この日は昼はわるだくみの装置制作のお手伝いをしていた。で、夕方、稽古を切り上げて観劇に向かうキャストと合流して乗り合わせて出発。
わるだくみは一発屋の面々との交流が深い。同世代の劇団だということと、わるだくみにとってははるか彼方の目標だということ。
私的には、とにかくファンですね。
今回の公演は「男女のカンケイ」がテーマのコントライブという趣向。私はしばらく一発屋のドラマを見ていない(ドラマ的なもので最後に見たのはダイサンノボンサイである)が、こうしたショートコントだと、一発屋のよさが際立つと思う。
演劇というのは、人と人とがどう関わり合うかというのが根源のひとつだとして、きちんとその関係性が生きていることは、観客にとって舞台に引き込まれるかそうでないかを分けると思う。
一発屋の役者は、そういう「コミュニケーション」がしっかりとなされている。コントなどは1対1、今回は多くても4人芝居であるから、役者間の感情のやりとりがきちんと見えてきて、「ちゃんと」作品として成立している。
しごく当たり前のようだけれど、これは、劇団員同士の普段のコミュニケーションが成立していないとかもし出されないことじゃないだろうか。
もしくは、その公演だけの出会いであっても、すぐに自分をさらけだすことができること、そんなのが必要なこと、っていうか当然できなくてはいけないこと。
私は、わるだくみは一度そこに立ち返ることが必要かな、なんて思う。
ちょっとわき道にそれましたが、なので、一発屋のコントライブは外れがないので楽しいです。
今回は演出の中嶋さん自身がキャストとして「キレる」演技を見せてくれていて、おもしろかったです。
渡辺建・山川祐賀子さんはナルシスト気味なイケメンとそのガールフレンドの生理現象の戦いが面白かったです。それぞれの持ち味がよく出ていたと思います。
平石さんはカンがよさそうだな。見てて「次はどうくるのか」が読めないところもあって、そんなところもよかったです。
でも、だんだん「ドラマ」が見たくなってきました。次はオールキャストとのこと、とても楽しみです。