転校生

鋼鉄のガールフレンドより



「危険よ、あのマナって娘」

放課後の校庭を、教室から見下ろすアスカ。
シンジと転校してきたばかりのクラスメート、『霧島 マナ』が並んで校門を出ていく。

「あの娘はスパイだって、どうして分からないのバカシンジ」

吐き捨てる、アスカ。
その後ろで、レイがつぶやく。

「碇君のこと、心配なのね。アスカ」

突然のレイの声に、
教室には自分1人だと思っていたアスカが振り返る。

「私はEVAのパイロットとして警告してるだけよ、・・・・だれが、あんな奴」

レイと認めた後、机についた自分の手を睨むアスカ。
そのままの姿勢で、挑戦的にレイに訪ねる。

「あんたこそ、愛しのシンジ様があんな転校生に取られていいの」

夕日を受ける、アスカを見つめるレイ。

「そうね、私は2度目だから、慣れているわ」

「2度目?」

「私にとって、あなたも転校生だった」

顔をあげるアスカ。
レイは、既にアスカに背を向けている。

「・・・霧島さんのことは私が指令に報告するから、アスカは碇君についていて」

レイは、そのまま出て行こうとする。

「待ちなさい、指令には私が報告する」

背を向けたまま、ドアの前でたちどまるレイ。

「どうして」

「シンジにとっては告げ口だからね、シンジに嫌われるのは慣れてないでしょ、あんた」

はっとした表情で、振り返るレイ。
それを見てアスカが、やや笑うように言う。

「私は、あのバカに嫌われるのは慣れているからいいのよ別に」

「・・・アスカ」

レイが見つめる中、
アスカの指が携帯のボタンを押し始める。
そして、
小さく、小さくつぶやくアスカの声を、レイは確かに聞いた。




「これで、また、あいつを傷つけるわね。私」





ども、サターン版「鋼鉄」プレイ記念です。

ゲームを終えて、すっごくアスカとマナがいとおしく感じました。

(レイは、ちょびっとしか出なかったですね)

「14歳」の方もなんとか、続きが出せそうだし、

まだ自分の中のEVAは終わってないなと実感しました。

『マナ』は、これからも書きたいキャラですね。

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