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自作振り返りシリーズ:魔女の飼い方

 魔女の飼い方の後日談+自分の感想です。
 読破された方向けですので、読破された方、読破する気がない方のみ、続きを読むをクリックしてください。

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 非日常が日常に変わるなんてあっと言う間だ。
 ありえないと思えた非日常は、いつの間にか日常になっていて、さらに予想外にも、その日常がかけがえのないものに変わったりする。

 まったく人生はわからんものだ。

 この魔女との出会いも突然で、自分の人生において明らかに不要な存在だと思っていたあの頃はどこへやら。
 気が付けば寝食共にするパートナーとなっている。

 あの頃はまだ魔法が使えて、仕事の手伝いもできていたのだが、今は魔法が使えなくなっているため、役に立たない。
 はっきり言って穀潰しだ。
 それでも一緒にいるのだからまったくもって不思議だ。

 ……そもそもだ。
 魔法が使えないのだから、もう魔女ですらない。
 ただの女だ。

 そんなただの女と一緒にいるなんて……。

 ……別に普通か。

 ただの女と一緒にいたいなんて結構普通の話だ。

 うん。
 そういうことで。

「和臣ー、なにしてるのー早く行こうよぅ」

 考え込んで立ち止まっていた俺を、いつの間にか随分先を歩いていたルナが大声で呼ぶ。

 うーん。
 なんかこう、無理やりにでも理由をつけて、自分を納得させないと前に進めないのは悪いクセかもしれんな。


 そんな感じの日々。
 そんな日常。

 俺のそばには今日も魔女がいる。








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 後日談とか、魔女の飼い主でやってるよっ!
 ってことで色々悩んだ結果がこれだよっ!

 魔女の飼い方。
 おそらく拙作の中では一番恥ずかしい作品であることは間違いないです。
 これを書いたのは確か高校生になるかならないかの頃。高校生ですが中学生クラスの妄想力が窺えます。本当にありがとうございました。
 主人公、ヒロイン、設定。
 良く言えば少年向けです。
 無邪気な行動で主人公をドキマキさせるなんて、お約束というかもうすで定型イベント。
 それを恥ずかしげも無くやってのけるあの頃の自分に少し嫉妬すら覚えます。

 とは言え。
 この作品は、なぜか小説紹介サイトでランクインしたり、感想を度々いただいたりと、ネット小説の最大の楽しみとも言えるものを感じさせてくれた作品でもあるんですよね。

 それがなければここまで続けていなかったかと。

 それでもやっぱり恥ずかしいぜコンチクショウな作品です。

 ハイ。
 本当にありがとうございました。