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使ってみよう
その2
今回は、お箸(はし)を取り上げました。
とらたぬは事故の後遺症で頚髄の神経が圧迫されたり押しつぶされたりして、麻痺が進行し握力がほとんど無いことと指が思うように動かなくなっておはしを使うことが難しくなりました。
私は痛みなどの為に握力が落ちたこと、指が腫れて(はれて)手を握ることが難しくなったこと、手首を内側に返すことが難しいことなどから使いやすいおはしを探していました。
近くの福祉用品を扱う薬局等でも、当時は選ぶという品数がありませんでしたし、自助具を置いている店自体も見当たりませんでした。ほんの数年前です。
最初に購入したものが自分たちにとって、使い勝手の良い納得いくものでなかったので、ユニバーサル展や福祉機器を扱う場所に実際に行っては探しまわりました。
はじめに購入したものは大野産業株式会社の“箸蔵くん”でした。
もち手部分が大きく、扱いにくく感じたことや収納するのに不便なこと。(はし先を扱いやすくするために、持つところが大きくなっています)
その当時は、色が原色のまっ赤とまっ青だけでしたので、食事をするのに食欲をそぐような感じを受けました。
はしにすべり止めのコーティングがしてありましたが、思った以上に水分に弱くて、塗装が早くはげるということがありました。
はし先だけが塗装が取れたりしただけなのに、本体ごと購入しなおさなければならないということになり、値段と使用感、耐久性を考えると購入を考える候補にはできませんでした。 総合的に機能を考えても、大変高価だと感じましたし、食事を楽しむと言うより、機能(手にとりやすい)ということだけを優先した感じでした。
そのころの私達は使えるものを探すのに必死で、メーカーや製作者に対して、使用して改良して欲しい点や、不具合を伝えると言うことを考えもしていませんでした。けれど、今はできるだけ伝えることにしています。メーカーや会社の反応は千差万別です。クレームとしてしか聞いていただけないところもあります。まったく反応の無いことも多くあります。それでも、声を出すことはあきらめません。
障碍も症状も一人一人まったく違うのですから、一人の声を聞いて商品の改良をすることは無理でしょうが、実際に使用している声を集めて、データベースにすることでより多くの人が使いやすい商品を作ることは可能ではないでしょうか。またそれは、少し使い方を工夫することで使うことができることにならないでしょうか。
そして、値段にも反映していくと思うのですが。
これからは声をしっかり生かすところでないと、ただ福祉用具、ユニバーサルを名乗れば売れる時代ではなくなると思っています。
現在では私達が使いにくい、食事に使う色では無いと感じたこのはしにも、いろいろな改良などが加えられていました。
選択する種類も増えています。
収納ケースが作られています。
はし先が白木のものがあります。色も食事の大切な演出だと思います。はしがすすむかどうかにも関係あるのでは無いでしょうか。
現在は、大野産業株式会社のホームページをご覧になっていただくとわかりますが、はし先を取り替えるタイプができています。これで本体ごと買い換えなければならないということはありません。
単品ではし先だけが取り寄せられます。はしは消耗品ですから、はし先だけ変えられれば割高感はだいぶ軽くなると思います。
また、 箸の助と言う商品は、紫檀(したんインドなどの熱帯雨林で育つ豆科の木です。仏壇や家具などの材料でご存知だと思います。ローズウッドと呼ばれています。高級感がありますね)で作られ、材質や軽さにも気配りされています。
私達が 使用したときに気になった部分が、ずいぶん改良されていて、今使用しているはしフォルダについて書く前に紹介させていただきました。
沢山の使う人の声が届いたら、いろんな製品ができて選択すると言うことができて良いのではと考えています。
この企業の製品一覧のコーナーにある、皮製差込万能カフは握力の弱い方や指がうまく動かせない時に、スプーンやフォーク、ペンなどをはさんで使えるようです。フォークやスプーンなどが扱いにくくなっているとらたぬに、購入してみようかなと思っています。
使用感はまた、ここで取り上げますね。
自助具を製作ボランティアや、理学療法士(PT)、作業療法士(OP)の方達と一緒に、一人一人の為の用具として作れれば、なお使いやすいと思いますが現状では誰もにそれができるわけではありませんものね。
私達はいつも食事に、青芳製作所のお箸楽々シリーズのクリップタイプとピンセットタイプを使用しています。

ピンセットタイプ
箸の接合部分 この、毛抜きをネジで止めたような部分が、バネのようになっています。
握りばしでも物をつまむことができます。
今、私は右手の人差し指が半分だけしか曲がりませんが、その指を使っても、中指、薬指でこのように箸を使うことができます。
これは大小2種類あります。
ギブスをしている手で箸を持っています。

クリップタイプ
お箸は、女性用は細すぎて使用できません。
男性用として販売されているものでも特殊な太いものも使用できません。
樹脂製で、脇にスリット(切り込み)があるのである程度まで太さに対応できると思います。
しっかり差し込むためには少し力がいります。
箸にとりつけたクリップ部分
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こんなのみつけた
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ピンセット型は、はしの交換などできませんが、外出時に持ち歩くのに小さい方が便利なので使っています。
クリップタイプは、はしを差込むときに少し力が必要です。
もっともはしを折るほどの力はいりませんよ。
私は差し込む時に、下の写真のように、スポンジを下に置いて、クリップをはしにいれるようにして差し込んでいます。
スポンジに箸を押し当ててクリップを差し込むところ。 スポンジに箸を立てて、クリップをはずすところ。
誰もが自分でできることは、自分でやりたいのではないかと思います。食事も、栄養を摂ると言う必要な行為というだけではなくて、会話を楽しむ、季節を楽しむ、おいしく食べると言うことが何より必要だと思います。
使い勝手がよければ、機能がそろっていれば、福祉用品なのだから高額でも良いと考える時期は過ぎたと思います。
自助具をもっと活用して、使った感想や気がついた点をメーカーや製作者に伝えることで、もっと良い物ができるのではと思います。
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