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新春コメディー

 それは突然降って湧いた災厄。
 にこやかな人懐っこい顔でズカズカと私の領域に入り込んでくる迷惑なやつ。

 初対面の彼女は笑顔でこう言った。

「今日からあなたの守護霊です!
 他に当ても無いから、あなたに憑くことにするね!」

 私は呆気にとられながら、悪質な背後霊の間違いだろうと私は心の中で突っ込み、以降、なんどとなくこう訴えるのだった。
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「憑いて来ないでっ!」



 あの迷コンビが懲りずにまたやった。
 人付き合いが苦手な猫かぶり少女と、幽霊少女とちょっと変わった友情ストーリー。

★登場人物紹介★

田原崎 美有(たわらざき みう)<前>

 まわりには真面目でおとなしいと思わせているが、実は相当なひねくれもので人付き合いが苦手な少女。
 流行には疎いと言うレベルではなく、世間の情報に無気力無関心。そのためか、同級生と話があわず、友達と言える人間は皆無。しかもそれをなんとも思っていない。
 かつ一人っ子で両親も仕事で家を空けることが多いため、ほとんど一人きりの人生を送っている。
 現実主義者だが、霊能力が強いらしく、心霊体験をすることも多いが、特に気にせず「錯覚」「疲れてる」で万事過ごしていた。

 趣味は読書と勉強とTVゲーム。


入瀬 岬(いりせ みさき)
<後ろ>

 交通事故で無くなった新米幽霊(本人談)享年16歳。
 小さなことを気にしない大ざっぱな性格でマイペース。
 明るく人見知りせず、誰とも別け隔てなく付き合える。流行には敏感でいいと思うものは積極的にとりいれる。
 初めてデートする男の子、蓮との待ち合わせ場所に向かう途中で事故に遭い、それが心残りと言えば心残りと言えばらしいが。

 趣味はウィンドウショッピングとカラオケ。

★☆★☆★

 一人で過ごしていた時間。
 一人で佇んでいた場所。
 一人で考えていたすべてのこと。

 家の壁は擦り抜けて、心の壁はぶち壊し、あいつはずっとついてくる。

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 ハイ、いつものヤツです。
 背後霊ラブコメというジャンルで、百合で行こうと言ったら全力で断られたので、友情物語になりました。

 いつもよりテキスト量が少ないのは、登場人物が少ないことと、なんだかよくわからないですが、ちょっと面白そうなので、筆が乗れば短編を書くかもしれないという理由からです。

 発動率は……15%程度です。