アマチュア無線用語集
V・U固定機編
2波同時受信 VHF帯とUHF帯(V/U)、VHF帯とVHF帯(V/V)、UHF帯とUHF帯(U/U)など2つの周波数帯の電波を同時に受 信し、聞くことができる機能。 bps bits per second の略。1秒間にどれだけのデータを転送できるかを表す単位。 TNC Terminal Node Controller の略。電話回線を使ったデータ通信の代わりに、アマチュア無線の電波を利用し て行うデータ通信を行うときに使う機械。TNCとパソコンを無線機に接続すれば、メール交換したり、いろいろな データをやり取りできる。 CI−V端子 ICOM Communication Interface-V の略。無線機の操作をパソコンによってコントロールすることを可能にす る端子。パソコンのRS-232C端子とCI-VレベルコンバーターユニットCT-17を介して接続する。 DDS方式 PLL回路 DDSは Direct Digital Synthesizer の略で、PLLはPhase Lock Loop の略。アイコムが開発したDDS方式に よるPLL回路は、ミキサー回路を一切、使用しないPLL回路である。ロックアップスピードの高速化とC/N特性 の向上を両立させているのが特徴。ミキサー回路は2つの信号の和、または差を作りだし、希望する周波数成 分を取り出すためのものである。しかし、ミキサー回路の出力には、当然、和、差と入力信号が出力されるため 、ミキサー回路の出力には、なんらかのフィルターが必要となる。また、ミキサー回路が作り出す不要な成分は 、送信、受信におけるスプリアスにもなる。 EEPROM Electrically Erasable Programable Read-Only Memory の略。電気的に書き換え可能なROM。電源を切って もデータはそのまま残っている。しかし、RAM(Randam Accsess Memory)のようにランダムな読み書きはでき ない。 EME Earth Moon Earth の略で、月面反射通信のこと。月面に向けて電波(CW)を送信し、月面で反射された電 波を受信する通信。500W以上の送信機、パラボラアンテナなど大規模な通信設備が必要である。 FSK方式 Frequency Shift Keying の略。異なった周波数の信号で送信信号を変調するデジタル変調方式。SSB(A3 E。旧表示A3J)送信機にこの信号を加えるとFSK(F1E。旧表示F1)信号となり、FM(F3E。旧表示F3)送信機に この信号を加えるとAFSK(F2D。旧表示F2)信号となる。 GaAs FET 430MHz帯、1.2GHz帯などで用いられるガリウムヒ素電界効果トランジスタ。低雑音、高利得、高安定度な ど、電波の入口となる高周波増幅(RF)回路に採用するには最適な素子である。 LCD ディスプレイ 液晶パネルを使用した表示部のこと。トランシーバーだけでなく、ノートパソコンにも使用されている。 RTTY Radio Teletypeの略。トランシーバーとタイプライターをモデムを介して接続し、タイプした文字を送受信する 通信方式である。電波型式はF1B(旧表示F1)である。 SSTV Slow Scan Televisionの略。画像情報を音声信号に変換して送受信する方式。ビデオカメラとスロースキャ ンコンバーターがあれば運用できる。1枚の画像を送信するのに約8秒かかり、同期がずれると絵にならない という極めてデリケートな通信である。電波型式はF3F(旧表示F5)である。 アップリンク レピーター、衛星などに向かって送信される電波のこと。430MHz帯のレピーターでは、434.00MHz〜434.9 9MHz、1200MHz帯のレピーターでは、1270.00MHz〜1270.99MHzに割り当てられている。アマチュア衛UO- 14のアップリンク周波数は145.975MHz。 キーイルミネーション 操作するキー自身に照明を施し、モービル運用時の暗い車内やアウ卜ドアの夜間運用時でのキー操作を 確実にするもの。 サテライト通信機能 アマチュア無線衛星を使った宇宙通信、衛星通信を行うための各種機能群をいう。受信側をメインバンドに、 送信側をサブバンドに設定。ノーマル / リバース・トラッキング機能、送信出力連続可変機能、ドップラーシフ ト調整機能などを使って、衛星と追尾しながら通信を行う。 スイープ機能 オンエアしている(電波を出している)局や空き周波数を発見するため、受信周波数を中心に、あらかじめ設 定したチューニングステップでサーチし、LCDなど表示部にバンド状況を表示する機能。 ダウンリンク レピーター、衛星などから送信される電波のこと。430MHz帯のレピーターでは、434.00MHz〜434.99MHz、 1200MHz帯のレピーターでは、1270.00MHz〜1270.99MHzに割り当てられている。アマチュア衛星UO-14の ダウンリンク周波数は435.070MHz。 デュアルワッチ 受信している電波の他、同一バンドの別の電波を同時に受信できる機能。バンド内のDX(遠距離)局の動 向を機敏に把握するために有効な機能である。 デュプレックス運用 アマチュア無線では、通常、同じ周波数を使って送信と受信を切り換えて交信するが、送信と受信をそれぞ れ別の周波数に設定して交信することをいう。 トーンエンコーダー レピーターを起動させるための88.5Hzのトーン周波数を作り出す回路。また、トーンスケルチに使用する67.0 Hz〜254.1Hzのトーン周波数を作り出す回路のこと。 トライバンド 1台で3つのバンドで運用できる無線機またはアンテナのこと。 パケット通信 アマチュア無線におけるデータ通信のひとつ。データをパケットと呼ばれる比較的短いブロックに分割して通 信を行う方式である。 フルデュプレックス機能 受信と送信に別々の周波数を使い、送受信を同時に行う通信方式。電話のように、相手の声を聞きながら、 自分も話すことができる機能。 マルチバンダー 50MHz帯・144MHz帯・430MHz帯・1200MHz帯など、3つ以上の電波に対応した無線機またはアンテナの こと。 マルチモード SSB・CW・AM・FMなどすべての受信モードに対応する無線機や受信機。 レピーター 直接電波が届かない場所にいる人との交信を中継してくれる自動中継局のこと。レピーターは、日本アマ チュア無線連盟(JARL)が28MHz帯/430MHz帯/1200MHz帯/2400MHz帯で全国各地に開設している。 |