすりゃいいだろっ!」 桂 木「あれじゃないと、腕にしっくり来ないのよっ」 久保田「ツッコミはタイミングが命だしね」 桂 木「タイミングをはかるために、毎日素振りしてるわ」 久保田「さすが、桂木ちゃん」 時 任「なんでこんな寒い場所で、お笑いについて語らなきゃなんねぇんだよっ!ダメダメはお笑いなのかっ!」 久保田「あれ? もしかして知らなかった?」 時 任「え?」 桂 木「ダメダメはお笑い劇場じゃないっ」 時 任「そ、そんなまさかっ!?」 久保田「あ、ハリセン発見…」 桂 木「せっかくだから次にダメダメがある時のために、ハリセンの素振り百回ねっ」 時 任「じょ、冗談だろっ!?」 桂 木「マジに決まってるじゃないっ」 久保田「立派なお笑い芸人になりなよ、時任。応援しててあげるから…」 時 任「応援なんかすんじゃねぇ〜〜〜〜〜っ!!」 ビュウゥゥゥゥ…ッ!!! 時 任「くしゅんっ!」 久保田「あ、風邪?」 桂 木「素振りは宿題にしといてあげるわ」 久保田「良かったね、時任」 時 任「いいワケあるかぁぁっ!!!」 時 任「昨日で力尽きて、今日はダメなのでお休みしますっ、だってさっ」 久保田「掲示板のレスも明日するらしいよ?」 時 任「な、なんかマジで寒い」 久保田「帰ったら風呂に入って、あったまろうね」 時 任「ひ、一人で入るからなっ!!!」 久保田「そんな力一杯言わなくても、ねぇ…」 |