青春18切符を使う 宇都宮編
2004年1月18日(日)


日記にも書いたように、亮ちゃんがこの冬青春18切符で旅行をして、結果2回分余ったので、僕にくれたんです。我が家に到着したのが1月14日。有効期限は1月20日まで。何としても使わなければもったいない! だったら宇都宮に行きたい! 餃子好きの聖地・宇都宮! 餃子を食うのだ!
バイト的にも18〜20の3日間が偶然休み。てなわけで18日朝夜勤明けに出発と決定。ところがまさしく当日の朝、事態は思わぬことに。
早朝一緒にシフト入ったKさん。近々引っ越しをするのですが、バイト自分のシフトに加え、試験で休みたがる学生さんの分まで代わりにシフト入って、引っ越し準備が全然はかどらないと。今日も早朝勤出た後、家に帰って、また準夜勤(21時〜1時)を頼まれちゃったそうで。そんなこと聞いたら見捨てておけん。僕が代わりに準夜勤出ますよ…という話になりまして。そんなことで夜勤明けで宇都宮行って、夕方までには引き上げて夜21時からバイトと言うスケジュールになってしまいました。 大丈夫かオレ。そんなに若くないぞ!(笑) まぁ大丈夫でしょう。


朝9時半出発→宇都宮線

朝9時、夜勤終了後いったん家に戻り青春18切符をにぎりしめて出発。んー、この時間に出るとなると恐らく宇都宮到着は12時くらいだろう。並んでないか心配。とにかく焦ってゴー! 急げ急げ。
武蔵野線→京浜東北線→宇都宮線と乗り継ぐ。浦和の駅からフッ…と1時間ほど一眠りし、目が覚めて見ると明らかにさっきまでの風景と違う。周りはもう畑と林の連続。だいぶ来た様子だ。
ふと隣りの老夫婦が「すごい雑木林ねー」と会話してる。いや、どう見ても杉林なんですけど…(^^;;; 雑木林っていろんな種類の木が集まってる林じゃなかったっけ? と心の中ででツッコむ。そのうち老夫婦が言い争いをはじめる。会話の内容はよくわからないけど、切れ切れに「大三元」「東南西北」「役満」とか聞こえてくる。麻雀のことでケンカとは、元気な…。


宇都宮餃子戦争

お昼12時、宇都宮駅到着。ホームから階段上がって改札出るまでに餃子関連のお土産がめちゃめちゃ売ってる。すごい。さて、改札を出ていきなり途方に暮れる。急いで行くことしか考えてなかったので、下調べを充分にしてなかった。西口に下りたら良いのかそれとも東口なのか。それすらわからない。ということで電話「あ、お母さん? あのさー、宇都宮で餃子食べたいんだけど、どっち行ったらいいかな〜?」  母「JRの駅は宇都宮の東の方にあるから、中心街に行くには西口降りるの。で、二荒山神社ってのがあるから、そこ目指しなさい」 「歩いていける?」 母「バスが出てるから、それに乗ったら良いわよ」 うむ、やはり困ったことがあったらお母さんに聞くに限る。そんな32才(笑) …いや、誤解のない様に書いておきますが、ウチの母は栃木出身なんです。それも宇都宮からそんな遠くないとこでして。というかウチの母親説明上手すぎ。要を得ているとはこのことだ。
そんな訳でバスに乗る。何とJR宇都宮駅から二荒山前まで100円! 安い! なんでもJR宇都宮駅から東武宇都宮駅までは100円で行けるらしい。たしかに歩いていくにはキツイ距離。ビバ!

二荒山前で降りるとパルコの前。ここは数年前来たことがあるからわかるぞ。横断歩道を渡って、横道に入って、最初の角を曲がるとかの有名なみんみんがある。
………。
なんだこの行列は! さすが日曜日お昼12時15分! さすがみんみん! みんみんの前はすごい行列になってました。行列並ぶの嫌いな僕はみんみんの目の前にある、ものっすごいガラガラのお店に入ることにする。「とりあえずこっちで軽く食べて、15時とかそんくらいにまたみんみん行けば良いや」くらいに思ってました。
ところが店に入って驚き。テレビの取材が入ってる! 店内の一角に明らかに食事するわけでもないのにテーブルを占領している6〜7人の集団が。もちろんカメラもある。しかし店内を撮影する様子でもなく。なんか聞こえて来る会話といえば「もうすこし行列が減ったら、みんみんの方に突入しましょう」「ビラをまくのはどのタイミングがいいですかね」などの打ち合わせ。 一体なんだこの人たちは? まさかみんみんの取材のために関係ないこの店で休憩しているわけでもあるまい。 じゃあこのガラガラのお店がみんみんに対抗できる店にするような、なんかアドバイザーみたいな人が来てて、スパルタ教育してるみたいな番組? 一体なんだべ?
まぁ良い。とりあえず注文しようと店員を呼ぶ。とりあえず軽くなので少なめにと「焼き餃子3つと水餃子2つ」を注文。それぞれ1人前6個210円。安い。すると店員が新メニューを勧めてきた。1つはふかひれ入りのちょっと高級なヤツ。もう1個はどんなんかちょっと忘れたけど、それを2種類セットで注文すると2割引なんだとか。そのふかひれのは元値段が580円なんでちょっと高めだってコトと、この店が基本的に美味しいのかどうかまだわからないのでとりあえず遠慮しておきました。
さて、しばらくするとテレビの取材班の人たちが騒ぎ出す。「頼んだ?」「うん注文してた」とかボソボソ言ってる。その時点で客は僕しかいないので、僕のコトかなと思っていると、ADらしき女性が僕の元にやってきて「あの、私たち日本テレビのニュースプラスワンなんですが、今こちらのお店を取材してまして。で、こちらの新商品を注文された方に撮影させてもらってるんですが、よろしいでしょうか?」「いや、頼んでないですよ」{え? え? あ…失礼しました…」  そそくさと席に戻るADさん。しまった! 注文すればテレビで面白コメント出来たのかっ!煤i@□@ う〜む残念。ていうかさ、これで後でみんみんに食べに行って、そっちでカメラ映ったらなんかいやだなぁ。行くなら別の店にしないと…。

とか思ってる間に焼き餃子と水餃子が到着。
ぐはっ! めちゃめちゃ美味い!
焼き餃子も美味いんですが、宇都宮餃子の特徴はやっぱ水餃子にあり。とかく東京で水餃子を頼むとスープ餃子が来てしまうんですが、宇都宮のはゆで餃子。何のダシもないお湯に浮かんだ状態で来て、皿に取ってしょうゆで食う。美味い! 美味い! 美味い! めちゃめちゃ美味い! こんなに美味いんなら、ふかひれの餃子も食べても良かった。しかし今注文したら「なんだよテレビ出たいんじゃん」とか思われるとしゃくなので頼みたくない(気にしすぎ?)  というかこんな美味いなら、もうこの店でお腹いっぱい食べてもいいんじゃないか? そうだそうしよう。てなわけで水餃子2つと餃子ビールを追加注文。餃子ビールってポスターがさっきから壁に貼ってあって気になっていたのです。説明を読むと餃子に合う様に作られたビールだとか。まぁ、特別合うって訳ではなかったですが(^^;;; 

そのうちこの店の店長らしきおばさんが出てきて撮影が開始される。「どうですか? 日曜のお昼だってのにこの状況」「本当ねー」「向こうのお店は店の外まで行列みたいですよ」「あら本当? ちょっと見に行ってみましょうか」とかなんかバレバレの芝居をしている。なんかおかしくてしょうがないんですが、笑ったらいかんと思いこらえてました。その後女将さん、窓からみんみんの行列を眺めながら「う〜ん」とうなるシーンの撮影。「ウチもなんか作戦立てなきゃだめね」 「どうしましょう」「ビラでもまきましょうか?」とかのやり取りをしていると急にディレクターらしき人からダメ出しが。「あ、ビラはもうちょっと後にしてもらえません? 先にみんなで打ち合わせをしてから、ビラに話を持っていくって感じで」 う〜ん、この台本が出来てる感じが生々しいなぁ(^^;;; 撮影の合間合間に女将さんが僕に「ゴメンなさいね。バタバタしてまして」と言ってくる。うん、良い女将さんだ。 「何の番組なんですか?」と聞くと「宇都宮餃子戦争ってレポートを作ってるんですよ」と。味も美味しかったし、女将さんも感じ良いし、僕的にはこの番組が放送されてこのお店が少しは繁盛したら嬉しいなぁ。つーか、いつ放送なんだ?


おもちゃのまち

さて餃子も食ったし次はどうしようかという話ですが、実はワタクシ、どうしても行ってみたかった場所がありまして。それは東武宇都宮線にある「おもちゃのまち」駅! 先ほどウチの母が栃木出身だと書きましたが、母親の実家が東武宇都宮線沿線の壬生という場所にありまして。で、壬生の2つ先の駅がおもちゃのまちなんです。昔から母の田舎に遊びに行くたびに、すげー行きたいと思っていまして。私鉄なんで青春18切符は使えなんですが、まぁ良いだろう。
んで、事前にネットで調べた結果、何にもないところだと。昔自治体がおもちゃ工場を誘致した結果、たくさんのおもちゃ工場で賑わったことからついた名前で、特別メルヘンな街って訳でもないないらしい。ただおもちゃ博物館があるというので、それがすごく見てみたいと。いいじゃんおもちゃ博物館。わくわくするッス♪
で、30分に1本しかない東武宇都宮線に乗り230円。おもちゃのまち到着。ところがビックリ! 自動改札じゃない! 自動改札じゃないのは別に良いんだけど、おれパスネットで入ったんだけどどうやって出れば良いの? 結局駅員にパスネットを渡して、事務室の中の機械で処理してもらってようやく外に出る。パスネットなのに不便!(TT) ホームから駅の外を見まわすと本当に何もない。目的のおもちゃ博物館らしき建物も見当たらない。駅員さんに聞いてみるとおもちゃ博物館までは徒歩35分かかると。 35分? 35分ってあんた、行けるわけないじゃないの! バスは出てないんですかと聞くと出てないと。青春18切符ただで貰ったから来たのに、タクシーなんか乗ったら痛い。じゃあいいや帰ろうと思ったけど、次の電車は30分後(笑) 駅前に喫茶店もない。ヒマだ(T▽T)

近くに大学があるらしく、大学と駅を結ぶバスが1台駅前に停まってました。しかし日曜だからなのかわからないけど、客は0.運転手さんも寝ている。10分ほどしたら時刻がきたのか、おもむろに起きだして発車してました。することもないので駅のホームでベンチに座って電車を待つことに。するとホームに落ちているお菓子かパンかなんかのくずを食べに小鳥が。雀ではなく黒と白のすごくキレイな小鳥。見たコトもない鳥。人間をあまり警戒してない。のどかだ。 東京とは明らかに時間の流れ方が違う。こういう街に住んでいたら、考え方とかも違ってくるんだろうなぁ…なんて思いました。


その後、栃木まで行き、JR両毛線で小山まで出て、宇都宮線に乗り換えて帰ってきました。夕方18時家に到着。また宇都宮行って餃子食べたいなぁ。今度は夜までいて、昼・おやつ。夜と制覇したいもんだ。



追記;2月16日の日記より

夕方18時すぎ、平山くんから電話がかかってきました。「今日ニュースプラス1で宇都宮餃子戦争やるって!」と。18時20分ごろからとのこと。早速ビデオを予約録画。

【番組内容】 餃子の街・宇都宮。その一番の有名店みんみんは今日も常時行列がやむことない。そのみんみんの目の前に新興の餃子店シンフーが開店。アイデアマンのご主人で様々な種類の餃子・豊富なメニューが売り。しかし開店から3ヶ月、客はいっこうに増えない。目の前のみんみんが大行列を作っているのに、シンフーはがらっがらの状態。 そこでダンナは女性をターゲットにした新作メニューを開発し、起死回生に挑む。…というモノ。

見ていて面白かったのは、新作メニュー発売の日、みんみんの店長が直々にシンフーに食べに行き、正直に「美味い」ともらしていたこと。うわーっ!!! やっぱ美味しいんだ! オレ食い損ねたんだよね(><) 日テレのバカ〜(T▽T) そして番組では宇都宮餃子の美味しいその理由も詳しくレポート。 その秘密は白菜にあったのだっっっ。肉:白菜の比率が1:9って驚きだよね。白菜は構造上、内部に肉の旨みを全部蓄えてくれるんだって。いや〜ん、みんみんにもまた行きたいよぅぅぅぅぅ。シンフーにもまた行きたいよぅぅぅぅぅ。餃子が食いたいよう〜。

ちなみに僕はがらがらのシンフーの店内・客は1人だけと言う状況の場面で映ってました。そう、あの黒い服着て、寂しそうに餃子が出てくるのを待っている、異様にでかい男が僕です(笑)


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