関東に住んでいた頃はよく奥多摩へ山岳ツーリングに出かけたものだ。
そのときのメンバーのお一人である野次北氏からメールが届いた。
多くの峠へ通っておられるナワ〜ルド氏が1000峠達成を目前にし、
1000峠セレモニーオフを企画されているらしい。
1000番目の峠として選ばれたのは信越国境の乙見山峠である。
年間で7ヶ月は雪に閉ざされ、未舗装路が長く続く厳しい峠道だ。
いつか越えたいと思っていた峠ではあるけれど
1泊2日の日程は九州から出かけるには短すぎる。
そう考えていたところ、夏の紀伊半島キャンプツーリングでお世話になった
奈良のcancan氏がオフの前日にも走るプランを提案された。
そのプランというのが、黒姫駅から戸隠に上り大望峠を越えて鬼無里に下る
コースだ。鬼無里の民宿に泊まり、翌日嶺方峠を越えてセレモニーオフの
集合地である南小谷駅に集合する。
大望峠は鬼無里から往復したことはあるが戸隠から越えたことは無い。
それに、嶺方峠へ午前の光線状態がよい時に訪れることができるプランは
なんとも魅力的だ。福岡から長野へのアクセスは夜行列車を利用した乗り継ぎが
良さそうだ。早朝聖高原駅で下車し猿ヶ馬場峠を越え、
長野駅から黒姫駅までは北国街道旧道をトレースすることに決めて、
翌日からのセレモニーオフに繋げることにした。
[行程]
9/21
聖高原駅〜猿ヶ馬場峠〜長野市〜北国街道旧道(善光寺宿〜牟礼宿)〜黒姫駅
〜戸隠道山道〜戸隠〜大望峠〜鬼無里 民宿むろが泊
聖高原駅
名古屋からの急行ちくまを降り、聖高原駅前で自転車を組む。
今回は輪行を楽にするためデモンタブルのミニベロにした。
車輪もマッドガードも外す必要が無く、しかも転がして移動できるスグレものだ。
走行準備が整って、缶コーヒーで一服。
まだ暗かった空が次第に明るくなってきた頃、出発とした。
まず向かうのは400m弱の上りで到達できる猿ヶ馬場峠だ。
麻績村 峠への上り
この峠を選んだのは400m弱の上りで900mを超える峠に立てることが大きな理由だ。
早朝という事もあって車はほとんど通らず、やわらかい光が辺りを照らしている。
麻績村 北国西街道
峠に向かう車道がカーブを始めたところで、左に北国西街道の看板が立っている。
善光寺と中南信を結ぶ街道は戦国武将も通ったといわれ、歴史ある道だ。
今回は残念なことにこの山道の街道を辿る時間が無い。
鬼無里前泊組みの黒姫駅集合時間が決まっているのだ。
麻績村 聖高原
走り始めたばかりなのでゆっくり上る。大きなカーブを曲がって北西方向に
進むと緩やかな勾配となり、やがて聖高原に着く。
麻績村 聖湖
円い湖には桟橋があり観光用の手漕ぎボートが繋がれている。
この時間湖にいるのは釣りを楽しむ人たちだ。静かな湖面に時折魚が跳ねる。
猿ヶ馬場峠
車道は聖湖畔に沿ってしばらく進んだ後、緩やかに下っていく。
峠を示す看板は見つからずなんとも寂しいが、簡単に撮影して下り始める。
長野市 丹波島橋
峠からの下り途中、サドルのヤグラが緩んでいるのを締めなおしたりで意外に
時間がかかってしまう。
下りきってからは平坦路を30km/h超で長野市へ向かう。
どうにか長野駅8時頃通過の目標は遂げられた。
北国街道 善光寺宿
犀川を渡って市街地に入る。善光寺に通じる道を北上し、仁王門手前を
右に折れる。
北国街道 三輪
北に延びた街道は善光寺の前から向きを変え、長野電鉄と平行して北東へと
進む。新しい家屋が多く並ぶ街道だが、歴史を感じさせる建物も目にすることが
できる。
北国街道 新町宿
吉田付近では北国街道の幟が車道両脇に立てられていた。
遺跡の保存にはその地域の活動も重要なのだろう。
北国街道 徳間の道標
長野電鉄と平行していた街道は、吉田でさらに北寄りに向きを変える。
徳間では飯山街道が分岐するところに道標がある。
「右 いひ山 なかの しが くさつ道 左 北国往還」
北国街道 吉
建物がまばらになり、果樹園が広がる。後で白い袋をつけているのはリンゴだ。
北国街道 吉
坂を上っていくと見晴らしがよくなる。向こうに新しい車道が見える。
北国街道 吉
宇佐美沢の地蔵尊か。上を新道が通るトンネルの先、右手にあった。
まだ上りは続く。
北国街道 白坂峠付近
街道から少し離れて白坂峠へ行ってみるが、
ゆっくりとして居られなくなってきたので分岐で撮影。
なだらかな丘陵地帯に果樹園が広がる。
北国街道 丹霞郷付近
蕎麦の花。白くかわいらしい花が咲いていた。
北国街道 牟礼宿
信越本線のガードに石碑あり。
旧道探索にすっかり時間を使ってしまい、ここから国道を通って黒姫駅へ
向かうことにした。
しかしフリーの特定ギヤでチェーンとの相性が悪いらしく、カチャカチャと
音がしている。変速ワイヤー調整を何度も繰り返しながら進むが、改善される
気がしない。