◆ムーラン・ルージュ
◆ムッソリーニとお茶を
◆宗方姉妹
◆無法松の一生



ムーラン・ルージュ
原題:MOULIN ROUGE!
監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン/クレイグ・ピアース
撮影:ドナルド・M・マカルパイン
出演:ニコール・キッドマン/ユアン・マクレガー/ジョン・レグイザモ/ジム・ブロードベント/リチャード・ロクスバーグ/ギャリー・マクドナルド/ジャセック・コーマン/ケリー・ウォーカー/マシュー・ウィテット/キャロライン・オコナー/デヴィッド・ウェンハム/カイリー・ミノーグ

とても評判が良いので期待したんですが、私には合いませんでした(^^;
「ダメな人はダメかも」とも言われたので、その中の一人なんでしょうね。
一番の原因は、カットの多すぎる映像です。コマーシャル以上にカット数多いでしょう?もう疲れる〜(^^;
昔のミュージカルなんて、歌や踊りの部分をワンカットで撮ってたりしてるのに、この映画じゃひとつの歌と踊りをいくつのカットに分けてるんだぁ?!
その意図がわからんなぁ・・・。
こういうのが格好良いと思っているのか、今の流行なのか、若者には受けて私には拒否されるのか?(笑)
ユアンの歌はまぁまぁにしても、ニコールの歌は・・・ですねぇ。頑張ったで賞はあげますけど。
踊りに至っては二人とも、「踊り」と呼べるようなものは無かったですしね。
美術だけは素晴らしかったです。


ムッソリーニとお茶を
原題:TEA WITH MUSSOLINI
監督:フランコ・ゼフィレッリ
脚本:ジョン・モーティマー/フランコ・ゼフィレッリ
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ステファノ・アルナルディ/アレッシオ・ヴラド
出演:シェール/ジュディ・デンチ/ジョーン・プロウライト/マギー・スミス/リリー・トムリン/チャーリー・ルーカス/ベアード・ウォーレス/マッシモ・ギーニ

舞台は1930年代のフィレンツェ。一人の少年と五人の外国人女性とのふれあいを描いた映画です。
最後に「少年はこの映画の監督になった」ってありましたから、ゼフィレッリの回想映画なんですね。そう思えば、ロミオとジュリエットの立体紙芝居のシーンなんか、「なるほどね〜」って感じですね。
「ロミオとジュリエット」は監督が映画化している作品だし、あの部屋の照明を引っ張って降ろして作る舞台照明も、監督がオペラを演出していた(今も?)のに関係あると思うし。
ただ、感傷的にならないように描いたからなのか、沢山あるエピソードをまとめきれなかったのか、もともと少年時の記憶なので曖昧だからなのか、ストーリーにまとまりが無いのが気になりました。少年の視点でず〜っと描いていたら、もっとわかりやすくて感動できたと思うんだけど・・・。
シェールを嫌っていたマギー・スミスが、シェールに逃げるように説得に行くシーンも、あれだけのことで心が変わったの?と不思議です。そうやって上辺だけで判断することを反省したのか?と思いきや、その後も自分の地位(と言っても亡き夫の地位ですが)を偉そうに言っているし、何だかなぁ・・・。
まぁ、このマギー・スミスの演じたお婆さんがイマイチ好きになれなかったのであります。だって、他の人達は、解雇されたけど秘書として働いていたり(子供も引き取った)、発掘作業者だったり、絵を描いたり、ダンサーだったりしているのに、マギースミスだけはただお茶飲んでみんなの悪口を言っているだけの婆さんじゃないですか?
亡くなった夫の栄光を笠に着て威張っているのなんて、過去の栄光にすがっている英国の様で・・って、これはブラックユーモアですかぁ?!(笑)
さて、少年と言えば、ラストの方でスコットランド兵の通訳になっていたんですが、いくらムッソリーニ政権が嫌だったからって、それで良いのか?というか、こういう環境で育ったから、イタリア人でありながら英語の映画を作っていたのかぁ〜と納得したり。イタリア人としてのアイデンティティは無いのかな?と心配になったり・・・って余計なお世話ですね(笑)
ところで、昔はウフィッツィ美術館でお茶してたんですね〜。ビックリ。


宗方姉妹
原題:
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧/小津安二郎
撮影:小原譲治
出演:田中絹代/高峰秀子/山村聡/上原謙/高杉早苗/笠智衆/藤原釜足/一の宮あつ子/河村黎吉/千石規子/堀越節子

「彼岸花」はいまいち退屈だったんですが、これは面白かった〜!
特に最初の「もうすぐ舌を出すよ」っていう笠智衆と高峰秀子が面白かったし、高峰秀子が「二人はお堀端を歩くのであった」って口調を変えて喋るのも面白かったです。
あ、そうそう、小津安二郎の映画はカメラが動かないって話ですが、この映画では2カ所カメラが動いてますね!
ローアングルよりも気になるのが目線のずれなんですが、どうも田中絹代の目線が一番ずれているように感じるんですが、気のせいでしょうかね?
でも、これはストーリーが面白かったので、あまり色々とは気になりませんでした。
古い姉と、現代的な妹。
「新しい物は変わらないことなのよ。わかる?私にもわからないけど」と高峰秀子が言ってますが、私にもわかるようでわからないですね(^^;
現代的な妹って言ったって、今からすると、たいして現代的でもないんですけどね。
でも、若いって怖いですねぇ・・・。何もあんなに「嫌い!大嫌い!」って言わなくたって・・・。あの人だって悪い人じゃないんだしさぁ・・・。挙げ句の果てには「私と結婚して!」って、まぁ、何考えているんだか?って、やっぱり若さ故ですかねぇ?
姉の方はもう日本では絶滅してるんじゃないでしょうか?
夫にあんなに叩かれて黙ってますから・・・!「あんなに」ですよ!ビンタ連発です!もう、あれだけ殴ってるとふざけてるのか?って可笑しくもなってきますが(^^;
今の時代だったら即逆襲でしょうね。うちだけか?(^^;
このろくでもない男を演じているのが山村聡なんですが、若い〜&格好いい〜!年中飲んでて、家じゃ机に向かってて、何か風貌が写真で見た太宰治に似ているような?!
でも、何で急死しちゃったんでしょうかねぇ〜。
まぁ嫉妬深い夫も夫ですが、妻も妻でそんな日記捨てろよ〜。
その後の姉の身の振り方は少しはわかりますね・・・って、私も古い人間なんでしょうか?(笑)
この家族は結構金持ちですよね?大森に家があって、京都にも家があるんですか?
そして、大森の家には猫が沢山いるんですよ〜。こんなに沢山飼っていて羨ましいです〜(=^・^=)


無法松の一生
原題:
監督:稲垣浩
脚本:伊丹万作
撮影:宮川一夫
出演:阪東妻三郎/月形龍之介/永田靖/園井恵子/川村禾門/沢村アキヲ/杉狂児/山口勇/葛木香一/尾上華丈/小宮一晃/香川良介/小林叶江/町田仁/荒木忍/横山文彦/戸上城太郎/水野浩/葉山富之輔/駒井耀

面白くて、途中笑わせてくれるシーンがいくつもあるのに、ラストではジーンと・・・。面白かった分、切ないですね。
阪妻演じる松五郎の可愛いこと。
敏雄と知り合ってから、父親代わりのように見守っていく姿がいいですね。運動会の走るシーンなんかホント微笑ましいし。
ラストの太鼓も、坊ちゃんの為にと、いつもいつも坊ちゃんの為です。
お酒をやめていたのもラスト近くでわかりますが、これもまた坊ちゃんの為・・・(涙)
でも〜!坊ちゃんを想っているのはわかったけど、絶対奥さんの事も好きだったんだよねぇ?!?!と思い、見終わった後にこの映画について調べたところ、なんと!二度の検閲で合計18分がカットされているとのことじゃないですかぁ!けしからん!
どうやらこの失われた18分に松五郎の奥さんに対する想いのシーンがあるとのこと。同監督がセルフリメイクをしているので、そちらを見なくては!
阪妻も良かったですが、奥さんを演じた園井恵子さんも素晴らしく、大尉夫人という凛とした美しさが良かったです。園井さんはこの後、広島の原爆で亡くなったそうで、残念ですね。合掌。
そして忘れてならないのが、宮川一夫のカメラです!特に車輪の回るシーンが美しく好きですが、どのシーンも美しいです!





インデックスに戻る