アマチュア無線用語集

ハンディ機編


CH(チャンネル)
   VHF帯、UHF帯などのFMモードでは、使っている周波数のことをチャンネル(CH)と呼んでている。
DTMF機能
   Dual Tone Multi Frequency の略。プッシュホンの「ピポパ」という音のこと。コードスケルチ機能、ペー
  ジャー機能で使われ、個別呼び出し、一斉呼び出しができる。
MSR(マイク・シンプル・リモコン)機能
   ハンディタイプのトランシーバー(無線機)に搭載される機能で、無線機の取り扱いに慣れていない初
  心者でも、周波数の移行が簡単で正確に行われるようにするなど、操作性を向上させる機能。オプショ
  ンのリモコンスピーカマイクが必要。
VOX機能
   Voice Operated Transmit の略。音声により送受信状態をコントロールする機能。オプションのヘッド
  セットと組みあわせれば、ハンズフリーでの交信が可能になる。
イニシャルセットモード
   1度設定してしまえば、めったに変更することのない各種機能の設定が行えるモード。2バンド共通の
  機能設定が行えるなどの機種もある。目で確認しながら操作できるガイダンス機能が付いている機種も
  ある。
エンコーダー
   一定の規則に従って信号を記号化する回路。レピーターを起動するためのトーン・エンコーダー、「ピポ
  パ」というDTMF信号を作り出すDTMFエンコーダーなどがある。
オートパワーオフ機能
   万一、無線機の電源を切り忘れても、一定時間以上キー操作がないとき、自動的に無線機の電源を
  オフにする機能。
オートパワーセーブ機能
   設定した一定時間が経過すると、自動的に省電力モードに切換わる機能。待ち受け受信時の消費電
  流をおさえ、電池のムダな消耗を防ぐ機能。
オートレピーター機能
   430MHz帯の439.00MHz〜440MHzのレピーター周波数に合わせるだけで、レピーターを起動するトー
  ン周波数(88.0Hz)とシフト周波数(-5.00MHz)が自動的にセットされ、簡単にレピータにアクセスできる
  ようになる機能。
ガイダンス機能
   使い勝手を向上させるため、自分がどんな操作をしたかが一目でわかるようにする機能。
キーイルミネーション
   操作するキー自身に照明を施し、モービル運用時の暗い車内やアウ卜ドアの夜間運用時でのキー操
  作を確実にするもの。
キーロック
   設定した周波数や運用状態がダイヤル操作やスイッチ(キー)操作などで間違って変更できないように
  するもの。
クローニングソフトウェア
   無線機のメモリー周波数やメモリーネーム、デュプレックスのON/OFF、各種トーン周波数の設定をパ
  ソコンで効率よく編集したり、もう一台の無線機にそっくりそのままコピーするソフトのこと。
コードスケルチ機能
   静かな待ち受け受信を可能にするため、特定のコードを持った信号が入感したときだけスケルチが開
  いて、信号が聞こえるようにするもの。
シグナビ機能
   メインとサブの2つのスキャンがあり、最初にメイン・スキャンが信号をキャッチすると、スキャンがストッ
  プし、信号を受信する。その時点で、サブ・スキャンがサーチを開始し、次の信号を捕らえる。次にメイン
  スキャンで捕らえた信号が無くなると、サブスキャンで捕らえた信号に瞬時に切り換わる機能。タイムロ
  スのない超効率的なスキャンを実現する機能。
周波数ロック機能
   通常、チューニングツマミを回すと受信周波数が変わるが、一旦、受信周波数を決めた後、その周波
  数が間違えて変わらないように、チューニングツマミを回しても、受信周波数が変わらないようにする機能。
スケルチモニター機能
   受信信号が弱く、途切れたりして聞き取りにくかったりするとき、SQL(スケルチ)スイッチを押すと、そ
  の間スケルチが開いた状態なり、聞き取りやすくする機能。
スムーズファンクション機能
   主要なスイッチに2つの機能を持たせ、スイッチを押している時間(ワンタッチ押し/長押し)によって各
  機能を選択できるようにする機能。従来のファンクションスイッチを押す操作を不要にして、スムースな操
  作を実現。全機能をワンアクションで素早く操作できるのが特徴。
セットモード
   数多くの機能が搭載されている無線機で、通常、運用中にあまり使用しない各種機能は表示しないよ
  うにするなどの設定がまとめて行えるモード。目で確認しながら操作できるガイダンス機能が付いている
  機種もある。
デュオバンド
   デュアルバンドとも言う。1台で2つのバンドで運用できる無線機やアンテナのこと。
デコーダー
   信号を解読して復調(元の形に戻す)する回路。DTMFを解読する回路やトーン信号を解読する回路も
  含まれる。
トーンエンコーダー
   レピーターを起動させるための88.5Hzのトーン周波数を作り出す回路。また、トーンスケルチに使用す
  る67.0Hz〜254.1Hzのトーン周波数を作り出す回路のこと。
プライベートチャンネルモード
   頻繁に使うメモリーチャンネルを呼び出しやすくするため、メモリーチャンネルのCH1からCH6までしか
  選択できないようにするモード。
ページャー機能
   不在時にも誰から呼ばれたかがわかる機能。DTMFを使ったコードスケルチのこと。
ポケットビープ機能R
   待ち受け受信中に、同一のトーン信号を含んだ電波を受信したとき、"ピロピロピロ"というピープ音で
  知らせる機能。
メッセージ機能
   無線機だけで、文字通信ができる機能。キーボードを使用したダイレクト伝送のほか、送信用、受信
  用それぞれ最大6文字、5チャンネルのメッセージ専用メモリーを備えている。
レピーター
   直接電波が届かない場所にいる人との交信を中継してくれる自動中継局のこと。レピーターは、日本ア
  マチュア無線連盟(JARL)が28MHz帯/430MHz帯/1200MHz帯/2400MHz帯で全国各地に開設している。


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