【Sweet Sweet Pain】 P18 (涼X拓) …何となくでたらめな英文字←アホか


 しっとりと唇が触れ合った瞬間、2人とも瞳を閉じた。そして、しばし互いの唇の甘さに酔いしれる。
キスは、きっと快感を与える為だけの行為じゃない。瞳を閉じて、じっくりと自分と相手の心を感じている。まるで触れ合う唇と同じように、心の琴線も触れ合っているようだった。
 抱き合うまでのキスは、こんなんじゃなかった。今夜で2人、ドコかが、何かが変わってしまったのだろう。・・・ それが何かは解らないけど。

 そっと唇を離して、涼介は薄く目を開けると、目を瞑ったまま甘い吐息を零す拓海に囁いた。
「・・・そろそろ続けていいか?俺もイキたい。拓海の中で…」
涼介のセリフに、拓海は首を縦にコクンと振ると腕を伸ばして涼介の首に絡ませた。
 引き寄せられる力のままに拓海に覆い被さって、涼介は拓海の身体を力いっぱい抱きしめた。すぐに腕の力を緩めると、背中の筋にそって羽根のように柔らかなタッチで手を這わして降ろしていく。その行為に、拓海は仰け反って微かに喘いだ。

 差し出されるように突き出た拓海の顎に口付けながら、涼介は拓海の秘所を指で擦ってみる。ソコは与えられた液体に馴染み程良く潤っていて、意外と簡単に涼介の指を迎え入れた。

「あっ!…涼介さっ…」
 息を詰めて名前を呼ぶ拓海に、涼介も名前を呼ぶ事で返した。甘く掠れた声で耳元に囁かれて、拓海はクラリと目眩がした。
「…んっ!…ぅあっ…」
 2本の指が内部をかき回す感触を堪えようと、拓海はぎゅっと涼介の首にしがみつく。でも指を丸めて、爪を立てまいとしている拓海に気づいて、涼介は囁いた。
「拓海。…指、開いた方がいいぞ。それじゃ、掴みにくいだろう?」
 その涼介のセリフに拓海はブンブンと大きく首を横に振る。しょうがないなと思いつつ、涼介は拓海の好きにさせるコトにした。こういう時の拓海には、何を言っても無駄なのだ。

 拓海の甘い声が、何度も耳元で自分の名を呼ぶのに逸る心を抑えつつ、何度か『痛いか?』と尋ねながら、涼介は慎重に拓海のソコを解いた。
先程よりはずいぶんと、拓海の中は柔らかくなっている。だが、男の身体は抱かれるようには出来ていないし、ドコまで耐えうるものなのだろうか?
 涼介だって男を抱くのは初めてだから、加減の仕方が解らない。でも、もうココまできたら後はいけるトコまでいくしかない。

 涼介が指をそっと引き抜くと、ほっと息をついた拓海の眉間にキスをした。
「挿れてイイ?」と囁くと、拓海がコクンと首を縦に振る。微かな怯えと緊張が見て取れて、涼介は宥めるように拓海の額に優しいキスを贈った。
「拓海…出来るだけ、力を抜いて。それでも多分ツライけど…」
 表情を曇らせる涼介に、拓海はフワリと微笑んだ。ちゅっと涼介に口づけて了承の返事を返すとそのまま涼介の頭を抱きしめる。

 涼介は拓海の両足を割ると、既に大きく成長した自身をゆっくりと挿入した。
「うあっ!…ん…くっ…」
 流石にキツクて、拓海は悲鳴を上げそうになるのを堪えた。指とは比べモノにもならない痛みが、全身を突き抜けるようだった。
「拓海っ…」
 涼介の声も辛そうだ。もっと力を抜ければいいけど、どうにも出来ない。身体はやはり涼介の進入を拒んでいた。

「んんッ…つっ!…涼介さっ…あ、ああっ」
 辛そうに仰け反る拓海を何とかしてあげたくて、涼介は萎えてしまった拓海自身に指を這わせる。そして驚いて大きく震えた拓海を、名前を呼ぶことで安心させた。
「拓海…拓海。好きだ。誰よりも…」
 囁くと、拓海はぎゅっと涼介にしがみついてきた。同時に拓海の中が収縮し、涼介を押し出そうとするのに反して涼介は身体を進めた。中程まで進めて、一度動きを止めて拓海の様子を伺ってみる。
「拓海…辛いか?」
 その声に拓海は首を横に振った。だが、嘘だろう。額に浮かんでいる汗は決して快感からではない。眉間に皺を寄せている表情がそれを物語っていた。

・・・長引かせるほうが辛いか・・・
 押しても引いても痛むらしい拓海の様子に、涼介は表情を曇らせた。しがみついてた拓海はそんな涼介の心中を敏感に察したらしく、大きく息を吐くと少しだけ全身の力を抜いた。
「…俺…ヘー…キ…っ」
 平気なわけないけれど、拓海は涼介を拒もうとは決してしなかった。そんな拓海が愛しくて、涼介は目の前にある拓海の肩にキスをした。全身を慰めるようにゆっくりと手でさすってから拓海の腰を掴むと、涼介は一気に奥まで突き入れた。

「ひっ…うああああ───っ!!」
 思ったとおり拓海は大きな悲鳴を上げて跳ね上がった。後悔が涼介の頭をよぎる。
・・・あのままゆっくりと進めたほうがマシだっただろうか?
 痛みに硬直し、涙を流す拓海の足を涼介はそっと降ろした。その衝撃さえも響くらしく、拓海の堪えきれない泣き声が涼介の耳を打つ。
「拓海…すまない、加減…できなくて。しばらくこのまま動かないから、ゆっくり息を整えて・・・」
 荒い息に混じって、涼介は謝った。拓海を痛めつけたいワケじゃない。でも、今、自分の全てを支配している欲望を、抑えることももう出来ない。
 呼吸を促す涼介の言葉に従って、拓海はゆっくりと息を整える。拓海の体から強張りが消えるまで、涼介は待った。

 やがて身体を引き裂かれるような強い痛みが去り、どうしようもない熱さだけが拓海の中に残った。徐々に拓海の身体から力が抜けて、必死でしがみついてた腕も涼介の腕を伝うように降りていく。落ちてきた拓海の腕を捕らえて手の平に口づけると、涼介は拓海の頬を濡らす涙を吸い取った。そうして漸く拓海が目を開く。

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