山の手事情社「印象・タイタス=アンドロニカス」
2006年1月22日(日)18:30-20:00
吉祥寺シアター
これは、シェイクスピア作の残忍で救いのない復讐劇である。
1999年にも山の手事情社は同じ演目を上演している。
私はこの1作目も見ている。青くて、機械的で、洗練された芝居という印象だ。
で、今回も舞台装置や衣装(山本さんふんする黒人アーロンのちょっとアレな感じの黒革ボディスーツとか)で類似するものがあったと思うけど、さらにすっげえことになってる気がした。
なんていうか、型(ある一定のルールによって所作を演じる山の手独特の演技なのです。実は「なぜ4畳半」と呼ばれるのか、わかってなかったが、このほど安田さん自身に聞いてちょっと解決♪)がさらに進化している。
エログロ混ぜ合わせたシーンもたくさんあるのだけど、リアリティはない、が、たぶんそのものを演じるよりももっとエロいしグロいと思う。
んー。たぶん、実際に見てみないとわからないだろうし、ストーリーをある程度頭に入れた状態で見たことも良かったのかも。
だから、初めてこれを見た人がどう思うかは??
やっぱり、芸術嗜好が高いなぁ。なんか、すごい人たちに教えてもらってたんだなぁ。感動。
ぴんと連続してみたので、ますます山の手の懐の深さに感動。
うーん。マンダム。
端々に見られる現実へのオマージュや、社会問題のパロディなどの演出に知的な謎を読み解く楽しみも与えてもらえたりして、2時間あっという間でした。満足です。
「道成寺」以降、ぐぐっと完成度があがったんではないかなぁ??と考えた。
ついていけるかわらないけどまた見に行こうと思う