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殺されるわけじゃない

　鬱病日記。
　いつもよりダークネス。
　鬱感染注意。
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　今日もメールが飛んでくる。
　引継ぎリスト一覧とか簡単に作られたファイルが飛んでくる。

　気持ちが陰鬱過ぎる。
　こうなったら思いっきり愚痴ってみよう。
　本音で言おう。
　大嫌いだった。

　失敗しても殺されるわけじゃないんだからとケラケラ笑うあいつらが。
　金も払わないくせに要求ばかりしてくると愚痴っているあいつらが。
　そのくせ協力会社には金を払わないで「やってもらわないと困る」と言ってくるあいつらが。

　美奈神さんがいないと困るとこちらの都合も考えずに色々と作業をさせ、倒れたらやっていた作業の資料は残せとわめくあいつらが。

　黒い黒い感情ばかりが生まれてくる。
　なんとか頑張ろうとやってきた結果がこれなのかと思うと泣けてくる。
　もちろん自分でも色々と悪いところがあったのは自覚している。ただ、身体がまったく動かなくなった自分に無理をさせる勇気はもう無い。

　色々とあがいている。
　責任も感じている。
　だからなんとかしようと思う。
　でも、あがけばあがくほど悪い方向へ進む気がする。

　いっそ「死んでもいいから仕事しろ」と言ってくれればここまでならない。「自分を大事にしなさい」と言われる度に混乱する。

　どうすりゃいいんだよ。
　気がつくと呪文のようにつぶやいている。

　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。

　なぜだか気持ちが楽になってくる。
　
　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。

　わかってる。
　ただ開放されたいだけ、この中途半端で息苦しい状況から。
　
　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。

　いっそ何もかも投げ出してしまえたら楽になるだろう。しかし、妙なプライドが邪魔をする。
　それで無理してあんなことになったのはわかっているのに、それでもなんとかしようとして、何もできなくて絶望する。

　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。

　行きた証拠をすべて抹消して、この世から消え去れたらどんなにすっきりするだろう。

　もう考えることは止めたほうがいいのかもしれないね。
　明日は完全休業にしよう。
　携帯電源をＯＦＦにして、メールも開かない。
　頭を空っぽにして、現実を忘れようと思う。