少しずつ歩くことが難しくなっている連れ合いのとらたぬには
今一緒に歩く友達がいます。
それは、いつも帰り道の途中の家のかげから飛び出してきて
一緒に歩き始める、やせた白いねこです。
帰り始めるよと言う携帯電話のメールを受けてから時間を見て
帰り道が見通せるところへ出ていると、彼らがやってきます。
ねこは後になり先になり、彼の歩くスピードにあわせながら
先を歩くときは振り返り、振り返り歩きます。
疲れた彼が立ち止まると、座ってしばらく待っています。
少し時間がたつと、寝転んで彼の顔を眺めています。
そして、足にまとわりつくと顔を見上げながら何か話しかけます。
一息ついてとらたぬは家に向かって歩き始めます。
そばを人が通っても、自転車が通っても見向きもせずに
歩くねこのおかげで、家を目指して帰れます。
家の曲がり角までくると、立ち止まってこちらを見つめています。
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