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リアル(前編)

 車椅子バスケの熱いコミックの話ではありません。
 こんばんは。美奈神です。

 今回は色々語ってみようかと思います。
 小説サイトらしく創作について。

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 先日の北山さん家で会話にあがったので、
 ちょっとリアリティについて語ってみたいと思います。

 まずこの美奈神。
 創作物はキャラクターの感情以外はリアルである必要はないと思っております。

 なんだかとんでもない問題発言をしているような気がしますが、そう思うんだから仕方がないんです。

 えーと。
 この理論を詳しく語る前に、創作物のリアリティとはなんぞやということを考えてみます。

 現実的であることがリアルなのか?
 普通はそうです。
 だけど創作物においては必ずしも適用されないと思います。

 ここでいう現実的っていうは、とりあえず「現実世界で起こりうる」という観点で行きます。
 そう考えると、創作そのもの自体は非現実であるわけで。
 というか非現実であってなんぼなわけです。

 ですから、創作物のリアリティは「創作された非現実世界で起こりうる」ということだと思うわけで。

 なんのこっちゃわからないかもしれませんが、そう思うんです。
 そんでもって、ここで言う非現実世界とはなんぞやというと、「設定」なんです。

 最初にコレコレこういう世界ですよという設定を作る。
 創作物においてはこの設定を守ることこそ「リアル」であると言える。

 私はそう思うんですよね。

 たとえあまりにも現実離れした世界の物語であっても、その設定に忠実であるなら「リアル」と言えると。そういう意味で、創作物はリアルである必要はないと、そう思うわけで。

 そして、一つだけ例外だと思うのはキャラクターの感情なんですね。
 ここで言うキャラクターは「人間」もしくは、「人間扱いされている生物」に限定されます。
 たとえば、人間の他に獣人などが出てくるファンタジーの場合は、獣人の感情は必ずしもリアルである必要はありません。

 なぜそう思うのか。
 それは、リアルでないキャラクターに感情移入はできないからです。

 書くのも人間。読むのも人間。
 だからこそ人間が人間らしくあるのは、最低限のルールではないかと思うわけで。

 不思議の国のアリスってあるじゃないですか。
 世界はムチャクチャですがアリスの感情だけはリアルですよね。

 ……とは言え。

 人間の感情なんて不完全であいまいで予想がつかないものであるので「リアル」の幅は広いんですけどねぇ。

 ……のわっち。


 随分長くなってしまってますが、まだ語り足りない感じがするので明日に続くとかどうでしょう。たまにはね。

 まぁ任意進行なので続かないかもしれませんがー。