主宰の宮澤正子さんとは、99年の野外劇でご一緒させていただいた。ダンス・インストラクターを生業とされていて、大学などでも講師をされている。また、姿勢が悪いことが悩みだった私はウォーキング教室で一時期ご指導いただいたのだ。
「正しく美しく歩くと自然とヒップアップになるのよ」と言う言葉を糧に半年がんばったなぁ。
いまや、見る影もない私の尻・・・あうううう。
会場は「木揚場教会」といって、真言宗大谷派の分教場=つまりお寺みたいな。なんでも、新潟市の歴史的建造物高何かの指定を受けているとかで、古く、風情のあるたたずまい。その場所に合わせた演目として、今回の「宮沢賢治」があったようです。1時間ちょっとで、賢治の書いた童話を題材に、独特の言葉遊びを歌やダンスで。
所感。
やっぱり宮澤さんはすげえっす。なんていうか、この集団を強力なリーダーシップで一人で切り盛りされているところが、すごいと思わせる。
それは、舞台上でも、舞台の外でもそうであって、ステージ上では確実な身体表現でそこにあり、狂言回しの役からメインキャストまで、実にさまざまな役をこなしていた。
この団体は舞台照明や音響、宣伝などすべて外部スタッフであったが、それも宮澤さんの人脈あってこそ、ということを実感した。
キャストとプロデューサーの兼任というのは相当なエネルギーを要するはずだ。それをやってのけるのだから、とにかくすごいと感服。
会場は満員で、ちょっと手狭でお尻が痛くなるほどでしたよ。
最後の舞台あいさつで感極まって言葉が詰まっていたけれど、アマチュアで演劇活動を続けるって言うのはやはり容易ではないんだろう。いろいろな苦難を乗り越えて、それでも好きなことを追究する喜びを感じました。私も微力ながらも、演劇という表現の隅っこに居続けられたらと思いました。
それから、会場の木揚場教会の風情がとてもよかったです。シアターやスタジオといった設備が整った場所でなくても演劇は成立するよなぁ。