―モニカ・料理にチャレンジ―
「あれー、どうしてうまくいかないんだろ?」
「はあ・・・
モニカは生まれつき、料理がヘタだからな。
おばさんと違って」
「だからこうやって、少しでもうまくなるように練習してるんじゃない!」
結婚してからも料理はライルまかせていたけど、
奥さんとしてはこのままじゃいけないと思って夕食にチャレンジしたのはいいけど・・・
今だ成果は出てこないわ(汗
それどころか、なおさら落ち込むだけ・・・
うう・・・(泣
このままじゃあ、奥さんの面目丸潰れよ。
「まあ、ここは練習しかないな。
その内にできるだろ。
・・・ たぶん」
あのね、ライル?
小さく呟いても聞こえているわよ(怒
こうなったら、絶対美味しく作ってやるんだから!!
―モニカ・お料理完成―
「出来たー!
ほら見て、ライル!
上手く出来てるでしょ!?」
「へ、へぇー、上手く出来てるじゃないか」
「そうでしょ。
ほら、食べてみてよ」
持ってきた料理をテーブルに置いて、さっそくライルに勧めるけど・・・
「で、では、い、いただきます」
何で、そんなに緊張しているのよ(怒
ライルの後ろにいるから表情はわからないけど、背中が震えているわ。
というわたしも、少なからず緊張している。
大丈夫。
味見はしていないけど、おいしい・・・はず。
パク
「ど、どう?」
―ライル・緊張の一瞬―
パク
「ど、どう?」
「・・・・・・」
ひと口食べると、何か言葉にできない独特な味が広がる(汗
マ、マズイ・・・
元々こういう予感はしていたけど、想像以上だ。
堪えようとするけど、涙を止める事だ出来ない。
いや、叫ばないだけでも自分を褒めてやりたい。
「ねえ、ライル?
どう、おいしい?」
モニカ・・・
君のその質問に何て返せばいいのだろう?
あ、意識が遠のいて・・・
―ライル・夕食の準備―
「・・・結局、こうなる訳ね」
「よ、ライル!
いい主夫しているわよ!」
エプロンを着けながら、しみじみと実感するけど・・・
モニカ、その言葉はある意味褒め言葉になっていないぞ。
「モニカ。
今回は俺が作るけど、いつかまともな料理が作れるようになってくれよ。
頼むから」
「う、うん。
努力するわ」
これからはハンターの仕事がないときに、こういう時間を増やしていこう。
・・・味見が怖いけど(泣
「ほら、あの娘もお腹すかして待っているわよ」
「はいはい」
さて、作るとしますか。
―ライル・家族団らん―
「はぐはぐはぐ・・・
うーーん、おいしい!」
「やっぱり、パパが作るご飯がおいしいね!」
母娘揃っておいしいと言ってくれるのは嬉しいけど・・・
「相変わらず、よく食うなぁ」
娘はモニカ似なんだが、食欲まで受継いでしまったらしい(汗
「だって、お腹減ったんだから」
「パパ、ご飯は美味しく・楽しく・お腹一杯食べなきゃ」
「そうだけどね・・・」
ハンターはモンスターと戦うという事もあり、頻繁にないけど報酬は結構高く支払われる。
でも、ウチはその8割が食費に消えていくのはなぜだろう?
現に今も、料理の追加分を作るのに忙しくて自分の分は2人が食べ終わったら取っている。
「おかわり!!」
「あ、わたしも!!」
「・・・・・・」
君たち、よくそんなに食べられるねぇ?
まあ、充分幸せなんだけどね。
そうそう、娘もモニカと本人の希望もあり、魔法学園に入学したばかりだ。
そこには俺たちの時のようにたくさんの仲間や友達に出会うだろう。
「パパ、まだー?」
「おっと、もうちょっとだからー!」
この娘の未来に夢と希望を・・・
モニカ・ハッピーエンド
メンアットワーク3・メインヒロイン、モニカです。
明るく活発で意外と手が早く(ライル限定)、いくら食べても太らないある意味女の子の敵(笑
ストーリーはオードソックスでわかりやすかったけど、
何か『基本で始まって基本で終る』という他のキャラと比べて薄さを感じました。
もっと押し出してほしかったです。
SSも母娘揃ってよく食べます。
きっともの凄い食費になっているでしょう(笑
それにしても、娘がモニカに似すぎです。
初めて見たときは『モニカが2人!?』と思わず声に出ました。