アマチュア無線用語集

HAM編


1.9MHz帯
   アマチュア無線に許可されている最も低い周波数帯。運用するには、3アマ以上の資格が必要。1810kHz〜18
  25kHzと1907.5kHz〜1912.5kHzが割り当てられている。周波数帯としては「中波」に属するが、HF帯のローバンド
  の一つに数えられている。バンド幅が5kHzしかないため、実質的にCWモードでしか運用できない。1波長が160m
  (meter)もあるので、アンテナの設置が極めて難しい。
10MHz帯
   運用するには、2アマ以上の資格が必要。10100kHz〜10150kHzが割り当てられている。1波長は30m(meter)。
  CW(電信)専用のバンドで、1982年に開放された歴史の浅いバンド。DX(遠距離通信)に向いている。
10メータ
   テンメータ。28MHz帯の1波長が10m(meter)であることから、こう呼ぶ。28MHz帯には 28.000MHz〜29.650MHz
  が割り当てられている。HF帯で唯一、FMモードが許可されているバンド。10mバンドは季節的なバンドであり、夏
  のEスポシーズンには、国内のDX(遠距離通信)を狙える。
1200MHz帯
   1,260MHz〜1,300MHzが割り当てられている。バンド幅が40MHzと非常に広いため、様々なモード(電波型式)が
  利用できる。1波長は25cm。遠くへは飛ばないが、430MHz帯同様にレピータも利用できる。パケット通信等のデ
  ータ通信やATV(アマチュアテレビ)の運用者もいる。
14MHz帯
   運用するには、2アマ以上の資格が必要。14000kHz〜14350kHzが割り当てられている。特に海外とのDX(遠距
  離通信)のメインバンド。海外との交信には欠かせない国際バンドである。
15メータ
   フィフティーンメータ。21MHz帯の1波長が15m(meter)であることから、こう呼ぶ。21.000MHz〜21.450MHzが割り
  当てられている。HFの入門バンドとして人気があり、7MHz帯に比べ混信が少なく、初心者でも運用が容易。国
  内交信と海外との交信も可能。
18MHz帯
   運用するには、3アマ以上の資格が必要。18068kHz〜18168KHzが割り当てられている。1989年に開放された
  比較的新しいバンド。14MHzに似た特徴があり、海外との交信に向いている。運用者が少ないので、混信が少な
  い穴場のバンド。
24MHz帯
   18MHz帯と同じく、1989年に開放された比較的新しいバンド。24.890MHz〜24.990MHzが割り当てられている。
  電波の伝わり方は、21MHz帯と28MHz帯の中間。コンディション次第でDX(遠距離通信)も可能。HF帯の中では最
  も運用者が少ないバンド。
2メータ
   ツーメータ。144MHz帯の1波長が2m(meter)であることから、こう呼ぶ。144MHz帯には、144MHz〜146MHzが割
  り当てられている。入門バンドでもあり、FMモードを中心に利用者が最も多い。見通し距離での実用的なバンドで
  ある。430MHz帯と組み合わせて衛星通信が楽しめる。
430MHz帯
   430MHz〜440MHzが割り当てられている。バンド幅が10MHzと広いので、都市部では144MHz帯の混雑から逃れ
  てきた利用者も多い。また、都市部では入門バンドとなっており、利用者も多いが、地方では運用者が比較的少な
  い。50km程度の見通し距離での交信が基本。全国各地に設置されたレピータ(中継局)も利用できる。1波長は70c
  mなので、小型アンテナや利得の高いアンテナの設置が容易。144MHz帯と組み合わせて衛星通信が楽しめる。
500W局
   1996年以前は、1アマの許可される最大空中線電力は500Wだったので、500W局といえば1アマの代名詞だった。
  現在では、1kWまで許可されるようになっている。ちなみに、現在では4アマは20W(50MHz以上)、3アマは50W、2
  アマが200Wとなっている。
6メータ
   シックスメータ。50MHz帯の1波長が 6m(meter)であることからこう呼ぶ。50MHz帯には、50MHz〜54MHzが割り
  当てられている。かつては、アマチュア無線の入門バンドだったが、最近では、比較的運用者は少ない。通常は、
  見通し距離による交信が中心だが、太陽の黒点活動が活発になると、地球の裏側との交信も可能になることがあ
  る。TVI(テレビ受信障害)を発生させやすいバンドでもあるが、最近の無線機は性能が良いので、ほとんど問題は
  ない。
7MHz帯
   7MHz帯の1波長が40m(meter)なので、フォーティメータ・バンドともいう。7MHz帯には、7000kHz〜7100kHzが
  割り当てられている。HF帯の中で最も人気のあるバンド。短縮アンテナなども発売されており、工夫次第で狭い
  敷地やマンションでも運用可能。海外交信もできるが、一日中、国内のDX(遠距離通信)が盛んである。
80メータ・バンド
   エイティメータ・バンド。1波長がほぼ80mであることから、こう呼ぶ。3.5MHz帯は3500kHz〜3575kHz、3.8MHz帯
  は3747kHz〜3754kHzと3791kHz〜3805kHzが割り当てられている。特に、夕方と早朝によく飛ぶ。3.5MHz帯が国
  内外のCW交信と国内のSSB交信、3.8MHz帯が海外とのSSB交信に使用されている。
ATV
   Amateur Television の略。主として1.2GHz帯以上のバンドで行われている画像通信。AM、FMと2つのモードで
  運用されているが、メーカー製の機器は、AMモードを採用している。
CWマン
   アマチュア無線のCW(電信)で交信することが好きな人またはCW愛好家のこと。
FCC
   Federal Communications Commission の略。アメリカの連邦通信委員会のこと。日本の総務省(かつての郵政
  省)と同じような組織。
FM局
   FMモードで運用している無線局。HF局のように大がかりな設備も必要なく、手軽に始められること、音質も良く、
  電話感覚で使えることから、ビギナーにも取っつきやすい。最近では、アマチュア無線局の多くがFMモードだけで
  運用していると思われる。
JAIA
   Japan Amateur Industries Association の略。「ジャイア」という。日本アマチュア無線機器工業会の通称。日本
  のアマチュア無線機器メーカー、周辺機器メーカーで組織している団体。アマチュア無線技術の研究、アマチュア
  無線の普及活動、電波障害対策などを行っている。
JARD
   Japan Amateur Radio Development Association の略。「ジャード」という。(財) 日本アマチュア無線振興協会の
  通称。アマチュア無線技士の養成課程講習会やアマチュア無線機器の技術基準適合証明などを行う機関。
JARL
   Japan Amateur Radio League Inc.の略。「ジャール」という。(社) 日本アマチュア無線連盟の通称。日本におけ
  るアマチュア無線家の代表機関であり、国際アマチュア無線連合の日本支部でもある。会員間のQSLカードの転
  送業務、各種アワードの発行。JARL NEWS の発行などが主な業務である。
JCC
   Japan Century Cities の略。国内の異なる100市以上のアマチュア無線局と交信し、交信を証明するQSLカード
  を集めてJARLに申請すると獲得できるアワードのこと。100市、200市、300市、400市、500市、600市の6種類ある。
  全市と交信すると「WACA」が獲得できる。
JCG
   Japan Century Guns の略。国内の異なる100郡以上のアマチュア無線局と交信し、交信を証明するQSLカード
  を集めてJARLに申請すると獲得できるアワードのこと。100郡、200郡、300郡、400郡、500郡の5種類ある。全郡
  と交信すると「WAGA」が獲得できる。
LSB
   Lower Side Band の略。下側の側波帯を使ったSSB(Single Side Band)通信のこと。アマチュア無線では、7MHz
  帯以下のバンドでLSBが使われている。
SSN
   Sun Spot Number の略。太陽黒点の数。この数の増減によって、電離層の電子密度が影響を受け、HF帯の電
  波コンディションが影響を受ける。
USB
   Upper Side Band の略。上側の側波帯を使ったSSB(Single Side Band)通信のこと。アマチュア無線では、10M
  Hz帯以上のバンドでUSBが使われている。
アウトドア
   一般的には、キャンプや屋外などを指すが、アマチュア無線では、移動運用のことを指すことがある。
アクティビティ
   英語で、activity。アマチュア無線で、交信を行う頻度のこと。「最近、移動運用が増えて、アクティビティが上が
  ったよ」などと使う。
アパマン・ハム
   アパートやマンションで開局しているアマチュア無線家のこと。アンテナの設置場所やアンテナの大きさなどで
  制約を受けることが多い。また、TVI(テレビへの妨害電波)、アンプI(オーディオ機器への妨害電波)の発生で苦労
  することが多い。
アマチュア・バンド
   アマチュア無線局の運用が許可され、アマチュア業務にだけ使用できる周波数帯のこと。従事者免許のクラス
  によって、使用する周波数帯が制限されたり、運用モードが定められたりしている。
アンカバー
   under coverの略。従事者免許を持たず、アマチュア無線機などを使って交信を行う違法局のこと。
インターフェアー
   Interference の略。妨害電波など電波障害のこと。テレビに影響の出る「TVI」、オーディオ機器に影響の出る
  「アンプI」の「I」はインターフェアーの頭文字。
打ち上げ角
   アンテナを水平方向から見たときの電波の発射角度のこと。電離層に反射させて遠くまで電波を届かせようと
  するとき、この打ち上げ角が重要になってくる。電離層と大地に反射される回数が多ければ多いほど電波が減
  衰するので、出来るだけ低い角度で打ち上げる方がよい。
エコー
   反射のこと。発射した電波がどこかに反射して帰ってくることをいう。
オービット
   衛星の軌道のこと。オービット番号は、衛星が赤道を通過するごとにひとつずつ増えて行く。
オールバンド
   アマチュア無線で使えるすべての周波数帯のこと。かつては、3.5MHz帯〜30MHz帯までのHF帯が運用でき
  ればオールバンド機と呼んでいたが、現状では、1.9MHz帯〜1200MHz帯まで運用できれば、オールバンドとい
  える。
オールモード
   アマチュア無線で使えるすべての電波型式のこと。CW、AM、SSB、FM、RTTY、FAX、TVなどすべてがオー
  ルモードということだが、CW、SSB、FM、AMでオールモードということもある。
局免
   無線局免許状のこと。この免許状には、コールサインや運用可能なバンド、モードが記載されている。アマチ
  ュア無線を運用するには、「局免」のほか、「無線従事者免許証(従免という)」が必要である。
コンテスター
   コンテストに参加するアマチュア無線家のこと。
サード・パーティ
   無線機やパソコンなどの本体ではなく、周辺機器(アンテナ、アクセサリー、プリンター、スキャナーなど)を製
  造しているメーカーを指す。
サイド・バンド
   英語で Side Band。振幅変調(AM)で作られる搬送波以外の上側または下側の被変調波成分(側波帯)のこ
  と。SSBの通称。
サフィックス
   コールサインは、英数字3文字と英字3文字で構成されている。前の部分を「プリフィックス」、後ろの部分を
  「サフィックス」という。「サフィックス」には、英字が2文字のものがあり、これを「2文字コール」という。
失効
   コールサインの書換を忘れて、局免(無線局免許状)が効力を無くしてしまうこと。局免の有効期間は5年間で
  、継続してコールサイン使うためには、局免の切れる1ヶ月前までに再免許申請をすることが必要。
シャック
   無線室のこと。専用の部屋のこともあるし、居間の片隅のこともある。形態はともかく、無線機を設置して、ア
  マチュア無線を運用するする場所をいう。
ジャミング
   英語で Jamming。意図して通信を妨害する電波を指す。一般的に、雑音や音楽などによって放送波を妨害
  する電波のことであるが、144MHz帯や430MHz帯のメイン・チャンネルで無変調波(音声が含まれない電波)を
  送信して、他の人の通信を妨害することも含まれる。
ジャンク
   英語で「junk」。「ガラクタ」「くず」の意味だが、無線機器や部品の中古品や壊れたものをいう。
従免
   国家試験に合格すると交付される「無線従事者免許証」を略して「従免」という。終身免許で、更新手続きな
  どは必要ない。
ショート・パス
   海外と交信する場合の相手局との最も近い電波伝搬経路のこと。これに対して、短波帯の交信では、電離
  層と地上との間を反射しながら電波が伝わり、逆方向の、地球を反対方向に回る経路で伝わることもあるが、
  これを「ロング・パス」という。
小電力局
   いかに小さい出力で、どこまで遠くの局と交信できるかに挑戦している局をいう。小電力による通信を「QRP」
  ということもあり、小電力局のことを「QRP局」ということもある。
AFSK    
   Audio Frequency Shift Keying の略。テレタイプやデータ通信のように、"1"と"0"で構成されるデジタル信
  号を"1"のときは「ピー」、"0"のときは「プー」というように異なる周波数の信号d送信信号を変調するデジタル
  変調方式。SSBの送信機にこの信号を加えるとFSK信号となり、FM送信機にこの信号を加えるとAFSK信号と
  なる。
DX
   英語の Distance の略。アマチュア無線では、「遠くの」とか「遠距離交信」の意味。運用する周波数帯によ
  って、DXの距離は異なる。
DXer
   遠距離通信をDX(ディ・エックス)というが、主にDXを狙って交信し、有名になった人をDXer(ディエクサー)と
  呼ぶ。DXでの実績が認められたときに呼ばれる一種の称号といえる。
FSK
   Frequency Shift Keying の略。アマチュア無線ではテレタイプに使われる。デジタル変調方式の1つで、送
  信する電波の周波数を"0"と"1"のデジタル信号で変化させる方式。
Jモード
   日本のアマチュア無線用の人工衛星と通信を行うために作られた交信周波数の組み合わせ方式。アナロ
  グ通信用のJAモードとデジタル通信用のJDモードがあり、地上から衛星には430MHz帯で送信し、衛星から
  地上に向けて144MHz帯で送信される。
TX
   送信機(Transmitter)を表す略語。送信系統図や回路図などでよく使われる。トランシーバーはTRX(TXと
  RXの合成語)、受信機(Reciver)はRXという。
垂直偏波
   振動方向が地面に対して垂直方向の電波のこと。日本の場合、144MHz帯以上の周波数帯で垂直偏波で
  運用することが多く、八木アンテナなどが垂直方向に設置されている。アマチュア無線に限らず、VHF帯、UH
  F帯では垂直偏波が主流になっている。
水平偏波
   振動方向が地面に対して水平方向の電波のこと。日本の場合、50MHz以下の周波数帯で水平偏波で運
  用することが多く、固定局のアンテナは水平方向に設置される。しかし、HFモービル局などでは垂直GP(グ
  ランドプレーン)アンテナが使われ、垂直偏波となるため、近距離運用では相性が悪い。なお、VHF帯の商
  用テレビでは、水平偏波が使われている。
スプラッター
   送信機の出力段(終段)がひずんで発生する不要電波のひとつ。ハイパワー局のマイクボリュームの上げ
  すぎなどによって発生する。
スプリアス
   不要輻射のこと。無線機器から電波とともに発射される不要な高調波、低調波、イメージ発射などをいう
10メーター・マン
   10メーター、つまり28MHzを主な活躍の場とするアマチュア無線家のこと。HF帯のアマチュア・バンドでは
  最も高い周波数帯であり、VHF帯との境目にあるバンドなので、コンディションが悪いと電波が遠くまで飛ば
  ない。しかし、電波コンディションが上昇すると活発化する。
RBBS
   Radio Bulletin Board Service の略。無線を使用したコンピューター電子掲示板のこと。
ダウンリンク
   レピーターや衛星から送信されてくる電波のこと。430MHzのレピーターであれば、439〜440 MHzがダ
  ウンリンク周波数として割り当てられている。
ダクト
   対流圏の温度差で電波が屈折し、UHF帯などの電波が非常に遠くまで届く現象のこと。ダクト(パイプ)の
  中を通って伝わって行くように、遠距離まで電波が到達することからこう呼ばれている。この現象は、非常
  にまれにしか起こらないため、異常伝搬のひとつに数えられている。
タブレット・アンテナ
   1/4λ(ラムダと読む。波長のこと)のエレメント(アンテナ素子)を向かい合わせて設置したアンテナ。ダイポ
  ール・アンテナともいう。
直接波
   反射や回折などで間接的に到達する電波ではなく、直接、アンテナに到達する電波のこと。
ディスコーン・アンテナ
   英語で、disccorn antenna 。アンテナが disc(円盤)と corn(円錐)を組み合わせた傘のような形状をし
  ているので、この名前が付いた。VHF帯/UHF帯で使用され、広帯域特性を持つのが特徴。
ディッシュ
   英語で、Dish 。「お皿」の意味で、パラボラ・アンテナの反射板のこと。
デジタル
   英語で、digital 。信号の変化などすべての情報を2進法(0と1で表す数の数え方)の符号にして取り扱
  うもの。コンピューターなどはこの信号しか取り扱えない。
デジトーカー
   デジタル化された信号を受信し、アナログ変調信号に変換して再送信する中継装置。日本のアマチュ
  ア衛星に搭載されている。
デジピーター
   パケット通信の中継機能。パケット通信を行うときには、TNC(ターミナル・ノード・コントローラー)が使わ
  れるが、このTNCは中継機能を持っているので、データーを転送することによって、遠くのRBBS (Radio
  Bulletin Board Service)局にアクセスできる。
電波障害
   送信した電波がテレビ、ラジオ、アンプ、電話などに妨害を与えること。テレビの受信障害はTVI、ラジ
  オの受信障害はBCI、アンプの受信障害はアンプI、電話の受信障害はテレフォンI という。
電離層
   地上70km〜500kmに存在する電波を反射させたり、減衰させたりする層のこと。電離層には、地上80
  km付近にあるD層、100km付近のE層、300km付近のF層などがある。アマチュア無線に関係するのはF
  層で、短波帯は地上とF層の間で反射を繰り返しながら、地球の裏側まで飛んで行く。電離層は、太陽の
  活動によって発生するため、昼と夜、季節によって反射の仕方が変わってくる。HF帯の電波の飛び方が
  変化するのは、このためである。
導波器
   英語で、director。八木アンテナなどのビームアンテナの同軸ケーブルが接続されている輻射器の前
  側に配置されているのが導波器。指向性を鋭くし、ゲイン(利得)を稼ぐために、導波器の素子(エレメント)
  は、前側ほど短くなっている。
トップロード・アンテナ
   アンテナの先端部分にローディング・コイルをおいた能率の高い短縮アンテナ。
トランスポンダー
   英語で、transponder。中継器のこと。衛星通信では、受信した入力信号を別の周波数の出力信号と
  して送信する機能をもつ装置。
ニュー・カマー
   英語で、new commer。アマチュア無線を始めたばかりの人のこと。ビギナーと同じ意味だが、ちょっ
  と伝統的な言い方。
入射角
   電波がアンテナに到達したときのアンテナに対して電波が入ってくる角度のこと。
ノンラジアル・アンテナ
   英語で、non radial antenna 。垂直アンテナなどで、給電部に擬似的にグラウンド(大地)を作りだし、
  放射エレメント以外のラジアルと呼ばれるアース・エレメントのないアンテナ。
バーチカル・アンテナ
   英語で、vertical antenna 。垂直型アンテナの総称。HF帯用の多バンド・トラップ入り垂直アンテナ
  の名称として使うこともある。
DC-DCコンバーター
   たとえば、24Vの直流電圧(DC)を12Vの直流電圧(DC)に変換するなど直流電圧を異なる直流電圧に
  変換する装置。
DDS
   Direct Digital Synthesizer の略。PLL回路を構成する発振回路の一種で、デジタル的に発振周波
  数を得るもの。応答速度が早く、高速の周波数切り換えが可能になる。
TNC
   Terminal Node Controller の略。パケット通信を行うとき、パソコンと無線機器の間に設置し、デー
  タ伝送を行うための装置。
TTL
   Transistor Transistor Logic circuit の略。デジタル回路で使われるトランジスタで構成されたIC。
セラミック
   英語で、ceramic。セラミックは磁器のこと。熱に強く、極めて堅い素材なので、コンデンサーやパワ
  ーモジュールのベース素材として使われている。また、振動子、フィルターなどにも使われている。
全波整流
   交流を直流に変換することを整流というが、交流は一定時間ごとに+(プラス)と−(マイナス)が入れ
  替わっている。+側だけを取り出してやれば直流になり、この整流方式を「半波整流」というが、交流
  の半分しか使っていないので、これでは効率が悪い。−側をひっくり返して、+側にしてやれば、交流
  のすべてを利用できるので、効率が良くなる。この整流方式を全波整流という。
占有周波数帯域幅
   電波を発射するとき、「周波数は○○MHz(メガ・ヘルツ)です。」というが、実際には、その周波数を
  中心に±××kHzの成分があり、この幅を占有周波数帯域幅という。これが広すぎると、他の無線局
  に迷惑をかけることになるため、変調方式などによって、電波法で決められている。
ソリッド抵抗
   英語で、solid resistor。ソリッドは固まりのことで、抵抗素材に炭素と樹脂の化合物を使用している。
  インダクタンス分(コイルとして動作する要素)が小さく、高周波を扱う回路に使いやすい抵抗だといえる。
ダイオード
   英語で、diode。電流を一定方向にしか流さない半導体素子。整流作用がある。
ダウンバーター
   たとえば、144MHz帯の無線機で、28MHz帯を運用できるように、低い周波数に変換する装置のこと。


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