Rei


写真


NERV。
通路を進むレイの足が止まる。
(・・・落とし物)
通路のはじに置かれた、どこか見覚えのあるカード入れ。
やや考えた後、
レイの白い手が伸び、静かに拾い上げる。

「・・・・」

そのまま、立ち止まるレイ。
曲がり角の向こうから、良く知った声が聞こえてくる。

「おかしいな」
現れたのは、碇 シンジ。
レイの手のものを見て、はっと動きを止める。

黙ってカード入れを差出す、レイ。

「中、見た」
たどたどしく問う、シンジ。
レイは、うつむきめに小さく首を振る。
「そう、あ、ありがとう。綾波」
足早に離れていくシンジ。






シンジが見えなくなり、
レイがつぶやく。
「私、笑ってた」





「ふう」
遠くでシンジが開けるカード入れには、
暖かく微笑む
青い髪の少女がいる。


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