猫になった夢
猫になった夢をみた。
猫になった夢の中で、私は、『にゃぁ、にゃぁ』と鳴きながら、ベットの中にいた。
それは突然のできごとだったけど、
それは夢なのだと分かっていたから、
私は、
自分の身体を見ても、
私がいなくなったと騒ぐ大人達たちを見ても、ただの猫のまま、『にゃぁ、にゃぁ』と鳴いていた。
ただ、
その日の夜に、猫になった私の横で、ずっとずっと私を待っていたシンジが、
私の名前を呼んだときだけは、
なぜだか、とても悲しくなって、私は猫のまま、『にゃぁ』と泣いた。
アスカ・・・。
にゃぁ・・・。
シンジ。
シンジが、猫になった夢をみた。
猫になった夢の中で、シンジは、『にゃぁ、にゃぁ』と鳴きながら、ベットの中にいた。
それは突然のできごとだったけど、
それは夢の続きだったから、
私は、
シンジを胸の中に抱いたまま、
シンジがいなくなったと騒ぐ大人達たちを、黙ってみていた。
ただ、
その日の夜に、ずっとずっとシンジを探していたあの子がやって来て、
私の胸の中にいた、シンジの名前を呼んだときは、
なぜだか、とても意地悪になって、シンジには猫のまま、『にゃぁ』となかせた。
碇君・・・。
にゃぁ・・・。
あの子。
あの子が、猫になった夢をみた。
猫になった夢の中で、あの子は、黙って、ベットの中にいた。
それはやはり、突然のできごとだったけど、
それはやはり、夢の続きだったから、
私は、
あの子がいなくなったと騒ぐ大人達たちと、
あの子がいなくなったと騒ぐシンジを、黙ってみていた。
そして、
その日の夜に、ずっとずっとあの子を探していたシンジが、
猫になったあの子を抱いて、これが綾波なんだねと言ったときは、
思っていたよりも、ずっとずっと悲しくなって、
あの子の泣き声が聞こえた。
綾波・・・。
にゃぁ・・・。
また。
また、私が猫になった夢。
猫になった夢の中で、私は、『にゃぁ、にゃぁ』と鳴きながら、シンジの胸の中にいた。
それは夢なのだと分かっていたけど、
それはとても優しく居心地のいい場所だったけど、
私は、
とても、とても、シンジが悲しそうにしているので、
とても、とても、悲しくなって、ひどく、人間に戻りたくなった。
シンジ・・・。
朝。
はて?
私は、何の夢を見ていたのだろうと、
いつものように寝ていた私は、いつものようにベットの中で目を覚ます。
そこには、
ドンドンドンッ。
いつものように、ノックされるドアの音と、
「アスカ、起きないと遅刻するよ」
いつものように、シンジの声。
なぜだか、私は、それがとても嬉しくなって、
なぜだか、小声で、鳴いてみた。
にゃぁ・・・。
うむ。
また、変なのを書いてしまった。
なぜか変身ものが書きたくなったのですが、もっと普通に書けばよかったかな。
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