(広川さんの一人語り・南の島ボラボラ島案内)
高島忠男・寿美華代夫妻司会による、南の島タヒチの案内をする特集番組の
第2回、ボラボラ島紹介の巻です。
(…と思われます。15分くらいの…うあがテープに録っていただけなので詳しくは不明です^_^;)
多分テレビで、画面はタヒチのボラボラ島と南国の女の子ミリアを映していて、
そこに広川さんが、声で解説を加えていたのでは…?

その1

これは南海の楽園に、失われた自然とロマンを求めた男の物語である。
その男、名は広川太一郎という。つまり、この僕らっち。
憧れて求めて着いたその島は、青い海、白い渚にヤシの葉しげる、南の楽園タヒチ島!
聞きしに勝るその素晴らしさ。魅力いっぱい精いっぱい、魅惑わくわく火鉢のどびん。
僕らっちは目ン玉もそわそわ、そわ誰ぞ。
あっちへうろうろ、うろう声。こっちへキョロキョロメダカの目。
下手な鉄砲も数うちゃ当たるってんで、
まひね(可愛い子)とみればボールを投げてかわされて、見逃しワイルドピッチ。
肩はがっくり膝まで落ちて、涙ボロボロ、古着屋さん。歩く姿や蜻蛉日記。
頭冷やそと海へ行って、ところがどっこいヒゴイにマゴイ、いました!
楽し子ちゃんのミリアちゃん。
ミリアちゃん。このうれし子ちゃん。
あくどく好みを感じて、僕はたちまち一目惚れ。
最後のボールをバシッと投げりゃ、手ごたえ十分、カァーン!と打たれてホームラン。
あたり、あたりめ、スルメの天ぷら。感謝、感激、雨あられ。
3月3日はひなあられ。2月15日は僕らっちの誕生日。
僕らっちはもう、浮き足、駆け足、勇み足。
毛穴も開いて潮吹いて、鳥肌、もち肌、勇み肌。
さてそれからというものは、ミリアミリアで夜も日もあけず、
恋のひな鳥、虜となって、タヒチは灼熱、恋の島。
タヒチは灼熱どころか、二百熱、三百熱から溶鉱炉。

さて、ワイディア・ミリアと初めてのディトは、パーペーテから飛行機で約1時間、
最後の楽園と言われるボラボラ島へのフライング・ディト。
どうだい、灯台、風呂屋の番台。
着いた珊瑚礁の飛行場から、さらに船で向かうわけだが、
僕らっちのミリアちゃんは、足取り軽くウラランラン。
髪いっぱいの花飾り、いそいそ大磯、磯の風、うく山脈ウレウレと。
僕はと言うとニヤニヤして、いやったらしいったら、ないったら、ない。
期待の胸は除夜の鐘、膨らむ心のシャボン玉、ふわりふわふわ波の上。どうだい、黒鯛、赤穂鯛。
ねえ〜。青い海面に白い航跡。空き缶なんぞは浮いていませんでしたよ。
これがボラボラ島の山。この姿、あたりは千金、おめいは十八人。
眺めるこの僕らっちは感慨無量の道路は有料。感極まって見回すと、ん!
これもフレンチ・マヒネ! いけるぞ、ヨッコリオ!
よいと待て。ミリアがいるのに大概こにしなさい、僕らっちの悪い癖なんだから。
爪を噛んでいるうちに、船が着きまして…むむ! ここにも椰子と太陽がある。
なあんて、当たり前の突き当たり。ここはタヒチだ、ヒタチじゃないよ。
そばにはミリアの熱い肌、心うきうき浮き袋、
恋は波間で平泳ぎ、恋は走るぞ大八車、ボラボラ島のひた走り。

これが僕らっち二人の愛の巣。風通しはいいし、蚊もいない。
あれ! ミリア、どこいくの?
え! お散歩。いや、お散歩って…ここへ来てまで……いいじゃないか、
お散歩なんていつでもできるんだから。
僕らやっと二人きりになれたんだから、ねえ、ミリア、こっちいらっしゃいよ。
僕はもうひどく燃えているし、君だってそんな風だよ、ミリア。
散歩なんてあとでいいから、ミリア。
ミリアったら、チョット待ちな、どうやって、ど、どうやってどうやって、
逃げちゃったりなんか、するの…あ! 腰布が!
風ってやつは悪いやつだけども、ほんと、ありがたい話だが――
え、あのね…かくれんぼとか、おにごっこなんか、やっている場合じゃない。
タヒチに来てまで、そんなことは僕はやりたく――
どうしてそうやって焦らすの。
どんどんどんどん、海ん中入ったりなんかして、僕はあまり泳げないんだから、
いじわるしないでミリア〜〜!
色がするどい、弾けるような健康美。
ミリアこっちおいで、こっちおいで。
どうしたの。え…海ん中へ潜る…?
よおし! この僕らっちだって、君のためなら、たとえ水ん中、水ん中だ!

続く!


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