2回目のりゅーとぴあは、ホールという場所を生かした舞台装置を堪能できる、そんなお芝居でした。
遊◎機械/全自動シアターの「アナザデイ」を見た。「自分の人生、こんなはずではなかった」と後ろ向きに生きている一人の女がかいま見た、「もう一つの人生」。そんな物語でした。
もしあのとき、彼とかけおちできていたら、夫と違う人を選んでいたら。地味な洋服を脱ぎ捨てて、派手なドレスを着ることができたなら。
だれもが一度は考える「if〜もしも」が、流れるように展開された2時間でした。特に楽しめたのは、舞台装置!!舞台中央上手寄りにバーで仕切られた空間があって、全面にスクリーンが着物の帯のようにたらっとかかっている。
最初は「なんか無機質」とか思ったけど、このスクリーンに映像を映し込んでおしゃれ〜に使っていました。
回想シーンを流してみたり、また、舞台にはカメラが設置されていて、ところどころで利用されていて。ラスト近くのゲイバーのマダームが歌うシーンは圧巻・あのメイクでどアップですからね。ふふ。
また、まやかしのクラブの場面ではスクリーンに役者の影を映し込んでのダンス。 はたまたドライブの場面ではスクリーンがそのまま背景となって流れていって。そういう装置の仕掛けを役者さんが思いっきり楽しみながら利用していて、見ている方も楽しかったです。やっぱ遊び心は大事ですよね。
遊びながらも、しっかり物語に結びつけて使っていて。見ている私もわくわく、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさでした。 ビバエンターテイメント!というお芝居を見せてくれました。満足。