平年8月23日午後2時、グリーンアリーナ。私は4年ぶりのシャングリラの始まりを待ってました。
ステージ上には不時着したらしいタイムマシーン。その外は何もない。。。
ステージ奥から惑星自警団役の4人のクラウン登場。
吹雪の中遠吠えのような声を出しながら、何かを探しています。
時には、お互いにぶつかって驚いたり・・・
そのうちひとりが不思議な物体を発見。
恐る恐る中に入ってみると・・・
あ〜ら不思議、ナイスバディ(?)な水着のお姉ちゃんに・・・(笑)
かと思ったら、ばぶぅ〜赤ちゃんになってみたり、原始人になって見たり・・・
そうこうしてるうちに不思議な箱を発見。
いじってるうちに何かスイッチを押してしまった様子・・・
5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・
タイムマシーンの上からユーミン登場!!
1曲目は『LOVE WARS』
一昔前の飛行機乗りのような衣装、片手を力強く高く掲げて歌います。
「こんにちは〜!!」
んん?いつもは「こんばんは」だから「こんにちは」ってちょっと不思議。(笑)
昼公演なんて、ユーミンには似合わなぁい!!なんて思ったりして。(笑)
「この広島のオーディエンスをメンバーに感じさせたかった。」
それだけ広島で「シャングリラ」を実現させたかったのですね。
「昨日(オフ日)はみんなで宮島行って来ました。」
み、宮島?み、みんなで?
ああ、宮島行ってみれば良かった。(T.T) ヾ(・・;)ォィォィ仕事は?(笑)
「それでは、氷の惑星の始まり始まりぃ〜」
2曲目は『Delphine』
白い布の四隅を持ったスケーター達が前後に左右に入れ替わりながら、
空気を含んだ白い布が柔らかく舞ってとってもキレイ。
それとは別にひとりのスケーターが、妖精のように踊ります。
3曲目は『砂の惑星』
ぼろ布をまとった奴隷の集団がユーミンを取り囲みます。
高足スケートを履きくちばしや羽など鳥のような衣装(赤と黒)をまとった人たちが奴隷軍団をまとめていきます。
特にこの赤の衣装をつけた人は、不死鳥のような感じで、とってもキレイ。
高足スケートとは、高下駄にスケートつけてるようなもの。
スピンしたりで、見事な滑りを披露。
途中、上から枠組みだけ(に見える)キューブが降りてきて、ユーミンがその中に入ると、
そのキューブは再び空中へ。その中でも歌い続けるユーミン。
その下では、黒い衣装の人が同じようなキューブを回転させてます。
そして、そのキューブの中に奴隷たちが閉じ込められて退場・・・
ひとりの道化者スケーターが、ステージを一周、二周・・・
逆立ちしても、なぜか顔が上にある。
そう、お尻にも顔がある(顔をつけている)のでした。
ステージ後部のせり上がりに四角い筒と丸い筒を持った男の人登場。
その2種類の筒を組み合わせて、その上に乗ってバランスをとる・・・そんな曲芸を見せてくれました。
ユーミンの興味を引くように、そして手招きをするように・・・
でも、ユーミンは遠巻きにそれを眺めるてうなだれるだけ・・・
4曲目は『Glory Birdland』
緑の森の妖精のような衣装を着けたジャグラーたちが登場。
お手玉やこん棒を自由自在に操ってます。
何重かの輪をフラフープのように回しながら玉乗り登場。
周りのジャグラーたちも手に輪を持ってます。
いくつもの輪が飛び交う中を楽しそうに歌うユーミン。
歌い終わって、その玉乗りから受け取った小さなボールをユーミンが会場内に投げました。
投げた方向は良かったのですが、ちょっと距離が・・・
もうちょっと遠くに投げて。(笑)
5曲目は『守ってあげてたい』
ユーミンがひとりでしっとりと歌い上げます。
ステージ上をゆっくりと歩きながら・・・
「この氷、毎朝広島中の氷屋さんから氷をかき集めて敷き詰めてるんですよ。」
うそっ、そんなに氷屋さんって広島にあったっけ?
「それは冗談で、3日掛けて凍らせてます。」(-"-;)
「そう、このステージには時間がかかってるのです。」
「もちろん、お金と才能も・・・」
そりゃそーでしょ。氷を凍らせるのに3日とありましたが、
たしか設営に4日間くらいかかってるはず。それも11トントラック60台分。
ちなみに、メインとなるアイスリンクの大きさは横23メートル、縦17メートル。
これから登場するもう一つのメインシンボル難破船の全長は40メートル。
舞台制作費だったかな、50億とかってCMで言ってたし。
サーカスアクトたちも、ロシアのアイスサーカス団の人たち。
「さあ、そろそろシャングリラ号を登場させましょう。
第三幕舞踏会の始まりです。」
6曲目は『輪舞曲』
銀色の衣装を身にまとい、一輪車や二輪車に乗ったアクターたちで、舞踏会の再現です。
この辺りはまだまだ序の口なんですが、圧巻。ただただ見惚れるばかりでした。
ステージの四隅に銅像のように佇む先ほどのアクターたち。
3人のクラウンたち(博物館のオーナーと館長、彫刻家)が布のかぶさった銅像をステージ中央に運んできます。
その布をはぐると、真っ白で葉っぱ一枚の銅像。
どうやらオーナーの銅像のようです。
あまりの出来に彫刻家に作り直しを命ずるオーナー。
ノミとトンカチで作り直す彫刻家、入るノミに合わせてユーモラスな動きをする銅像。
時には葉っぱをめくってみたりして。。。
そうこうしてるうちに銅像が客席に逃げてしまい、かぶさってた布を持って捜索する3人のクラウン。
ふと、白い帽子に白いシャツ、白いパンツ姿の男性を客席に発見。
逃げた銅像と間違えて、布をかぶせて捕獲してしまう場面も・・・
(その男性、偶然真っ白い衣装の人がいたのかな?なんて思ってましたが、どうやらスタッフだったようで。。。
その次の暗転の時に、こっそり入れ替わってました。
だって斜め前での出来事だもん。(笑))
やっと逃げた銅像を捕まえて、ステージ上の台座の上に。
布をかぶせたまま、再びノミで・・・
出来上がり!!と布をめくったら・・・
黒いドレスのユーミン!!
このドレス、ステキ過ぎ!!
7曲目『夢の中で 〜We are not forever 』
4人の妖精たちがステージ上に出てきて、
先ほどから四隅に佇んでるアクターたちに魔法を掛けて目を覚まします。
再び踊りだす4組のアクター。
そして、宙に舞って見事な空中バレエを見せてくれました。
これも、ホントにすごかった。
ちょっと話がそれますが、空中アクトで思い出すのの円形ステージだった「ダンシングサンツアー」。
確かこのときも、ダンサーがワイヤーで吊り上げられてくるくる回るというアクトがありました。
そのシーンを彷彿とさせるような、いえそれ以上の空中アクトでした。
8曲目は『ダイアモンドの街角』
粉雪舞う中、ユーミンがひとりで歌います。
照明に照らされた粉雪は、ダイアモンドのよう。。。とってもキレイ。
9曲目『かんらん車』
天井から吊り下げられる輪。それを使っての空中アクト。
ぶら下がったり、足を引っ掛けて逆さになったり。
輪と繋がってるのは一本の命綱のみ。
そんな緊張感の中、天の川のような電飾が施された衣装が光の筋となってキレイです。
10曲目『リフレインが叫んでる』
突然シャングリラ号の船首甲板に海賊船の船長のような衣装で登場。
(実はどこで歌ってるのか探してしまった。)
そして歌いながら、船の中央へ。
11曲目『WANDERERS』
聞き慣れたイントロ。ツアーでは定番のこの曲。
気分が盛り上がってきたところで、いきなりの爆発!!(マジでビックリ)
シャングリラ号、数ヶ所から火が上がります。
船上ではアクターたちがロープ使ってのアクションや、バクテン等で戦いの様子を表現。
松明有り、ところどころ火薬を使った爆発有りで、派手な演出です。
12曲目『二人のパイレーツ』
戦いも静まり柔らかな光の中、カイトを手にしたスケーター達が登場。
一段だったり、二段だったりのカイトを、お互いが絡まないよう操ります。
何でもこのカイトを使うことは、アクターたちとの約束で行ったTDSでショーを見てたときに思いついたとか・・・
コンサートグッズになぜカイトがあるのか不思議でしたが、納得。
「映画で解説がイマジネーションを邪魔してることがありますが、
私の解説がそうなってないことを祈るばかりです。」
「これからは神々の世界。どこにでも神様はいるのではないでしょうか。」
そんなことを語りながら、甲板からステージ上に降りてくるユーミン。
13曲目『Nobody Else』
ステージ中央に組み立てられた2台のトランポリンの真ん中に立って歌います。
バックではウォーターカーテン(照明の仕業?それとも本物?)がとっても幻想的。
ユーミンが歌い終わると、トランポリンの奥でむくむくと海神ポセイドンが起き上がってきました。
(空気で膨らんできただけ)
トランポリンの上では、二人のアクターが演技。
天井からはゴムで吊るされた4人のアクターたちがバンジーのように飛び降りてきます。
順番に飛び降りてみたり、手をつないでみたり・・・見てる方がハラハラ・・・
舞台が暗転。ふと私たちの右手の方でなにやら気配が・・・
そこには、タータンチェックの衣装にバグパイプもどきを持ったクラウンが二人。
ちょうど私たちの席の前が通路になってて、
目の前をクラウンたちが通り過ぎようとしたので、握手を求めようと手を差し出してみました。
すると、両手で私の手の平をパン!!と叩かれてしまいました。(^^)v
ホントはユーミンだったら最高に良かったのですが、ま、これも良いよね。
通路の反対側では、もう二人のクラウンがアルプスホルンもどきを持った牛の衣装と鎧兜姿で登場。
さしづめ、スコットランド VS スイス とでも言いましょうか。
ステージに上がり、2対2で決闘です。
が、どうやらやられたクラウンが納得がいかないようで、巻き戻ししてやり直し。
でも、やっぱりまたやられてしまって。。。
でまた納得いかなくって、巻き戻し。
そして、スローモーション再生。
やっとやられたことに納得するも、やられたことに怒って鉄球を振り回しながら他のクラウンを追い回します。
そして、その鉄球は客席へ・・・(その鉄球はあとで回収されてました)
スイス側のクラウンが、阪神の旗を掲げます。
ええ〜?なぜに阪神?(笑)
するとスコットランド側のクラウンたちは、カープの旗を。
「カープばんざい!!」と言ったかどうかは別にして、客席のウケを取ったところでクラウンたち退場。
14曲目『Happy Birthday to You 〜ヴィーナスの誕生』
一番最初の衣装でユーミン登場。
ステージを動き回ります。
間奏に入ってコーラスのスキャットに乗って空中ブランコがはじまりました。
前後2列の空中ブランコ。絶え間なく飛び続けます。
最後の大技、回転を加えたジャンプ。
が、残念ながらキャッチし損ねて失敗・・・残念!!
白と金色の宝塚の男性役のような衣装のユーミンが、ギターの人たちと再登場。
歌い終わると、再び空中ブランコの演技。
またまた最後の大技で失敗。。。(ーー゛)
で、再チャレンジ。見事大成功!!会場から大きな拍手が沸きます。
最後はみんな降りてきてご挨拶。またまた大きな拍手。
15曲目『航海日誌』
再びシャングリラ号の船首甲板で歌うユーミン。
するとゴンドラが出てきてそれに乗り込み、ゆっくりと空中をステージ中央まで移動。
このゴンドラは、最初に出てきたタイムマシーンの一部らしいです。
ゴンドラはステージ中央に降りてきて、ユーミンもゴンドラから降り立ちます。
16曲目『SHANGRILAを目指せ』
“SURF&SNOW in NAEBA”のテーマ曲が“BLIZZARD”だったら
“SHANGRILA”のテーマ曲はこの曲ですよね。
ステージ上を走り回るユーミン。あっちへ行ったり、こっちへ来たり。
その時事件は起こった!!
な、なんと、走ってたユーミンが足を滑らせスッテンコロリン!!
転んでしまいました。一瞬歌も止まってしまったほど。
すぐに立ち上がって、何事もなかったかのように、でも少し照れながら再ステージを走り回ってましたが、
アイスリンクの上だったのだと思うので、絶対痛かったでしょう。
それにしても、見事な転げっぷり。貴重なものを見させていただきました。m(__)m
これまで歌詞を忘れたりなんていうのありましたが、転んだのはねぇ・・・
先ほどのゴンドラの中から出てくるクラウンたち。
♪早く、早く、早くぅ〜♪の歌詞に合わせて、クラウンたちを手招きするユーミン。
ステージ奥からもアクターたちが全員スケート履いて登場。
中央で歌うユーミンの周りをぐるぐると回ります。
みんなそれぞれの衣装を着けてるので、いろんなシーンを思い出させてくれます。
バンドメンバーたちも、ステージ上へ。
そして歌が終わり。。。
全員がステージの前に出てきてつないだ手を大きく掲げて挨拶。
そしてステージ奥へと去って行きました・・・
アンコール1曲目『SWEET DREAMS』
再びウォーターカーテンをバックに登場のユーミン。
白いドレスを着ています。袖から肩の部分が毛皮になってます。
その姿はまさしく「氷の女王」!!
ため息が漏れるほどキレイです。
ステージ上のには、ペアスケーター。バレエを見てるようです。
男性スケーターはステージを去って、女性スケーターのみに。
その女性スケーターは、ユーミンの動きに合わせて、同じ動きを。
まるで影のように・・・
ステージ中央でせり上がったところで、後からブランコに座った人のアクターたちが登場。
急に暗やみから浮かび上がってきて、ビックリすると同時に感動。
その後では、7人の同じくブランコに座ったアクターたちが待機。
最初の6人と入れ替わって、7人がブランコに乗って飛び出してきます。
最後は全員13人でのブランコ。圧巻です。
ブランコを漕ぎ出すと同時に、ワイヤーで吊り上げられるので、
飛び出す絵本のように、急に目の前にふわぁっと飛び出してくる感じ。
もう鳥肌モノでした。
アンコール2曲目『雪月花』
しっとりと歌い上げたあとに「シャングリラ号のメンバーを紹介します」
船の甲板上にはすべてのアクターたちが一列に並んでます。
その一人一人の名前を紹介するユーミン。
人数も多いし、なんせロシア語の名前で難しいはずなんですが、詰まることもありませんでした。
SHANGRILATの時には一度も間違えなかったらしいので、たぶん今回も間違いはないでしょう。
船の両脇の階段からステージ上へ。
後でロシア人のアクターたちが両手を挙げ、曲に合わせて左右に揺らしてます。
私たちも、同じように両手を左右に・・・ステージと一体になった気分。
そして、バンドメンバーの紹介。
バンドメンバーたちは甲板上で、
そしてユーミンとアクターたちは、ステージの前で手をつなぎ挨拶。
そして、去っていくバンドメンバーとアクターたち。
そして、ユーミンも名残惜しそうに振り返りながら、手を振りながら、去って行ってしまいました。
こうして夢の世界から現実に引き戻されてしまったのでした。