―瑞穂・今日も修行―
「手のひらを胸の前にあわせるようにして、精神を集中するの」
「うん」
こうやって教えていると、昔、自分が母の修行の事を思い出しますね。
「そう。
次に何になりたいか、しっかりイメージするの。
何になりたい?」
「ねこさん!」
ふふ、この娘も猫が好きですからね。
「なら、どういうねこさんになりたいかを浮かべながら、
さらに精神を高めるの」
「んんんんー!」
大丈夫、この娘なら成功するわ。
「今よ!」
「えいっ!!」
―ライル・この猫は?―
ガチャ
「ただいまー」
はあ、疲れた。
学長先生ったら意外と厳しいからなー
「おつかれさま、あなた」
「瑞穂もお疲れ。
あれ、この娘は?」
「下ですよ、下」
「下?」
つつーと下を向くと・・・
「にー」
「おっ?」
白い子猫が俺の方を向きながら可愛く鳴いている。
「へえ、頑張ったじゃないか」
よく、この娘が『ねこさんになりたい!』とか言ってたからな。
努力が実った事だろう。
「ほら、こっち来い」
抱き上げて、目線を合わせて撫でてあげる。
そういえば・・・
―瑞穂・嫌な予感―
「ほら、こっち来い」
やっぱり、気付いてくれたようですね。
この娘も抱き上げられて嬉しそうです。
あら?
この光景、以前に感じたような?
というより、何か恥ずかしい事が・・・
まさか・・・(汗
「ココはどうなってるのかな?」
!!
やっぱり!!
―ライル・天罰―
「ギニャーーーーーーー!!(アナターーーーーーー!!
ズバ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
子猫(娘)の股間を見ようとすると、瑞穂(猫ヴァージョン)に引っ掻かれた(泣
うう、本当に痛い。
「にー」(はあ
―瑞穂・―
「アナタ、なんてことするんですか!
自分の娘に!!」
思わず、猫になってライルさんを引っ掻いてしまいました。
娘も変身を解いて服を着せています。
「い、いや・・・
ほんの冗談だよ」
「冗談に見えませんでしたが?
話に聞けば、ミラさんにもおなじ事をしたそうですね?」
「あう」(汗
「もう、こんな事しないでくださいね!!」
「はい・・・」
もう、ライルさんったら・・・
「ねえ、お母さん。
お父さん、何しようとしたの?」
「・・・お父さんにお聞きなさい」
「お父さんに?」
「ちょっ・・・!」
ライルさん、これはお仕置きです。
精一杯頑張ってください。
「そうよ」
「わかった」
トコトコとあの人を追いかける娘を見ながら、幸せな気分になります。
ライルさん、愛しています。
これからもよろしくお願いしますね、アナタ。
瑞穂・ハッピーエンド
和服娘、瑞穂です。
他人を寄せ付けない雰囲気を持ちながら、本当は優しく寂しがりや。
猫の時の逢引(?)では一番ほのぼのとした気分になりました。
でも、最後の方で何故かヤラレキャラになってしまい正直辛かったです(汗
フィリスに襲われ、最後に触手ですよ?
それはないんじゃない?
そこだけはスキップしましたよ。
だからかもしれませんが、エンディングでは瑞穂が一番好きです。
それにしても、瑞穂よ。
ギルバードの調査のライルの『バケツの水をぶっ掛けるてお風呂に連れて行く』という案に、
疑問に思わなかったのかい?(笑
SSですが、今思えば一つ一つ分けなくてまとめたらよかったと思いました(汗
許してください。