障子岳、古祖母山 山行記録
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山行日 |
平成13年 5月5日(土) 天候 曇り |
| 日 程 | 6:05尾平登山口 → 6:20第二吊り橋 → 9:09天狗の水場 → 9:45天狗岩 → 10:25障子岳着(食事) → 10:45障子岳発 →11:30古祖母山 → 12:48尾平越え分岐 → 13:14尾平トンネル → 14:05尾平登山口 |
| 記録 | 毎年4月末から5月頭にかけては必ず山に登りたいと考える。ちょうど新緑が美しく、祖母傾山系ではアケボノツツジやツクシシャクナゲが同時に花を咲かす時期だからだ。しかし今まで一度もこの時期に祖母傾山系に登ったことはなかったのだが、今回ゴールデンウィークも終わりに近づいた5月5日にようやく実行に移すことが出来た。 前日の夜から尾平登山口にマイカーで行く。夜でも登山口の駐車場には多数の車があり、テントを張っている人も多い。車は福岡、北九州、熊本などの県外ナンバーが多い。車中で1泊し翌朝5時40分に起床、朝食にパンをかじって6:05分に登山口出発。天気は曇り、一日持ってくれればいいが。 駐車場から川上渓谷沿いに黒金尾根の方へ進む。渓谷の美しさに新緑の美しさが加わり吊り橋の上からしばし見とれる。晴れていれば朝の陽光が更に美しさを引き立てるのだろうが。新緑に加えハイノキが白い花をいっぱいに咲かせている。花はひとつ1cm位しかないのだがそれが密集して咲いておりさながら綿毛を乗せたような、もしくは枝に雪が積もっているような光景である。吊り橋を渡った左岸から、木橋を右岸へ渡渉、さらに飛び石を渡って再度左岸へ。ここから黒金尾根のキツイ登りに入る。昨年膝の手術をしてからあまり運動していないせいかすぐに息が上がる。心肺持久力がかなり落ちていることを実感した。登りに入ってから20分ほどすると樹上にちらほらと薄いピンクの花が見え始める。アケボノツツジだ。よく見るとミツバツツジも咲いている。ツクシシャクナゲの木もあるが、この辺は陰になっているせいかまだ花が開いておらずつぼみのままだ。残念! 花たちに励まされながら、ヒイコラ言いつつも登る。途中で20人くらいの中高年のパーティーに追いついたので、これ幸いとそのパーティーのゆっくりしたペースについていく。話を聞くと広島からのツアーらしい。遠く広島からもアケボノツツジ目当てに祖母山にのぼりに来ているのかと感心する。 途中黒金八景No2の展望台あたりから、松やツガ、広葉樹の入り混じった谷の上にこれから向かう天狗岩などの荒々しい稜線が見える。山頂付近はうっすらとガスがかかっているようだ。 ところでこの黒金八景、No1は黒金尾根の上り口あたりを登山道とわかれて川上渓谷沿いに少し言ったところに8連の滝、No2が展望台、No3は黒金尾根途中の栂(ツガ)原生林、No4が天狗岩なのだが、No5〜8は見かけなかった。別の機会にNo5〜8も見てみたいものだ。 中高年のパーティについてゆっくりゆっくり登る。標高が高くなるにつれ周囲の木々の背が低くなり日が当たる為か、念願のツクシシャクナゲの花も見ることができた。天狗の水場で水を補給してから稜線の縦走路に突き上げる。ここから広島のツアーのパーティは祖母山に登り神原のほうへ下りるそうだ。ここで別れを告げ天狗岩のほうへ一人足を運ぶ。下から見たときはかなり荒々しい稜線だったが縦走路はいたってやさしい道だった。ただ天狗岩手前の最後の所は切り立った岩をよじっていかなければならないのでちょっと怖い。高所恐怖症の人にはちょっと辛いところだろう。岩の間にイワカガミを見つけたが花はまだ咲いていなかった。天狗岩には先客の中年男性が2名、傾山からの縦走らしく、前日は九折小屋泊まりだそうだ。天狗岩からの眺めは晴れていればそれは素晴らしいものなのだろうが、今回は曇ってガスもかかっているため下界は全く見えず。風も強く寒いので早々に立ち去る。 縦走路に戻り障子岳へ向かう。道の両側は熊笹が生い茂っているが、しかも一昨年にしっかり整備されており、緩やかな稜線の為歩きやすい。時折熊笹の根元にスミレやツクシショウジョウバカマの花が咲いていて心が和む。40分ほどで障子岳に到着。周りはガスの為真っ白で景色は全く見えない。山頂では50代くらいの夫婦とその20才前後の子供が弁当を広げていた。なんでも四季見原の方から親父岳を経由する登山道で登ってきたとか。2時間くらいで登れる比較的やさしいルートらしい。私の持っている地図にはその登山道は載っておらず、親父岳のほうに入り込まないようにとの注意書きまである。その親子にその登山道が乗った地図を見せてもらう。ここで自分も腹が減っていたので食事を取る。ラーメンもあったのだが簡単にパンだけで済ませる。 食事を済ませて古祖母山の方へ。こちらの縦走路もなだらかで歩きやすく楽なのだが、熊笹に遮られて周囲の景色は見えず、所々にアケボノツツジが花を咲かせているもののいささか退屈だ。今回はガスがかかっているので見晴らしが良くても景色はどうせ見えないが。45分ほどで古祖母山の山頂へ。緩やかなのぼりの後にちょっと開けた場所がある程度で、あまり山頂にきたと言う感じがしない。開けたところから宮崎側の斜面を見ると、大分側の切り立った急斜面とは打って変わりなだらかな熊笹に覆われた斜面が見渡せるのが面白い。 古祖母山を後にし、切り立った岩の間にかかる梯子を下る。この辺からアケボノツツジが目立ちとても美しい。登りからずっとそうだが鳥の鳴き声もいたるところから聞こえてくる。姿を確認できたのはシジュウカラとヤマガラぐらい。鳴き声で鳥の名前がわかればなお楽しいのだが。この先ずっと下りが続く。長い下りに悪い膝が痛み出す。アケボノツツジ、ミツバツツジ、オオカメノキが咲き乱れているおかげで憂鬱な気分にはならずに済んだがちょっと辛い。古祖母山山頂から1時間20分かかってようやく尾平越えの分岐へ。ここから縦走路を離れて尾平のほうへ下る。更に急な斜面を膝をかばいながらゆっくりと下る。うんざりしだした頃杉の植林が目立ち始め、不意にバタンッという車のドアが閉まる音が聞こえてきた。尾平トンネルが近い!ようやく尾平トンネルに到着し、道路脇に沸いている水で顔を洗い喉を潤す。 ここから車道を10分ほど下り再度登山道へ。ここで北九州からきた老年の男性と一緒になる。話を聞くと71歳の方でなんと現在前立腺ガンの治療中だそうだ。昨年までは祖母傾縦走も苦もなくこなしたそうだが、だいぶ体力が落ちたとのこと。それでも前日から祖母9合目小屋泊まりの山行をしていると言うからスゴイ! またまた杉の植林帯の急斜面をゆっくり下り、廃坑の作業道へ。あとは県道へ出て旅行村を通り過ぎ尾平登山口へ帰り着く。到着時刻は14時5分。大体予想通りの下山時刻だった。 今回の山行では、一番の目的だったアケボノツツジとツクシシャクナゲを存分に楽しめた。しかし心肺持久力の衰えが著しいことを再認識させられた。少し日常から運動して少しでも体力を戻さねば。 |