アスカとシンジとレイと
夢。
夢を見ている。
そうだ、あの時の夢だ。
白いテーブルに冷めた紅茶が三つ。
シンジが私のとなりに、
ファーストがテーブルの向こう側に、ひとり。
なんで、笑うのよ。
なんで、そんな綺麗な笑顔で笑うのよ。
「ボクハ・・・・・・」
それだけを、
それだけをシンジは言った。
あの子は笑っていた。
優しく。
優しく。
シンジは唇を噛みしめて、
わざと見えるように、
自分と私の手を重ねた。
シンジは泣いていた。
「よかったわね。アスカ」
あの子は、笑ったまま言った。
あの子の綺麗な笑みは消えなかった。
奇麗な微笑みの中で、小さな滴が落ちたとき、
私は、泣いていたかもしれない。