【泣きたい夜に抱きしめて】 P10 (啓X拓)

「・・・んじゃ、又な。」
 寂しくて温かい夜が終わり陽も高くなった頃、拓海は藤原家へと送られてきた。車の中で、俺から親父さんに詫び入れようか?と何度も言う啓介に、拓海は笑って断り続けた。
 抱き合った後で、自分の親に啓介を会わせるなんて冗談でもゴメンである。
啓介にはこの辺のデリカシーがちょっと欠けているのだ。
(拓海に言われるとは……もうお終いだな。>啓介(笑))

「・・・拓海!ちょっと来い!」
 FDの音を聞きつけたのだろう。相変わらず、耳のいい親父である。
聞き慣れた文太の怒鳴り声に、拓海はポリポリと頭を掻いた。
そして、まだ、心配そうに自分を見ている啓介に、早く行けとばかりに手を振ってみせる。
 拓海のその様子に、啓介は溜息をつく。これ以上粘っても、拓海の機嫌を損ねるだけだ。
「んじゃ、又な。」
「はい。」
 もう1度、別れの挨拶を繰り返して、啓介はFDを走らせた。

「おい!何してやがる。───さっさと来い!」 
 又、文太の怒鳴り声が聞こえる。
あー、殴られるかな、と思いつつ、FDのテールを最後まで見送ってから、拓海も家の中へと足を進めた。

 この後、文太に拳骨をもらって、寝不足のまま学校へ行かなければならないのは確実だ。
───でも、不思議と気分はスガスガしいな、と眩しい太陽を見上げる拓海であった。

End.

・・・えへへ。頑張ると言ったワリには肝心のシーンがヘボい。(死)
あーん、勘弁して下さい。(>_<)だって、若葉マークなんだもん〜
でも、私的にはわりとお気に入り〜な話です。
淋しい時に、お家の灯り見てホッとするような、あんなカンジを受け取ってもらえると嬉しいなー…なんて、厚かましいでしょーか?(笑)

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