持続可能な開発のための教育(ESD)とは

 国連持続可能な開発のための教育(Education for SustainableDevelopment )とは、持続可能な開発の実現に必要な教育への取 り組みと国際協力を、積極的に推進するよう各国政府に働きかける国連のキャ ンペーンです。2002年に南アフリカで開催されたヨハネスブルグサミットにて 、日本の市民と政府が共同提案し、同年12月の第57回国連総会で実施が決議さ れました。
 「今のままでは、地球は人間にとって暮らしていくのが困難になる」「現在 のあり方は“持続不可能”である」という警告を、20世紀初頭より多くの人々 が環境・人権・平和・開発教育などの視点から発して来ました。ところが、地 球環境の状況は良くなることはなく、ますます悪化しています。
 このような地球上のさまざまな問題を解決するには、人々の問題への認識と 社会システムを変えようという意志が必要となります。そして、行動に裏打ち された内的な活力を培う(エンパワーメント)ということが、重要になります 。このように未来を自ら作っていく「自立した市民」になるための教育が「“ 持続可能”な開発のための教育(ESD)」なのです。
 さっぽろ自由学校「遊」では、2002年からESDを主テーマにした講座を行 っています。

菊田融(さっぽろ自由学校「遊」理事)