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本当にあった怖い話

 デレデレデン♪
 デレデレデン♪

 って、世にも奇妙な物語の音楽のつもりだったんですすがわからないうえ、本当にあった怖い話と違うじゃんってな感じでこんばんは。

 今夜も泣き言フルスロットル。
 美奈神です。


 いやね。
 昼休みに携帯に電話がかかってきたんですよ。

---

 番号に見覚えはありませんが、仕事の電話である可能性が高いので出るわけです。

「美奈神さんの携帯ですか?」

 お。
 この第一声は結構聞きます。
 宅急便屋さんをはじめとする人たちが「日中の連絡先」にしてある携帯電話にかけるときの第一声です。

「はい。そうです」

「こちら○×○×です。
 着うた、壁紙ダウンロードのお支払いがまだのようなのでご連絡をしたのですが」


 ピコーン!

 電球つきました。
 ええ。
 これはそう。間違いなくアレである可能性が高いです。

「利用した記憶はありませんが?」

 そう答える美奈神。
 これは事実。
 というか着うたの機能ねぇし。

「え、ですが確かにご利用の形跡が」

「いいえ、使っていませんし、古い型なんで着うたとか使えませんからね」

「どうしてそうだと言えるんですか?
 携帯電話を持ってらっしゃいますよね」

「でも使ってませんから」

「じゃあ携帯電話は何に使ってるんですか。
 利用していないなんて言い切れるはずないでしょう?」


 (゚Д゚)……え?

 おっしゃっている意味が理解できかねますが。
 あまりの展開に一時フリーズ。

「そう言われましても、先ほど言いましたとおり、古い型なので利用できませんから」

「それを実証できますか?」

「ええ、まぁ」

 まぁ、非は無いですし私に別人格でもない限り利用はしていないですから実証する方法はいくらでもあるでしょう。

「では直接伺います」



 ブツッ!



 え? え? え?


 …………………………。


((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル



 いや、詐欺だとわかっていても、そんな捨て台詞とともに電話を切られたら恐怖ですよ(笑)
 今でこそ笑い話ですが、数秒間は不安に駆られましたから。


 いやー、なんというか。
 ただひたすら不快でした。

 ものすっごいヘタクソな詐欺電話だったのに、捨て台詞だけは凄まじい。しかも詐欺側の人の儲けにも繋がらないので、なんのためにやってるのかわかりません。

 詐欺だって利益を出すためにやるんでしょう。
 人を不快にさせるだけの行動はやめて欲しいものです。

 いや、詐欺推奨とか言ってるわけじゃないんですが、あまりにも思惑がわからなくて恐怖した。
 そんなお話なのでした。

 愉快犯だったのか?

 真相は闇。