◆酔いどれ博士
◆陽気な殿様
◆夜霧の恋人達
◆夜霧よ今夜も有難う
◆欲望
◆4つ数えろ
◆四谷怪談
◆四谷怪談
◆四谷怪談 お岩の亡霊
◆世にも怪奇な物語
◆世にも不思議な怪奇アパートメント
◆夜の流れ
◆夜のバラを消せ
◆喜びの毒牙
◆4番目の男



酔いどれ博士
原題:
監督:三隅研次
脚本:新藤兼人
撮影:森田富士郎
音楽:小杉太一郎
出演:勝新太郎/江波杏子/林千鶴/小林哲子/東野英治郎/ミヤコ蝶々/小林幸子/浜村純/酒井修/平泉征/殿山泰司/田武謙三/上田忠好/花布辰男/高杉玄/玉置一恵/近江輝子

黒澤明の「酔いどれ天使」のパクリなんでしょうか?生憎「酔いどれ天使」を見ていないのでわかりませんが、「酔いどれ天使」も酔っぱらいの医者が主人公みたいだし・・・。
でも!こっちは勝新が主役ですよ!本物の飲んべえです!(笑)
過去を問わない町。みんながあだ名で呼び合う町。川があって海もあって都会にも近そうな町。なんとも不思議で面白い町です。
飲んべえなんだけど腕の立つ医者が勝新演じるギョロ松なんですが、そりゃドスで腹の弾丸を摘出しちゃうんだから腕立つでしょう?(笑)
それにしても無料で診察しているってことだったけど、生活必需品及び酒は町民が調達してたんでしょうか?
ホステスの女、病気の少女と、どのエピソードもちゃんとストーリーに絡んでいて脚本に無駄がないです。
そうそう、病気の少女はあの小林幸子なんですね!誰かに似ているなぁ〜とず〜っと思っていたのですが、そう言えば面影ありますね。
ズーズー弁の看護婦も良かったです。親が熊にやられたっていうのも笑えるし(^.^)
ギョロ松は飲んべえだけじゃないんです。喧嘩も強いんです。最後の決闘シーンなんてひとりで50人ぐらいやっつけてました(笑)
飲んべえだけど、誰かに迷惑を掛けるわけじゃないし、少女に対しては優しいし、ホステスにプロポーズされて喜んでる姿は可愛いし、勝手に腕外しておいて「治療費20万!」なんて滅茶苦茶な事言ってるし(笑)、喧嘩は強いし、ホント憎めない奴なんですよ〜。っていうより愛すべき奴って感じです。もう私もすっかり町民と同じ気持ちです。
だから、見逃してくれよ〜!と思うのに、元帥さん・・・。麻薬王の情報あげたんだからチャラにしてよ〜m(._.)m
あぁ〜。どっか行っちゃったよ〜。確か執行猶予があと2年ですよね?2年後には戻ってくるのかな?それより執行猶予中に行方不明でもいいのかな?
「続・酔いどれ博士」があるようなので続編が楽しみです(^.^)


陽気な殿様
監督:森一生
原作:五味康祐
脚本:笠原良三
撮影:今井ひろし
美術:下河原友雄
音楽:斎藤一郎
出演:市川雷蔵/坪内ミキ子/高田美和/宇津井健/小林勝彦/天知茂/藤原礼子/真城千都世/佐々十郎/菅井一郎/千葉敏郎/若杉曜子/美吉かほる/尾上栄五郎 南部彰三/荒木忍

陽気な若殿、榊原隼之介は家督相続の件で、姫路へ幼なじみの大工の八五郎と鳶の三次を引き連れ旅に出る。途中、浜松藩の家老に埋蔵金の在処を体に彫った腰元の八重を預けられる。そして有馬では幼なじみのゆきと偶然出会う。ゆきは剣指南役の夫を殺害され家は取りつぶされ、犯人は明石藩に匿われていた。隼之介は明石藩の姫を人質に、犯人の角右衛門の引き渡しを迫ったが・・・という話。
う〜ん、こう書いているとなかなか話が入り組んでいて、さすが原作、五味康祐か?(笑)
でも、そんなのを感じさせないくらいテンポが良くわかりやすい作品です。
また、何と言っても、風景が美しい〜。もうこんな風景は日本には残っていないのでは?と思うほど美しいです。
さてさて、陽気な殿様の雷蔵ですけど、「江戸へ百七里」とか、こういう陽気な殿様役の雷蔵が大好きです(^^)
ここでも、お茶目な面がたくさんあって素敵です。
そして、いつもながら、それを盛り立てる?お付きの爺がまた素晴らしい。
今回も、足踏みで旅路を付いてきたり、「手紙をよこすくらいだから、無視しているわけじゃないし、大目にみますか〜」なんて物わかりの良いこと言ったりして、良いですね〜(^^)
今回の姫は坪内ミキ子。坪内ミキ子さんは今も可愛いけど、この姫様はまぁ何と可愛いこと!しゃべり方も何か本当にお姫様っぽくて良いですね。
そういや、坪内ミキ子さんは雷蔵の奥さんのお友達だったんですよね。坪内さんはこれがデビュー作で、この年に雷蔵は奥様と結婚しています。
これからわずか7年でこの世を去るとは・・・(T.T)
話は映画に戻って、盛りだくさんのこの映画、サブストーリーなのか、「死んだ人の顔が苦しそうなのは自分の腕が悪いからだ!」と、幸せな死に顔を求めて人を切り歩く天知茂が出ています。おいおい、メチャクチャだよ〜(笑)
出番は少ないですけど、ひとり浮いた感じがなかなか良いです(笑)
それから、松平長七郎を宇津井健が演じていて、今より演技が上手いです!(笑)
なかなか格好良く、恰幅も良く、この役はピッタリですね。
最初から最後まで楽しい作品です。
高田美和の刺青が見れなかったのが残念です(笑)
ところで、NHK-BSでやっていたのを見たわけですが、少なくとも2カ所は音声を消していたようです。また例の差別用語ですか?(^_^;
私の読唇術をもってみても、何と言っているのかわかりませんでした。
作品に勝手に手を入れるNHKには、いっそのこと「殺人狂時代」(岡本喜八)を放送して欲しいです!


夜霧の恋人達
原題:BAISERS VOLES
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー/クロード・ド・ジヴレー/ベルナール・ルボン
撮影:ドーニス・クレルバル
音楽:アントワーヌ・デュアメル
出演:ジャン=ピエール・レオ/クロード・ジャド/デルフィーヌ・セイリグ/マリー=フランス・ピジェ/ミシェル・ロンズデール

「大人は判ってくれない」「二十歳の恋」に続く、ドワネル・シリーズ第三作目。
アントワーヌ歳とったなぁ〜と思ったら、「二十歳の恋」から6年も経っているんですね。
見始めて少し経ったところで、クリスティーヌの両親が出てきて、「あぁ!そうそう!両親との方が仲良いんだよね〜!」と、「二十歳の恋」の記憶がよみがえって来ました。
でも、住んでいた家は変わったみたいですね。前はアパートに住んでたと思うんですが・・・。それと、アントワーヌは兵役の前は何の仕事をしていたんでしたっけ?どうしても思い出せない〜(^^;
さて、兵役をクビになって、ホテルのフロント、探偵事務所と、職を転々とするアントワーヌですが、淡々と描かれながらもそこはかとなく可笑しく優しい雰囲気が漂っています。
何たってアントワーヌのボーッとした雰囲気が最高!どこで働いていようが、結構真剣に仕事をしています。でも、この真剣さに余裕が無いのが笑えます。クリスティーヌと一緒にクラブに行ったのに置き去りにしちゃうし(笑)
公衆電話での慌てぶり(?)にも笑えます。
他にも、探偵事務所に来る依頼人も怪しげな人が多くて笑えます。
そして、靴屋のテスト!(爆)
クリスティーヌとの関係は前作に引き続いて、つかず離れずという感じですが、二人は最後に結ばれることになり、良かった良かった〜!と思いきや、ストーカーみたいな男が現れて訳のわからないことを言って去ります。むむむ?これは、この人がどうとかっていうのじゃなくて、何かの暗示としてのメタファーなんでしょうか?次の「家庭」が楽しみです。


後日追加:すみませ〜ん!大勘違いをしておりました!前作「二十歳の恋」ではクリスティーヌは勿論のこと、クリスティーヌの両親も出てきません。出てくるのは、コレットとコレットの両親です。両親と仲良くしている・・・というのが印象的だったので、すっかり同じ両親だと勘違いしておりました。謹んでお詫び申し上げますm(._.)m

夜霧よ今夜も有難う
原題:
監督:江崎実生
脚本:野上龍雄/石森史郎/江崎実生
撮影:横山実
出演:石原裕次郎/浅丘ルリ子/二谷英明/高品格/郷^治/太田雅子/小松方正/鈴木瑞穂/内田稔/二本柳寛/深江章喜/榎木兵衛/長弘/杉山俊夫/伊藤るり子/佐野浅夫

こりゃ、まさに日本版「カサブランカ」ですね!本家「カサブランカ」ももちろん良いんだけど、私はこっちの方が好きかも〜(^.^)
ストーリーがしっかりしてるから、あっという間に見終わっちゃいました。
裕次郎、この時33歳!こんな33歳いませんよねぇ〜。昔の人って老けてたんだなぁ〜(笑)
もう33歳で渋いんですよ。♪夜霧よ〜今夜も〜あり〜がと〜お〜♪と、ピアノを弾きながら歌う裕次郎は元船乗りで、今はクラブのマスター。裏では密出国の船を手配しています。そこに昔の婚約者が夫と一緒に表れます。婚約指輪を渡す日から行方不明になっていた女です!
二人は4年ぶりに会うんですけど、お互いまだ想っているんです。でも裕次郎が思っている方が強いかな。そんな裕次郎の、怒りと苦悩と悲しみの混じった表情がまた良いんですよね〜。
メロドラマ部分も良かったんですが、アクションシーンもなかなか!
最初の方で、手の甲をフォークで刺すのにはビックリ!さらにそのお返しとして、こんどは裕次郎が手の甲にドスを刺されちゃうんですよ!そしてグリグリと・・・。うぉ・・・痛そ・・・。
なのにラストでは、そんな怪我をした左手でもパンチを繰り出しています!凄過ぎる〜(笑)
そう言えば、裕次郎の経営するクラブで働いていたビル(郷^治)って、宍戸錠の弟なんですね。そして、ヒロミは太田雅子っていう女優さんが演じていますが、何と、梶芽衣子なんです!誰かに似ているとは思っていたけど、梶芽衣子だったとは・・・。
そうそう、佐野浅夫が刑事役なんですが、これまたなかなか良かったです!
歌と映画の雰囲気もバッチリ!これからは、誰かがこの歌を歌う度に、この映画を思い出すんだろうなぁ〜(^.^)


欲望
原題:A DANGEROUS WOMAN
監督:スティーブン・ギレンホール
出演:デブラ・ウィンガー/バーバラ・ハーシー/ガブリエル・バーン/クロー・ウェブ/デビッド・ストライサン/ジョン・テリー

知的障害者(?)のマーサは、叔母の世話になりながらクリーニング店で働いていた。しかし、小銭を盗んだという濡れ衣を着せられてクビになる。そんなある日、職安からの紹介で、ポーチを直しにマッキーという男がやってくる。
私の好きな女優さんの一人、デブラ・ウィンガーが出ていますが、分厚い眼鏡をかけて、がに股歩きだし・・・まぁ、知的障害者の役だから仕方ないのですが、なりきっていて凄いです。
この映画は、CS放送で見たのですが、映画の紹介のシーンが、デブラ・ウィンガーとガブリエル・バーンの絡みのシーンでした。そして邦題が「欲望」です!
しか〜し!デブラ・ウィンガーの裸なんて見れません!ガブリエル・バーンのお尻は見れますが・・・(^^;
純粋ゆえに、駆け引きを知らないので、周りの人が困惑するっていう感じなので、原題の方が近いですが、もっと良い邦題をつけて欲しかったです。
マーサの人物描写が細かいので、彼女については良くわかったのですが、マッキーについてが良くわからなかったです・・・。
本当は感動作なのかも知れません。でも「どこが欲望やねん?!!」って思いながら見てましたので、感動出来ませんでした。残念。


4つ数えろ
原題:DEAD MEN DON'T WEAR PLAID
監督:カール・ライナー
出演:スティーブ・マーチン/レイチェル・ウォード/カール・ライナー

邦題の「4つ数えろ」を聞いて、「3つ数えろ」を思い浮かべた人も多いでしょう。「3つ数えろ」を見たことのない私でさえ思い浮かべましたから。
そうなんです!これはパクリ映画なのです!
しかし、この映画はパクリとは呼べないかもしれません。何しろ、本物のフィルムを使っているのですから。だから、スティーブ・マーチンが、ハンフリー・ボガードや、イングリッド・バーグマンと会話をしているのです!
本当の出演者は、たったの3人です!そして、なんとこのバカげた映画の脚本は、スティーブ・マーチンと、執事役のカール・ライナーの共同執筆なのです!
映画は・・・というと・・・内容はありません。無理矢理、過去のフィルムを繋ぎあわせているのですから・・・。一応、探偵のリプリー(スティーブ・マーチン)が、化学者の娘から、事故死したと思われている父親の死を調べて欲しいという依頼を受けて、調査していくというストーリーです。
1982年の映画ですが、全編モノクロです。
それもその筈(?)。エンドクレジットに書かれているように、この映画は、1940年から50年に映画製作に関わった人に捧げるとあります。
始めに、街の景色が映るのですが、セット・・・というか・・・絵に描いたものを映しているようです。なんとなく、「プラン・ナイン・フロム・アウタースペース」の雰囲気に似ています。
スティーブ・マーチンの女装があるのですが・・・やっぱり、エド・ウッドを意識しているのでしょうか・・・?(まさか^^;)
この映画に出てくる故俳優は、全部で18人。使われた作品は18本です。その映画と俳優さん達を列挙してみました。いくつ知ってますか?

THIS GUN FOR HIRE('42 未) アラン・ラッド
私は殺される('48) バーバラ・スタンウィック
失われた週末('45) レイ・ミランド
殺人者('46) エヴァ・ガードナー/バート・ランカスター
賄賂('49) エヴァ・ガードナー/チャールズ・ロートン/ヴィンセント・プライス
三つ数えろ('46) ハンフリー・ボガード
潜行者('47) ハンフリー・ボガード
IN A LONLY PLACE('50 未) ハンフリー・ボガード
断崖('41) ケーリー・グラント
汚名('46) イングリッド・バーグマン
THE GLASS KEY('42) ヴェロニカ・レーク
愛憎の曲('46) ベティ・デイヴィス
JOHNNY EAGER('42 未) ラナ・ターナー/エドワード・アーノルド
郵便配達は二度ベルを鳴らす('46 未) ラナ・ターナー
I WALK ALONE('47 未) カーク・ダグラス
深夜の告白('44) フレッド・マクマレー
白熱('49) ジェームズ・ギャグニー
ユーモレスク('46) ジョーン・クロフォード

淀川さんがこれを見たかどうかは知りませんが、もし見ていたら、「あ!これは○○ね」って、全部分かって、別の意味で楽しまれたのではないでしょうか?残念なことに、私はどれも見たことがありませんでので、これを機会に、出来る限り見てみようと決心しました!
そして、この映画(ビデオ)は、見終わったら消す予定だったのですが、保存版にすることにしました。
この映画は、日本未公開作品だそうです。でも、ビデオは出ているようです。もし、見つけた人は、是非(?)見てください。
ある意味、とても価値があると思います。
これが今年(1998年)最後に見た映画だなんて、光栄です!(^^)


後日追加:1999年12月現在、この18本のうち見たのは、「三つ数えろ」「断崖」です。もっと頑張って見ないと(^^;

四谷怪談
原題:
監督:豊田四郎
脚本:八住利雄
出演:仲代達矢/岡田茉莉子/中村勘三郎[17代目]/池内淳子/大空真弓/淡路恵子/小沢栄太郎/三島雅夫/平幹二朗/永田靖/滝田裕介/中野伸逸/矢野宣/野村昭子

豊田四郎監督の四谷怪談。四谷怪談の映画っていっぱいあるんですねぇ〜。
四谷怪談で有名なのっていったら、中川信夫なんでしょうけど、これもなかなか良いじゃないですか!
中川信夫と森一生のを足して2で割った感じですね。
ただ、残念なことに怖さがちょっと足りないんですわ〜(T^T)
岡田茉莉子がお岩さんですからね。きっと配慮があったんじゃないかと思うんですけど、だったら無名の女優さんでも良かったんじゃないかなぁ?だって、元の普通の顔で現れちゃうんですよ!お岩さんが・・・。全然怖くないって(^^;
「う〜ら〜め〜し〜や〜」も言わないし・・・(^^;
一番怖かったのが、直助が顔の皮を剥ぐところ。直接は映らなくて「メリメリッ・・・ビリビリッ・・・ベリベリッ」って音だけなんですが、これが本当に怖いんだわ〜。
で、また、これもちょっと話が違っているっていうか、何と!伊右衛門とおまきが出来てるんですよ!おぉ〜(笑)
原作はどうなっているのかなぁ?一度読んでみたいですね。
この作品の伊右衛門は仲代達矢です。この仲代達矢は「首が無くなっても動いて見せる!」なんて言っていて、まるっきり反省無し!
そんな伊右衛門より目立っていた直助を中村勘三郎[17代目]が演じていますが、何と56歳ですよ!見えない〜!
直助の一途な思いがよく現れていて良かったです。
後ろから斬り付けられて着物が着れた後に、ちゃんと切り傷があったり、結構細かいところもちゃんとしていて、美術も丁度良いくらいに綺麗でした。
怪談ではなく、出世が全ての男と、愛のためなら何でもする男の話として面白かったです。


四谷怪談
原題:
監督:毛利正樹
脚本:小国英雄/田辺虎男
撮影:鈴木博
出演:若山富三郎/相馬千恵子/田中春男/飯田蝶子/小沢路子/高橋松雄/筑紫あけみ/小倉繁/御橋公/横山運平/花岡菊子/美舟洋子

1956年、新東宝製作の四谷怪談で、この3年後に同じく新東宝で、あの有名な中川信夫の「東海道四谷怪談」が作られています。四谷怪談ブームだったのかしらん?
中川信夫の「東海道四谷怪談」はカラーですが、こちらはモノクロです。
雰囲気っていうか、セットっていうか、詳しく聞かれると困るんですが、「東海道四谷怪談」に似てるような気がします。中川信夫は参考にしたんでしょうか?
そんなことはともかく、この「四谷怪談」、メチャメチャ怖いです!
何が怖いってお岩さん!お岩さんと言えば髪が抜けるシーン!(こればかり書いてますね;;)
もう、抜け方が半端じゃないです。それじゃハゲになっちゃうんじゃないの?!ってくらい、ざっくりと抜けてます。
その上、顔のただれなんですが、これがどんどん悪化していくんです。死んじゃった後にも進行しているから、最後に出てきたお岩さんなんて、そりゃもう見れないくらい凄いですよ〜。このメイク技術素晴らしいですね。
それと、宅悦の死んだ後の「お金をください〜」って言うのもメチャ怖い〜。
興味深いのは、本作品では、お槇が伊右衛門のお母さんになっていることです。このお母さんを演じているのが飯田蝶子ですが、素晴らしいです!
惜しむらくは伊右衛門が若山富三郎ってことでしょうか?だって伊右衛門は美男子じゃなくっちゃいけないんですよねぇ?冷酷であっても、情があっても、とにかく美男子でなくては!そして痩せていないにしても決して太ってはいない!(笑)
お梅が何で惚れたのか説得力に欠けるよ〜(^^;
そんなのを差し引いても、とにかく、今まで見た「お岩さん」の中では一番怖い「お岩さん」でした。


四谷怪談 お岩の亡霊
原題:
監督:森一生
脚本:直居欽哉
出演:佐藤慶/稲野和子/青山良彦/御影京子/小林昭二/沢村宗之助/浜村純/水上保広/木村元/花布辰男/伊達岳志/毛利郁子/

オープニングが怖い〜!!
お岩さんと言えば、髪が抜けるシーンですよね!その髪の毛が桶にどんどん増えていくオープニング・・・。これだけでもう十分怖いです。
こっちの四谷怪談は登場人物が状況説明したりするので、お岩さんの話を知らない人は(そんな日本人いるのか?)、中川信夫の東海道四谷怪談よりわかりやすいかも。
そして、こっちの伊右衛門さまぁ〜は、佐藤慶。もう見るからに悪そうですね!・・・って私だけが持ってるイメージかしらん?
冷徹そのものって感じで、完全な悪者として描かれています。
そして、髪の毛を櫛で梳くシーンは音付き・・・きゃ〜!
このお岩さんは本当に病気なの?って思うくらい元気そうだったのがイマイチなんだけど、やっぱり髪の毛のシーンは怖いですわ〜。
そして、こっちは按摩の宅悦じゃなくて、奉公人を切っています。


世にも怪奇な物語
原題:HISTOIRES EXTRAORDINAIRES
監督:ロジェ・ヴァディム/ルイ・マル/フェデリコ・フェリーニ
脚本:ロジェ・ヴァディム/パスカル・カズン/ダニエル・ブーランジェ/ルイ・マル/クレメン・ビドルウッド/フェデリコ・フェリーニ/ベルナルディーノ・ザッポーニ
撮影:クロード・ルノワール/トニーノ・デリ・コリ/ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:ディエゴ・マッソン/ニーノ・ロータ/ジャン・プロドロミデス
出演:ジェーン・フォンダ/ピーター・フォンダ/フランソワーズ・プレヴォー/ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス/アラン・ドロン/ブリジット・バルドー/カティア・クリスチーヌ/テレンス・スタンプ/サルボ・ランドーネ

エドガー・アラン・ポーの短編小説の3篇のオムニバス映画。
一作目はロジェ・ヴァディム監督の「黒馬の哭く館」。とにかくジェーン・フォンダが美しい!こんな綺麗な人だったんだぁ?と驚きました。夫が撮っているからなんでしょうか?
衣装も素敵で、罠にかかった時の衣装(だったと思う)は、リボンの騎士みたいで格好いいです!
しか〜し、話としては、ナレーションが多いのが難点で、ストーリーを殆どナレーションで語ってます(^^;
最後になって、あぁ、この馬の呪いに導かれて火の中で死ぬのかなぁ〜と思ったところで、なるほど、ポーらしいかも!と思いましたが、う〜ん、いまいち消化不良気味でした。
二作目はルイ・マル監督の「影を殺した男」。とにかくアラン・ドロンが格好いい〜!冷たい美しさが怖いです。
ねずみを使ってのいじめも「うぅ・・・」でしたが、生体実験は「もうやめてぇ〜!」と叫びたくなるほど(^^;
トランプ賭博の後のムチ打ちといい、本当に憎ったらしいドロンです。
最後の死体が二人を合体したものになっていたので、一人の人間に潜む二面性を描いたものなんじゃないかと思いますが、なかなか不思議な感じが良かったです。
ところで、フランスの寄宿舎と雪合戦はワンセットなんでしょうか?(^.^)
三作目はフェリコ・フェリーニ監督の「悪魔の首飾り」。フェリーニ・ワールド満開〜!です。
原作は読んでいませんが、絶対脚色しすぎだと思います(笑)
でも、こんな風に自分流にアレンジしちゃうのも凄いですよね〜。
めまぐるしく変わる映像に訳の分からない登場人物、変な風景に意味不明の台詞など、面白いんですが・・・。
TV局とか業界の舞台裏は「ジンジャーとフレッド」みたいだなぁ〜なんて思ったけど、順番が逆ですね(^^;
白塗りの女の子も怖くなかったし・・・。
結局3話を見終わってみると、「黒馬の哭く館」が一番ポーっぽかったのかな?という気がしなくもなく・・・。オリジナリティは「悪魔の首飾り」が一番なんでしょうけどね。


世にも不思議な怪奇アパートメント
原題:THE APARTMENT COMPLEX
監督:トビー・フーパー
出演:チャド・ロウ/フェイ・マスターソン/タイラ・バンクス/アマンダ・プラマー

タイトルに「怪奇な」ってあるし、監督がトビー・フーパーだし、きっとホラーかホラーサスペンスなんだろうと思ってみたら、サスペンスコメディでした(笑)
なんともチープなセットなんです・・・と思ったら、TVムービーなんですね。
全然怖くないんですが、面白いところは結構あるんです。元CIAの住人が盗聴している姿も面白かったし。いかれた女占い師も面白かったし。
このままもっと面白路線で行って欲しかったんだけど、無理に(?)サスペンスに持っていこうとしています・・・って、サスペンス映画なんだから仕方ないか?(^^;
何か最後の真犯人には驚きというか呆れるというか(^^;
そうそう、何故かアマンダ・プラマーが全裸に!必要性あったのかなぁ?


夜の流れ
原題:
監督:成瀬巳喜男/川島雄三
脚本:井手俊郎/松山善三
撮影:安本淳/飯村正
音楽:斎藤一郎
出演:司葉子/山田五十鈴/三橋達也/白川由美/水谷良重/草笛光子/宝田明/村上冬樹/市原悦子/横山道代/星由里子/三益愛子/越路吹雪/中丸忠雄/志村喬

成瀬巳喜男と川島雄三の共作なんて珍しいですね〜!
料亭「藤むら」をめぐる群像劇・・・かと思ったら、「藤むら」の雇われ女将とその娘と板前の三角関係だったりして・・・。
最初の方のシーンが、プールに遊びに来た美女二人に芸者数名で、その後に芸者達は喫茶店に行ったり、呉服屋に行ったりと、この芸者たちの話なのかと思いました。とくに金太郎(水谷良重)のキャラが強くて彼女が主人公なのか?とも思ったりして。
が、だんだんと女将(山田五十鈴)と娘(司葉子)が同じ男を好きだと言うことがわかってきて・・・。最終的に、群像劇ではありながらも、山田五十鈴が主人公だったのでは?!ってな感じです。
しかし、金太郎のキャラのおかげで少し救われている感じがしますが、実はかなり凄い話の集まりですよね。
陽気な金太郎の惚れている呉服屋が、同業芸者の一花の彼氏だし、一花の元夫はストーカーだし、年中自殺未遂している芸者はいるし、娘が惚れている板前は母親の彼氏だし、別れを切り出された母親は「一緒に死んでくれ〜!」なんて言ってるし(^^;
そして、唯一の救いだった金太郎さんがレイプされたに至っては、う〜ん・・・と言葉も出ません。
しかもその後レイプ犯達が料亭に来て金太郎と指名するとは、何と悪趣味というか、もう許せん〜!
さて、メインの話の女将と板前の恋愛ですが、板前は一体どういう気持ちで女将と付き合っていたんでしょうね?あれだけ女将に思われているのに、素っ気なさ過ぎです(T^T)
職を得るために恋人になってたわけ?ただずるずるとそうなっちゃったわけ?
こんな煮え切らない男を追い掛けていく女将!やめなさいって!と言いながらも、ここまで思いこめたら幸せかも。
山田五十鈴が「お母さんはそういう女だから」ってな感じのことを娘に言いますが、「そういう女」っぷりが素晴らしかったです!
ところで、どの部分が成瀬監督で、どの部分が川島監督だったんでしょうね?


夜のバラを消せ
原題:
監督:舛田利雄
出演:石原裕次郎/由美かおる/芦川いづみ/西尾三枝子/宮城千賀子/斎藤チヤ子/白木マリ/東野英治郎/三島雅夫/永井秀明/清水将夫/河村弘二/横森久/藤竜也/高品格/英原穰二/野呂圭介/黒田剛

政界から引退し、愛人の鶴代(芦川)と共にひっそり余生を送っている千成(東野)は、現在の腐りきった政治に腹をたて、部下の徳川新六(石原)を使い、自主党の津守(三島雅夫)達の失脚を計った。新六は津守達の女を誘惑し、彼等を不安な状況に陥らせろという千成からの命令を受けた。しかしその目的を果たした時、新六が見たものは、政敵を倒す為、天誅という美名に隠れて新六を操っていた千成の姿だった。
舛田利雄監督の作品です!そう!舛田利雄監督といえば「ハイティーン・ブギ」ですね(^^)・・・って、私が見たことあるのはこれだけかも(^^;
あと、TVドラマなんかもたくさん撮っているようで、西武警察なんかも撮っていたようです。最後の建設現場みたいなところのシーンは、西武警察につながっているかも。
女がスパイとして潜り込む為に、標的の男性と肉体関係を結ぶ・・・っていうのは、映画なんかでよくある話なんですが、これは、男が女と肉体関係を結んで、その女の夫の情報を盗むっていう設定で、こういう設定って初めて見たような気がするのえすが、なかなか面白い設定です。
しかし、由美かおるの話し方がどうも鼻についちゃって・・・。
やっぱり舛田監督って、アクションシーンなのでしょうか?最後のボートのシーンなど、アクションシーンはなかなか見応えありました。


喜びの毒牙
原題:L'UCCELO DELLE PIUME DI CRISTALLO
監督:ダリオ・アルジェント
出演:トニー・ムサンテ/エヴァ・レンツィ

1969年のダリオ・アルジェントのデビュー作。殺人未遂現場を目撃した男が、犯人探しをしているうち、自分の身にも危険が・・・!
最後のほうで、犯人が捕まり、なるほど〜と思ったのも束の間、真犯人がいる?!ってな感じで、どんでん返し系の映画です。
最初に鳥の博物館みたいな所で会話をしているシーンがあるんですが、このシーンが伏線みたいになっていて、無駄の無い映画です。
しかし、あれって、本当に猫肉だったのかな〜?


4番目の男
原題:THE FOURTH MAN
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
脚本:ジェラルド・ソエトマン
出演:ジェローン・クラッベ/レネ・ソーテンダイク/トム・ホフマン/ドルフ・デ・ヴリーズ/ジールト・デ・ジョング/ハンス・ヴィールマン

ポール・ヴァーホーヴェンのオランダ時代最後の映画。
アボリアッツ・ファンタスティック映画祭受賞作品。ちなみに批評家賞は「デッドゾーン」。おお〜!そしてグランプリは「悪魔の密室」。おお?知らないなぁ〜。どういうのなんだろう?見てみたいです〜!
作家のリーヴはある町での講演会でクリスティンという女性と出会い、彼女の家に泊まりそのまま一緒に暮らすようになる。しかし彼女には不思議な死を遂げた夫が3人もいたのだ!4番目の男は自分か?それとももう一人のクリスティンの愛人のハーマンなのか?!という話。
始まっていきなりぼかし!(笑)。そしていきなり殺人!でいきなり万引き!(笑)
暴力、ホモ、アル中と始まって、女性と出会ってからはそこにエロスが混じって、ヴァーホーヴェン節全開〜!(^.^)
謎の美女はショートカットの金髪だし、セックスは女性上位だし・・・って「氷の微笑」の原型はここにあるのか?という感じもしないではないですね。
電車の中でのサムソンとデリラの絵が、「美女に翻弄されると血を見るぞ」という警告だったってことなのかな?
キリストとマリアと悪魔と・・・。ちょっとキリスト教に詳しくない日本人には深いところは理解しにくいのかも・・・ということで、私も完全に理解したのかどうかはわからないのですが、たとえ理解できなくても面白かったです。
かなり丁寧に作っている感じがしました。墓場で雨が急に降ってきて雨宿りした後、外に出ると晴れてるんですが、ちゃんと地面は濡れてるんですね。本当の雨だったのかどうかわかりませんが、こんなところもちゃんとしてます。
この雨が降るときの雷や、冒頭の駅のシーンとか、綺麗な映像も結構あります。ちなみに撮影がヤン・デ・ポンです。
アメリカに渡ってからのヴァーホーヴェンも良いけど、こっちもいいですよ!贔屓かな?(^^;



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