'99/05/03 信州 木曽街道(飛騨街道)旧道 〜開田村〜 (2/2)


 西野峠への登り口にも案内がある. 案内に従って上っていくと緩やかな勾配の道から分かれ,階段を登るように指示されている. 首をかしげながらそれに従って行く. 階段の道は急斜面をよじ登るように付けられている. 階段を登り詰めると幅の広い緩やかな道に乗り上げた.これが旧道らしい. この道の下り方面は倒木でふさがれている. 偵察に行くと荒れてはいるが良い道である. 右にカーブしたところで道は崩れていた.このための階段歩道のようだ. 峠へ登ることにする.緩やかな道は自転車を楽に押していける. 地蔵や馬頭観音が置かれている.ここが西野峠らしいが,峠道の頂上ではない.

西野峠
西野峠道.左は城山への道.


 南にある城山へ登ることとした.昼食休憩を取る. 城山からは御嶽の展望がよい.
 峠に戻り,緩やかな道を登っていくと峠道の頂上に出た. 峠の看板が置いてある.ここからは緩やかな下りで,自転車に乗っていく. 幅が広く快適な下りで,あっという間に西野の二本木に下り着き舗装路となる.

 これから関谷峠へ向かうのだが,その前に藤沢地区にある駒背原の湿原を見に行くことにした. 水芭蕉の花が咲いているかもしれない. 丸山の前で休憩し,その先を右折して緩く上っていく. 道脇に車が数台止まっている. 下をのぞき込むが,花は咲いていなかった. 湿原の周りの歩道を整備している様子だった. 湿原の向こうに見える道を下って峠の入口へ行くことにした.
 回り込んでみると道路の舗装工事中で,小石の敷き詰められた道を下る. 工事のため峠への道がわからず,栗尾地区で農作業中だったおじいさん, おばあさんに関谷峠への道を尋ねる. 道は荒れているそうである. 自転車で行くことに驚いていたが,まぁ行ってみなせと励まされる. 藤沢川に沿って上っていき,橋を渡って未舗装の林道に入る. 緩い勾配で乗車していける.
 地形図「木曽西野」(S63発行)によると実線の道を登りS字状にカーブした後点線の道となっているが, カーブしたところで道はなくなっていた. S字カーブする手前に右へ直進する道があり,これが峠への道のようである. 我々は地図を信じて道を探し,薮をかき分けて右手の斜面に登り,この道に乗り上げた.
 この道を西へと登っていく. 幅広く傾斜が緩いのでやはり自転車を押していける. 関谷峠にも観音像がある. 展望はきかないが雰囲気の良い峠である.

関谷峠
関谷峠にて

峠からの下りも幅広で傾斜の緩い道であり乗車していける. ゆっくり下っても10分程で関谷地区に着いた. 橋を渡り国道361号に出会う.

 いよいよ最後の峠である長峰峠へ向かう.しばらく国道を走る. 橋を渡ったところで左に車一台が通れそうな未舗装路がある. 入口には観音像がある.これが旧道の長峰峠へ通じる道である. 沢の左岸に沿ってほとんど平坦な道を行くと,車が通れないようになる. 草に覆われ,歩きにくくなってくる. 道跡に沿って行くと崖になったところに出て,壊れた木橋が架かっている. 橋の手前に観音様がある. 足で橋が落ちないか確かめつつ右手で崖を頼りに通過する.
 橋を過ぎると再び道は広くなるが,あいかわらず草に覆われている.

長峰峠へ
長峰峠への旧道

右手から枯れ沢が合流するところがあり,ここで道がわかりにくくなる. 自転車を置いてK原氏は沢の方へ偵察に行く. 私には沢を渡ったところにまだ道が続いているように見えたので,別れて偵察に行く. 肩の辺りまである笹藪とこれに隠れた倒木を乗り越えての偵察なので,一苦労である. やはり道は枯れ沢を渡ったところに,今までの沢に沿って続いていた. 枯れ沢を自転車と共に渡り,笹藪の中を突き進む. 右手の斜面上に道らしいものが見え,この先で曲がって登っていくようである. 進んでいくとここからはつづらおれ状に斜面を北へ登っていく.
長峰峠へ
北へ登るようになると一旦ヤブが薄くなる

樹林が切れ明るくなってくると,遠く上に白いガードレールが見える. 国道の下まで来たようである.旧道はこの先国道にぶつかることになる.
 深くなっている薮の中を泳ぐように進み,国道のすぐ手前まで来る. 旧道はここで途切れている.ここからはすぐ上の国道に登る. 笹藪の繁る急な斜面をよじ登るが,薮の深さに前が見えない. 自転車を薮の上に放り投げ, 斜面に植わっている木の幹を足がかりにすると目の前にガードレールが見えた. 自転車を国道上に乗せ,熊笹の斜面と格闘しているK原氏の自転車を引き上げる. 無事国道に出ることができた.
 この先,国道工事により斜面が削られているため旧道の確認は難しい. 国道に沿って現在の長峰峠方面へ歩いていく. 峠手前の観光用看板のところに自転車を置き,笹藪に覆われた斜面に取りつく. この上に旧道が残っているはずである. 急斜面にとりつき,乗り上がると果たしてそこに旧道が残っていた. 薮に埋もれてはいるが,はっきりそれとわかる. これを峠方面へ向かうと,国道沿いにある長峰茶屋の上で笹が刈り払われていた. ここに道標と馬頭観音が置いてある.
長峰峠へ
国道の上にある旧道.しかしここは旧峠ではない.

刈り払われているのはこの辺りだけで,その先長峰旧峠方面は再び笹藪に覆われている. 時間と天候に相談し,今回はここまでとした.

 長峰茶屋方面に下っていくと,峠で茶屋を開いている老人に声をかけられる. 話を聞くとこの方が長峰茶屋を経営している田村さんのようである. 旧道に置いてある道標は,近くに倒れていたのをこの方が元の場所に置いたということである. 二年ほど前まではこの峠道の長野側岐阜側双方から笹の刈り払いをしていたそうだが, 歩きに来る人がほとんどいないのでやめてしまったそうである. 水芭蕉は連休始め霜にあったそうだ.

長峰茶屋
右:田村さん,左:K原氏,木曽馬と一緒に.

 礼を言って自転車を回収し,国道を今日の宿泊地へと下った.

旅の記録


自転車 峠と山の旅
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