アマチュア無線用語集

運用編


Fズレ
   「エフ・ズレ」という。「F」はFrequency の略。時間経過とともに送信周波数がずれて行くこと。無線機
  の経年変化、メンテナンス不足などによって発生するすることがある。
HFハイ・バンド
   HF帯に割り当てられた10バンドの内、高い方に属するバンド。日本でこのバンドに属するのは、21MHz
  、24MHz、28MHzの3バンド。21MHz帯は入門者向けのバンドで、4アマ(4級アマチュア無線技師)の10
  Wでも日本全国はもちろん、近隣諸国とも交信が楽しめる。28MHz帯はHF帯の中で唯一FMモード許可さ
  れたバンド。FMモードは29MHz台に設定されており、太陽黒点の活動が活発なときは、思わぬDX(遠距
  離通信)が出来ることがある。
HFミッド・バンド
   HF帯に割り当てられた10バンドの内、真ん中に属するバンド。日本でこのバンドに属するのは、10MHz
  、14MHz、18MHzの3バンド。これらのバンドは、DX(遠距離通信)を目指す人には無視できないバンドだ
  が、4アマ(4級アマチュア無線技師)には運用が許可されていない。
HFローバンド
   HF帯に割り当てられた10バンドの内、低い方に属するバンド。日本でこのバンドに属するのは、1.9MHz
  、3.5MHz、3.8MHz、7MHzの4バンド。これらのバンドは、日中は近距離しか電波が飛ばないが、夜間は
  遠距離まで届くという特徴がある。
JJY
   情報通信研究機構が送信している40KHz/60KHzの長波帯標準電波のこと。平成13年3月までは2.5/5
  /10/15MHzのHF帯で送信され、アマチュア無線家の間で周波数の校正などに活用された。
QST
   米国アマチュア無線連盟(ARRL)が発行する機関誌。
Q符号
   元々、無線電信で使われていたQで始まる3文字の符号。現在では、電信だけでなく、アマチュア無線
  の電話でも盛んに使われている。
SQL
   Squelch の略。一定レベル以下の信号のときには、スピーカーから音声を出さなくし、静かに信号が来
  るのを待つ機能。FM放送やFMモードを受信するとき、無信号時の「ザー」というノイズ(雑音)をカットする
  働きをする。
SWL
   Short Wave Listener の略。アマチュア無線局の交信を傍受し、受信情報を交信している人に送って、
  記念カード発行してもらうことをいう。
アマチュア・テレビ
   主として、1.2GHz以上の周波数帯で行われるビデオ通信。通常のテレビ放送と類似したAMモードで、
  見通し距離での運用が基本。指向性の鋭い八木アンテナやパラボラアンテナなどを使う。
アンプI
   オーディオ機器に対する電波障害のこと。アマチュア無線の送信電波や違法なハイパワーCB無線局
  の送信電波がオーディオアンプなどに飛び込み、検波されてスピーカーから音声が聞こえたり、直接ス
  ピーカーに電波が飛び込み、音声が聞こえることもある。
異常伝搬
   VHF帯やUHF帯の電波は、気象条件によって予想外の飛び方をし、普段では到底聞こえないような遠
  距離局(DX局)の交信が聞こえたりすることがあるが、これを異常伝搬という。「Eスポ」も異常伝搬の一
  種である。
移動運用
   山上や河原など電波の飛びがよい場所に移動して、アマチュア無線を運用すること。無人島やアマチ
  ュア無線局のいない国に移動してサービスすれば、珍局として歓迎される。
移動局
   車などで移動しながら、また、見通しのよい山などに出掛けて行ってなど、常置場所以外で運用する無
  線局のこと。
運用
   無線機から電波を出して交信すること。
エアバンド
   航空無線のこと。飛行機のパイロットと管制塔が、また、パイロット同士が無線で交信しているバンド。
  交信は基本的に英語で行われている。使用している周波数帯は108MHz〜136MHzで、変調方式はAM。
  通信用受信機があれば聞くことが出来る。
エアモービル
   Aeronautical Mobileの略。飛行機などで移動中のアマチュア無線局のこと。国内線や国際線の飛行機
  では、アマチュア無線を運用することは出来ないので、自家用飛行機や自家用ヘリコプターからの運用に
  限られる。
エクストラ級
   アメリカのアマチュア無線の最上級クラス。日本でいえば、第1級アマチュア無線技師と同じクラス。
オナーロール
   英語でHonor roll。つまり、名誉会員のこと。DXCC(DX Century Club)では、カントリーリストのうち、未
  交信のカントリーが9以下になると、その名誉を讃えて「オナーロール」となる。
オフバンド
   無線機の送信周波数範囲を拡張する改造を行って、アマチュア無線に許可された周波数帯以外で電波
  を送信する違法行為のこと。電波法によって厳しく罰せられ、場合によっては実刑が科せられることもある。
海外運用
   海外に出掛けていって、アマチュア無線を運用すること。アマチュア無線の専門誌などでは、無人島や
  発展途上国に出掛けて運用すると話題になる。
回折
   電波が山や大きなビルにぶつかったとき、反射せずに裏側に回り込んで行く現象。電波の波長が障害
  物の長さよりも短いときには反射することが多く、障害物の長さよりも波長が長くなると回折が起こりやす
  い。
過変調
   音声レベルが変調の適正レベルを超えることをいう。音声を電波に乗せることを「変調」と言うが、音声が
  適正レベルを超えると、変調波が通常の帯域幅よりも広がり、隣接チャンネルに妨害を与えたり、相手局
  が受信したとき、音声が歪んだりする。
感度抑圧
   強電界内で、受信機の高周波回路の増幅度が低下する現象。近所の局や自局が異なる周波数であっ
  ても、運用周波数の近くで電波を送信すると、受信感度が低下することをいう。
基台
   モービルアンテナの取付金具のこと。アルミダイキャストやステンレスで出来ており、車体屋根に付ける
  ルーフサイド型、トランクに付けるトランクリッド型などがある。
技適証明
   正式には、技術基準適合証明という。総務省の定めた技術基準に合致した機器であることを証明するも
  のである。メーカー製の無線機は、ほとんど技適証明を取得しており、免許申請時には申請する無線機の
  技適番号を記入するだけでよい。
基本波
   送信電波のこと。電波障害対策の際など、その原因が送信電波(基本波)によるものか高調波(スプリ
  アス)によるものかで、対策が大きく異なる場合がある。
キャリア
   英語で carrier。搬送波、つまり音声などを乗せて搬送する電波のこと。搬送波に音声が乗っていない
  状態を無変調という。
クラブ局
   アマチュア無線家が集まって作った無線局。電波法上では、法人局である。社団局ともいう。
グランド・ウェーブ
   地表波のこと。大地に沿って伝わる電波をこう呼ぶ。
グリッド・ロケーター
   世界共通のシステムで、地球を緯度と経度で格子状に区切って、アルファベットと数字で組み合わせて
  、記号化したもの。
クレモナ・ロープ
   移動運用のときなどのアンテナ設置時にアンテナを立てるステー(支柱)として使用する丈夫なビニロン
  系のロープ。
クロスバンド
   通常は、送信バンドと受信バンドを同一バンドで行うが、送信するバンドと受信するバンドを別のバンド
  を使って行う交信のこと。たとえば、7MHz帯の周波数で送信し、14MHz帯の周波数で受信する変則的な
  交信方法である。
工事設計書
   局免(無線局免許状)を申請するときに提出する従免(無線従事者免許証)番号、無線局の常置場所、
  開局を希望する周波数範囲と電波型式、使用する送信機などを記入した書面のこと。自作の無線機を使
  用する場合は、送信系統図を添付する必要がある。
コールブック
   アマチュア無線局のコールサインが掲載された局名録のこと。国内では、JARL(日本アマチュア無線連
  盟)が発行するアマチュア無線局名録を指すが、現在はJARLの会員だけが掲載されている。
固定局
   自宅などの動かない所(常置場所)で運用される無線局のこと。
混信
   アマチュア無線では、自分たちが使用している周波数に、それ以外の交信が聞こえる状態をいう。電波
  法では、混信があるときは、すみやかに周波数を変えることになっているが、実際には優先権を主張する
  人もいて、混信が解消されないことも多い。
コンテスト
   決められた一定期間、ルールに従って交信し、その成果を競うもの。何局と交信したか、どのような局と
  交信したかなどによって得点が異なり、順位が決定される。コンテストが行われているバンドは、混み合
  っているので、すぐに分かるほど。
コンテスト・ナンバー
   コンテストの交信中に交わされる規定された「番号」のこと。コンテストごとに規定されるため、アマチュ
  ア無線の専門誌やJARLニュースなどによって、参加する前に確認する必要がある。
コントローラー
   アンテナを回転させるローテーター、トランシーバー(無線機)などと有線や無線で接続して、操作する
  ための操作盤。
サービス
   特別な目的を持ってアマチュア無線を運用すること。たとえば、非常に希にしか電波が出ない珍しい市
  に行ってアマチュア無線を運用し、JCC(Japan Century Cities)関連のアワード完成を目指している人に
  交信地域を増やしてもらうために電波を出すことなどをいう。
サイクル○
   ○には数字が入る。電離層の状態は、太陽の活動によって、1日単位、1年単位でも変化するが、11年
  サイクルで活発になったり、衰退したりを繰り返している。太陽の活動が活発かどうかは、黒点数が100を
  超えるかどうかで判断する。
サイドの切れ
   隣接信号は、受信回路に設けられた帯域フィルターによって除去するが、そのフィルターのスカート特性(
  除去特性の曲線がスカート状になるので、このように呼ばれる。)の形を感覚的に表す言葉のこと。フィルタ
  ーのスカート特性がシャープ(急峻)なときは「サイドの切れがよい」といい、ブロード(なだらかさ)なときは「
  サイドの切れが悪い」という。
再免許申請
   アマチュア無線局の有効期限5年を過ぎて、再び局免許を受けるときに行う申請手続のこと。局免許が切
  れる1ヶ月前までに申請書類が各地総合通信局(元の電波監理局)に到着しなくてはならない。
サイレント・キー
   ハム(アマチュア無線家)が亡くなったときに使われる、尊敬を込めた言葉。CWで使うキー(電鍵)が静か
  になってしまったという所に由来する。
再割り当て
   免許期限が切れて、割り当てられていたコールサインに「空き」が出た場合、他の人に割り当てること。19
  97年4月からは、コールサインを失効した場合でも、再割り当て申請をした時点で、同一コールサインが空い
  ていれば、再割り当てをしてもらえるようになった。
サテライト通信
   アマチュア無線衛星を使った衛星通信、宇宙通信の総称。衛星通信を行うには、クロス八木アンテナ(2本
  の八木アンテナを90度ずらして1本のブームに取り付けたもの)、仰角ローテータなどが必要。
サマリー
   summary sheet の略。コンテストに参加している人がコンテストの主催者に提出する書類のこと。また、コ
  ンテスト結果の集計表をいう。
磁気あらし
   太陽活動に異常状態が発生し、電離層が乱れる現象をいう。「磁気あらし」が発生すると、HF帯の通信状
  態が数時間〜数日にわたって悪化することがある。
指向性
   アンテナから強く電波が出る方向または強く来る方向のこと。一定の方向に対して強い電波を送受信でき
  るアンテナを「指向性アンテナ」といい、八木アンテナ、パラボラアンテナなどが含まれる。また、360度全方
  向に対して同じように送受信できるアンテナを「無指向性アンテナ」といい、グランドプレーンアンテナなどが
  これに当たる。
001形式
   コンテストナンバーの形式。001から始まる交信順の連番のこと。
DXCC
   DX Century Club のこと。ARRL(American Radio Relay League)が制定したDXCC リストに掲載されてい
  る世界の100 エンティティ以上と交信し、QSL カード交換した人だけに与えられるアワード。
TVI
   Television Interference の略。無線機から電波を送信したとき、テレビの画面や音声に影響が出ることを
  いう。送信する電波にスプリアスが有って、高調波がテレビの周波数に合って、妨害を与えること、また、送
  信機の電波が強すぎて直接、テレビの内部で妨害信号を合成することの2つがある。
WAC
   Worked All Continents の略で、「ワック」ともいう。世界的に有名なアワードで、世界の6大陸のアマチュア
  無線局と交信して、QSLカードを得るともらえる。
WACA
   Worked All Cities Award の略で、「ワカ」ともいう。日本の全市のアマチュア無線局と交信して、QSLカード
  を得るともらえるアワード。JARL(日本アマチュア無線連盟)が発行している。
WAJA
   Worked All Japan Award の略で、「ワジャ」ともいう。日本の47都道府県のアマチュア無線局と交信して、
  QSLカードを得るともらえるアワード。JARL(日本アマチュア無線連盟)が発行している。
スキップ
   主に電離層による反射波を使って行うHF帯で発生する現象。送信された直接波は、障害物によって減衰
  し、100km先では極端に電波が弱いか、受信できなくなるが、電離層に到達し、反射された電波は、1000k
  m先まで届き、受信できるという現象が起きる。これを電波のスキップ現象といい、電波の受信できない場
  所をスキップ・ゾーン(不感地帯)という。
スキャッター
   英語で scatter という。電波の散乱現象のこと。電離層内の電子密度のバランスが崩れたとき、大気層の
  乱れの激しい部分にぶつかったときなど、電波が予期しない方向に反射され、遠距離へ飛んでいく現象が
  発生するが、これをスキャッターという。スキャッターの発生は、予測困難なため、出会えるかどうかは運次第。
スピーカーマイク
   スピーカー機能を兼ね備えたマイクロホンのこと。無線機器の付属品ではなく、オプションとして設定されて
  いる。ハンディ機は屋外で使われることが多いので、スピーカーマイクが使われることが多い。
全市全郡コンテスト
   日本の全市、全郡を対象にしたコンテスト。RST符号による相手局のシグナルレポート、自局の運用場所を
  示す市、郡、または区のナンバー、空中線電力を表すアルファベット1文字を交換し、得点を競う。
相互運用協定
   他国の政府が発行するアマチュア無線免許を持っている人に、自国でアマチュア無線の運用を認める取り
  決めである。日本と相互運用協定を結んでいるのは、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、韓国などである。
ゾーン
   世界を地域ごとに区分して、番号を付けたもの。CQゾーンとITUゾーンの2種類ある。日本の場合は、JD1
  を除きCQゾーンは「25」、ITUゾーンは「45」となる。一般的、CQゾーンが多く使われている。
第1級アマチュア無線技士
   アマチュア無線局に許可されているすべての操作範囲で運用できる資格。空中線電力の制限は無い。
第2級アマチュア無線技士
   空中線電力200W以下の無線設備で、アマチュア無線を運用することが出来る資格。
第3級アマチュア無線技士
   空中線電力50W以下の無線設備で、18MHz以上または8MHz以下の周波数帯で、アマチュア無線を運
  用することが出来る資格。
第4級アマチュア無線技士
   CW(モールス符号による通信操作)を除いて、空中線電力10W以下の無線設備で、21MHz〜30MHzの
  周波数帯が、または8MHz以下の周波数帯が運用でき、さらに、空中線電力20W以下の無線設備で、30
  MHzを超える周波数帯が運用できるアマチュア無線の資格。
第4級アマチュア無線技士養成課程講習会
   JARD(日本アマチュア無線振興協会)が主催する講習会で、2日間(10時間)の国家試験勉強に相当す
  る講習を受けて、1時間の試験を受けて合格すれば、第4級アマチュア無線技士の資格が取れるもの。
タイム・アウト
   430MHz帯や1200MHz帯で設置されているレピーターは、多くの人が共用しているため、1回の運用時間
  を制限している。この時間を超えると自動的に回線が切断されるが、これをタイム・アウトという。
たすきがけ
   HF帯のスプリット運用の別名。HF帯では国内と国外では運用できる周波数が異なることがあり、互いに
  自国で許可された周波数で送信し、相手国の周波数で受信する。
短点
   CW(モールス符号による通信操作)で文字を表現する要素のひとつ。長点と組み合わされて、文字を表
  現する。短点と長点の比率は1:3と決められている。
  ときに使われるシステム。国際的な規格に基づいてトーン周波数は67Hz〜250.3Hzの38〜39波が割り当
  てられている。日本では、レピーターの起動信号として、88.5Hzが使われている。
GPアンテナ
   グランド・プレーンの頭文字を取って、GPアンテナという。グランド・プレーン・アンテナの項を参照のこと。
IC
   Integrated Circuit の略。集積回路のことで、1つのパッケージの中に色々な回路を納めた半導体素子
  である。

タイム・アウト
   430MHz帯や1200MHz帯で設置されているレピーターは、多くの人が共用しているため、1回の運用時
  間を制限している。この時間を超えると自動的に回線が切断されるが、これをタイム・アウトという。
ダミー・ロード
   英語で、dummy load。擬似負荷のこと。実際のアンテナ(空中線)の代わりに用いられ、空中に電波を発
  射することなく、送信機の調整が出来る。良好なSWR特性を持つ、アンテナの給電線インピーダンスに合
  わせた抵抗器が入っており、高周波エネルギーを電波にすることなく熱に変換する。現在では50Ωのダミ
  ーロードが主流になっている。
タワー
   鉄やアルミをやぐら状に組んだもの。屋根の上に建てる高さ2m〜5mのルーフ・タワー、地面の上に設置
  する高さ10m〜30mの自立タワーがある。
短波
   HF(High Frequency)帯のこと。3〜30MHzの周波数帯の電波で、3.5/3.8/7/10/14/18/21/24/28MHz
  の9バンドがアマチュア無線には割り当てられている。HF帯は、中波に属する1.9MHzを加えて、10バンドと
  数えることもある。
チャンネル
   VHF帯、UHF帯では、使用している周波数を「チャンネル」と呼ぶことがある。144MHz帯の呼出周波数は
  145.00MHzであり、430MHz帯の呼出周波数は433.00MHzであるが、この呼出周波数をメイン・チャンネル
  と呼び、それ以外の周波数をサブ・チャンネル呼んでいるように、「チャンネル」という言い方をする。
電波型式
   「モード」とも呼ばれ、FM、AM、SSB、CWなどいろいろな電波型式がある。アマチュア無線では、無線局
  免許状に記載された電波型式だけが運用を許可されており、記載のない電波型式では交信することはで
  きない。
テール・レター
   コールサインのサフィックス(後ろの3文字)の最後の文字。中央がミドル・レター、最初がトップ・レター。
電波法
   電波を公平かつ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進することを目的とした法律。
  昭和25年6月1日施行。
電波法抄録
   電波法からアマチュア無線に関係する法律だけを抜き出したもの。アマチュア無線局は、法律で常に
  備えておかなければならないと定められている。
電波利用料
   無線局に賦課された税金。電波は限りのある資源であるというところから生まれた制度である。アマ
  チュア無線局の電波利用料は、1局あたり1年間 500円。開局と同時に、払い込むことになる。
特別記念局
   EXPO(国際博覧会)、ハムフェアーなど大きなイベントが開催される会場内で運用されるアマチュア無
  線局。コールサインのプリフィックスには、8Jや8Nなどが割り当てられるが割り当てられる。
ドッグ・パイル
   一度にたくさんの局に呼びかけられる状態を「パイル」というが、DXペディションなどで、さらにすごくな
  った状態をいう。数百匹の犬が一斉に吠えるような感じにたとえた表現。
トップ・レター
   コールサインのサフィックス(後ろの3文字)の最初にくるアルファベット。中央がミドル・レター、最後が
  テール・レター。
都府県市町ナンバー
   JARL(日本アマチュア無線連盟)が制定した都・府・県と市・町ごとの番号。コンテストナンバーには、
  ほとんどの場合、このナンバーが含まれる。
鉛蓄電池
   鉛を電極に使い、希硫酸を電解液として使用したバッテリー。大容量の電流を取り出すことが可能。
  車のバッテリーが代表的なもので、移動運用などにも使われる。
ニューイヤー・パーティ
   正式には、「QSOパーティ」。JARL(日本アマチュア無線連盟)が主催する最も有名なコンテスト。毎年
  、1月2日 午前9時から午後9時までの12時間、行われる。
入感
   電波が受信でき、送信された信号が聞こえてくること。実際には、「各局、入感ありますか?」と自分
  の送信した電波が相手に聞こえているかどうかを確認するときなどに使う。
ノイズ
   雑音のこと。目的とする信号以外の信号。
ノーQSL
   交信時に、QSLカードを発行しないこと、交換を省略することをいう。QSLカードを交換しない場合、
  あらかじめ「ノーQSLでお願いします」などと言っておく。
ノビス級
   英語で、novice class。米国のアマチュア無線技士の資格の一つで、入門者級と呼ばれるもの。


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