ロゴマーク ホームページへ戻ります
染め色いろいろ
海松色(みるいろ)と聞いて、どんな色かすぐわかる方はきっと少ないと思います。
色見本の館
Azoさんのサイトです。ここに、日本の伝統色などの見本が載っています。中でも触れられていますが、印刷の色を出すことは難しく、近似色(ごく似かよった色)とお考えください。 襲(かさね)の約束事など興味ある記事が沢山あります。伝統色の名前もご覧くださいね。
このページの緑のコンテンツに掲載されています。
これは、海の浅瀬の岩に生える海藻、みるめの色からきている名前です。この海藻自体は万葉集にも歌いこまれているそうですが、色として現れるのは平安時代になってからだそうです。
伊勢神宮にもこの海藻を刈る神事が残っているそうです。野の草を刈るように、4月から5月にかけて海岸に出かけて海藻狩りを楽しんだようです。今は見当たりませんが、酢のものなどにして食べていたようです。
見た目は鹿の袋角に良く似ています。
海草のみるめの絵    英名 sea moss
私は緑系統の色が好きで、モスグリーンやオリーブ色にすぐ手を伸ばします。ふしぎの森と名前をつけたからだけではなく、緑という色合いが好きで、ここでも他の色に比べて使う割合が多くなっています。
この海松色も、染物をはじめたときにどうしても出したい色のひとつになりました。鮮やかなグリーンではなく、わずかに暗く冷たさをひめた、芯の強さを持った色だと感じました。
色に対する感覚は、その人により違います。明るい、暗い等だけでなくその温度や肌触りも感じることができます。それに、色の好き嫌いは、実際にその人が洋服などで身につけた時似合うとは限らないということもあり大変ややこしいことになります。
私が物心ついてから、ライダースーツ(バイク用の皮の上下です)以外に赤系統の洋服類(靴下も含めて)を持っていないのは、好みが偏っているからなのです。
ある日、幼稚園に入園するのに洋服を選びに行った店で、母親がいつもは私が嫌う赤いワンピースを選んだのですが、そこにいた店主も客も私を覗き込んで言いました。「こんなに小さな女の子で、これだけ赤やピンクの似合わない子って珍しいですね」
その言葉で一番傷ついたのは母でした。それからは手作りの洋服も含めて二度とこれを着なさいと勧めることはありませんでしたから、赤い色は文房具にも私の周りにまったく姿をあらわさなくなります。
私の顔を覗き込んだときの母親の泣きべそをかきそうな困った顔は、私が傷ついたのを心配してと言うより、自分が思い描いていた娘と言う存在では無い私を認めなくてはならない口惜しさという感じではなかったかな。結婚してから、男兄弟しか持たなかった連れ合いの母(義母)もまったく同じ目にあわせたのですが。
彼女は娘と可愛い洋服やバック、アクセサリーを買いに行くのが夢だったようですから、てぐすね引いて待っていた嫁が私で、その無念さは相当だったようです。あ、閑話休題(かんわきゅうだい:それはさておき)。
律令制度のなかから、位色として身分などによって使う色が決められた時代もありますし、先に書いた襲(かさね)と言う、季節によって生地の裏表の色や襟や袖口からのぞく色の決まりがあったり、思う以上に決まりごとがあったようです。
薬草を煎じて飲むように、薬草で染めた布をまとうことで病気の治癒を考えたり古代から、色と生活は深く結びついています。色の名前にもそれぞれいわれがあります。
高校生の頃、町の図書館で見つけた古代色、古代染色の本は館外持ち出し禁止の本でした。色の歴史、成り立ちが書かれた本で、どうしても手に入れたくて学校の休みごとに図書館を訪れて一冊をまるごとノートに写しました。そのとき私を夢中にしたのは、古代色そのものもそうですし、それらに付けられた和名の美しさ、推理小説を読むような歴史のなかの流れです。
少しずつですが、いろいろな色をひとつずつ取り上げて、時間の流れと色についてお話してみましょうか。
ぷろろーぐ
糸をつむごう
染め色いろいろ
糸から布
ホームページへ
森の地図へ
ページの先頭へ
沖つ波辺つ
藻巻き
持ち寄せ来とも


詠み人不明

沖の波が浜辺に藻を寄せ集めてきても、あなたより素敵な玉を寄せることはできないでしょう。
ぷろろーぐ
糸をつむごう
糸から布
ページの先頭へ
ホームページへ
森の地図へ