美奈神が書きたい放題書くところ
魔王じゃないもんっ!の後日談+自分の感想です。
読破された方向けですので、読破された方、読破する気がない方のみ、続きを読むをクリックしてください。
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広い家に憧れる人間は多い。
たくさんの部屋、開放的な空間、用途を考えるだけでウキウキとしてしまう。
確かに広い家と聞くとそんなポジティブなイメージが多いけれど、実は広いがゆえの苦労も多い。
実際広い家に住んでいる人間は、この季節はそれを実感する。
年末。
日本では古くから、年を迎えるにあたって1年の汚れを落とすという行為をする。大掃除と言われるそれは、家が広ければ広いほど大変だ。
真央たちの住む家は無駄に部屋が多く、リビングも広い。
照明などはかなり高い脚立を使わなければと届かないほど高い位置にある。去年は母親と二人だけということもあり、業者に入ってもらってなんとか終わらせた。
しかし今年は、業者に頼まず家族だけで大掃除をしている。
まだ赤ん坊の天駆は戦力外としても、真央、翔太、色香にシュヴァルツがいるため、人手は去年の倍であり、男手もある。
魔族ということも手伝って身体能力も高いため、かなりの戦力だ。
しかし、魔族ならではの便利な力、魔法は極力使っていない。
手足がないため、魔法を使わないと掃除ができないシュヴァルツは仕方ないとして、翔太と色香は魔法を使うことなく大掃除をこなしていた。
誰が言い出した訳ではないが、自然とそうしていた。
確かに魔法をうまく使えば、一瞬で大掃除を終わらせることも可能だろう。
しかしそれではつまらない。
みんなで何かすることは大切で楽しい時間なのだ。
魔族の魔法は因果関係は操作する力。
魔界ではその力を当たり前のように使っているがここは人間界。
因果関係は操作されることなくそのままだ。
すべての行動が世界の理に従い結果を出す。それが人間界。
人間界に移り住み、それほど時間が経っていないが、出門家の魔族はそれがわかっており、そしてそれを楽しんでいる。
ただひとつ例外があるとすれば。
「デビルスウィィィイイング!」
スパコーンッ!
「よいお年をーーーーーーーーーっ!」
魔族ならではの、特殊なやりとりをする時ぐらいだろう。
今日も出門家は平和である。
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後日談が非常に困りました。
お約束的にあれもこれもやりたいと考えていたら、話が膨らんできてしまったのでこの形に落ち着けました。あくまでさらりと読み流せる後日談であって、外伝的なものではないので。
さて、この作品は某氏と共同で描いた絵と考えた設定を元に作られた今までにない作品です。詳しい内容はあとがきに書きましたので、興味がある人はそちらをどうぞ。
この作品を読み返して特筆したいのは、10話です。
ノッズを除けば最多のキャラクターが登場する本作品で、サブキャラ全員を登場させつつ、登場当初と比べて変化した出門一家を描けたんじゃないかと思えるものに仕上がっているのではないかと思えたんですよね。
文章力とか表現力とかはまぁ置いておいて。
書きたいことを書きたい形で書き残せているというのを感じれたのは大きな収穫でした。
今現在の、最新小説なのでそうでなければ問題なのですが。
さて、一応自作品振り返りはこれで一段落となります。
サイトを開いて10年目?
書き続けているわけではありませんが、結構な歴史です。
成長もそれなりにしていますが、レベルは高くないですね。やっぱり。
素人の限界なのかもしれません。
しかし、趣味として続けるなら問題ないレベルかなと思いました。
作者本人が読み返して楽しめるぐらいの面白さはある(笑)
そんな結論。
全部読んでくださった方、何人いるかわかりませんが、自己満足な企画に目を通していただきありがとうございました。