サマン谷遡行記録

     ※サマン谷 ・・・ 祖母山の麓、川上渓谷の支流のひとつ。祖母山の尾平登山口よりすぐの地点から入渓できる。
               短い沢でマイナーではあるが、沢登りの楽しさを凝縮したような、手軽で面白い沢である。
 

日 時

平成11年7月17日(土)

天候

曇り 後 小雨

参加者

SG、Y、AN、AJ、ST、GUN   計 6名  記録 AN 

行 程

 @8時過ぎ明野出発
 A10時30分頃、山小屋到着し早めの昼食をとる
 B11時頃、STさんが合流し、11時30分、6名でサマン谷へと出発
 C12時20分頃、尾平駐車場着、沢へ入る
 D十分沢で遊んだ後、16時頃林道終点をあとに下山する
 E17時30分、小屋に到着し夕食の準備に入るが、SG氏は夕食を取らずに帰路に立ち、
  STさんは家族を迎えに一旦家に帰る。
 F残された4名で夜の宴をはじめ、途中でST一家が合流、沢の話で盛り上がり、楽しいひとときを過ごす。
 GST一家が帰った後は、残った4名はそれぞれシュラフに入り夢の中へ。
 H疲れていたのか、3名は7時過ぎまで起きる気配なし。
  Y氏は朝早くから小屋の周りでうろうろしていたようだ。
 I遅い朝食を腹一杯食べ、11時30分頃小屋を後にした。

記 録

遡行図

・川上谷の宮原コースの吊り橋より入渓ししばらく沢に慣れた後サマン谷へと入る。沢が初めてのSTさんは、やや不安顔であるが歩く姿は問題なさそうである。今回はゆっくり沢を楽しむつもりでいつもの倍の時間で工程を組んだ。

まずは入渓前に記念撮影

・サマン谷に入り10分程で最初の5m滝に付く。私とGUN氏は右のクラックを伝い滝上に出てザイルを垂らし、残る4名はザイルで引き上げる。何人かは、その上2mの滝壺に飛び込み早速沢の楽しみを味わう。

第一の滝まさに天然のウォータースライダー!

・次の1mなめ滝はいつもは左の斜面を高巻きするのであるが、上手い具合に倒木が橋を架けその上を歩いて登る。

倒木の係り具合が丁度いい

・次の3mも倒木がありそれを伝って登るが、Y氏が左の岩を四つん這いで何度か滑りながら登り、その後をGUNがするすると簡単に登る。若さと体重差の問題か。
・更に2mにも倒木あり、まるで沢登り用にあつらえた様に簡単に登れる。

巨大な倒木の上を歩く

これを越えると3mの樋と2m滝に直径5mくらい釜があり、それを滑って滝壺にGUN、AJ、ANが飛び込み記念写真を撮る。次の3mは左を抜け4mの斜滝に出る。この斜滝の左のクラックを私とGUNがやっと登るが、右側をSG氏がするすると先を越して行った。

・次が最初の樋である。前回は、倒木があり何の事は無かったが、今回はきれいに流されており軽いブリッジで越える。STさんは初めてとは思えぬ軽快な手足さばきで簡単にクリアする。当山の会の某T氏よりはるかに身軽そうである。

屈曲の樋の入口
屈曲の樋に泳いで取り付く  こうやって渡ります  最高に楽しい!

・これをクリアすると2回目の樋でこれは最後の大岩の回り込みがかなりきつい。巨漢二人と女性もいることから、最後の駆け上がりにザイルを補助として使う。この二つの樋は、右に屈曲しておりK氏が前回の山行記録で屈曲の樋と銘々した所である。その内全部の滝に名前でも付けてやろうかと思う。

・次がメインの6m滝で、前回はK氏の指導でザイルワークを楽しんだが、今回は指導者不足で上から引き上げられるように登ってしまった。正しいザイルワークと岩の登り方の講習を兼ねて、もっとじっくりこの沢を楽しみたいものである。

行く手を塞ぐ巨大な岩 この沢の核心部、ザイルを使って登る

・全員クリアした所で休憩とした。沢で遊びすぎた私は、寒さのためふるえが来た。流木を集めて暖をとりながらこの沢の話を肴にビールを飲み、また来ようと次の遡行に期待が膨らむ。

・ここを過ぎるとあとは小滝と堰堤二つを越えるだけである。夕食のヤマメを4匹程キープ(手掴みで捕獲!)しながら林道まで遡り帰路につく。

一息つき、ビールで乾杯!