六ツ石山〜ハンノ木尾根 (2/2)

'97/11/24

 道標を横目に尾根上を進みます.道は今までほど明瞭ではありませんが,確かに続いています.のびやかな尾根が続き,緩やかな下り,急な下りが交互に現れる快適な乗車が楽しめます.左を見ると,六ツ石山から延びる石尾根が高く東へと続いています.

ハンノ木尾根2  道は切り開かれた尾根上の,下り方向で右側に付いています.すぐ右手には樹林が迫っています.二万五千分の一地形図(奥多摩湖)によると,点線の道は尾根から外れて南の方へ急降下し,尾根の下をトラバースしてきた道に合流するように書かれています.そこで,尾根から離れる所に注意しながらゆっくりと下ります.鈴本氏のホームページ,山サイの記録を参考にしました.尾根から外れる分岐が,わかりにくいのではないかと.

ハンノ木尾根3  尾根の右側には樹林が続き,道らしきものは見あたりません.大きな反射鏡のような建造物が右手に現れたところで,現在位置の確認をします.尾根の起伏からすると,そろそろ分岐点に近づいてきたようです.さらにゆっくり下ると右手の樹林が落葉した疎林になり,あやしさを感じて立ち止まります.
 よく見ると立木の幹に小さな板が付けられており,「境橋」と書かれていました.どうやらこの辺りから右へと下るようですが,右を見ても道らしいものはありません.尾根に対して右斜め前方の,倒木でふさがれた先があやしそうですが,この倒木を乗り越えていくのは難しそうです.その倒木の先を確認するため,自転車を置いて尾根の先へ少し歩いてみます.
 ハンノ木尾根はこの先も広くひらけた防火帯が続きますが,ここから急な下りとなります.ここを下ってしまうと,地形からして分岐を過ぎてしまいそうです.急坂の右手にも針葉樹林が密になっているので,とても分岐はなさそうに思えます.
 その,急な下りの手前,尾根道の右端に東電の送電線巡視のポールが立っています.そこから右側をのぞき込むと,道らしきものが続いています.はじめは確信が持てませんでしたが,この先の木に巻き付けられた赤テープと,幹に塗られた黄色いペンキでここに違いないだろうと,尾根から外れて下ることにしました.

 ややガレた急な下りでしたが,踏みあとのようなものが確認できました.樹林帯の中,道らしきものを外さないよう気を付けて下っていくと,あっけなくもはっきりとした道に出合いました.どうやらこれが尾根をトラバースしてきた道のようです.
 道幅は1メートル弱くらいの良く踏まれた道です.奥多摩周辺の他のルートと比べて,人の手があまり入れられていない感じです.その分,丸太を組んだような階段もなくなだらかな路面が続いています.木の枝が多く落ちていて自転車にからみつきますが,のんびりとした快適な下りとなります.

伐採地  樹林帯の中を進んでいた道が明るく開けてくると,大規模な伐採地に出ます.三ノ木戸の集落も確認できます.野球でもできそうな平らな地形で,不思議な感覚を覚えます.
 倒木をくぐったり跨いだりした後,伐採地の中を行くようになると先の方に急な斜面が見えてきて,ここが尾根の上なのだ,ということを思い出させられます.伐採のためのブルドーザー道が登山道を数回横切ります.登山道はまっすぐ延びているので気を付けていれば間違えることもないでしょう.また,ワイヤーや,物資運搬のためのレールを渡してあるところがあり,登山道といえども気が抜けません.

 やがて再び樹林の中へと入っていくと,程なく三ノ木戸からの道をあわせ,民家の横に出ます.これで登山道はおしまい.ただ,この先もシングルトラックが続きます.石が転がっているところや,石畳の道と変化があり,やがて簡易舗装路に出ます.東京都水道局小河内線(参考文献 鉄道廃線跡を歩くV 宮脇俊三編著 JTB)をくぐると奥多摩むかし道に出ます.ハンノ木尾根の余韻を楽しみながら,奥多摩駅へと下ったのでした.

旅の記録


自転車 峠と山の旅

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