アクリル絵具(ファレホ/リキテックス/他)

模型用ラッカー系塗料(Mr.カラー/ガイアカラー/他)

パールパウダー/マニキュア

うすめ液

パステル

下地/コーティング


アイ固定用ゴム系粘着剤



アクリル絵具(ファレホ/リキテックス/他)

アクリル絵具(ファレホ/リキテックス/他 画材メーカー各社)
水溶性のアクリル塗料一般のことです。 乾燥後は変質するため耐水性になりますが、水分と熱には弱いためアクリル絵の具でメイクやアイペイントを施したヘッドに アイをホットボンドで固定する、お湯パーマ等、熱を加える作業はできるだけ避けたほうがよいでしょう。
アクリル絵具は前記のように乾燥後は水に溶けなくなるので、使用後の筆などの道具は乾燥するまえによく洗浄しておきます。

ドール用品はボークスで購入される方が多いかと思います。 そのボークスが力を入れて販売しているアクリル絵具が「ファレホ」です。
ボークスのサイトでは(2010年3月現在)メカやスケールモデルでの使用例しか載っていませんが、ドールのメイクやアイペイントにも問題無く使えます。 最初から使いやすい濃度に調整されているのも便利です。

画材店で取り扱われているものは、リキテックス(Binny & Smith社:米 / 国内取扱い:バニーコルアート社)、 アクリラ/アクリラガッシュ(ホルベイン社)、ターナーアクリルガッシュ(ターナー社)等。その他、画材メーカー各社からも発売されています。
普通のアクリル絵具とアクリルガッシュがありますが、ガッシュの方は不透明で隠ぺい力が強い(下地の色に影響されにくい)という特徴があります。 筆ムラもできにくいので使いやすいです。仕上りはツヤ消しになります。

入手先 ボークス、画材店
(2010/3/20)


模型用ラッカー系塗料

Mr.カラー(GSIクレオス社) / ガイアカラー(ガイアノーツ社) 他
ラッカー系塗料とも言われていますが、正確には油性アクリル系塗料です。
夏場など乾燥が早い時には「リターダー」を混ぜることによって乾燥時間を遅らせることができます。 「Mr.レベリングシンナー(エアブラシ専用)」には最初からリターダーが入っているので、こちらを使う方法もあります。 エアブラシ専用となっていますが、筆塗りでも問題無く使えます。
有機溶剤を使うので健康にも悪く、においがかなりきついです。使用する際は窓を開け、換気をよくしておきましょう。
乾燥後もシンナーで溶かすことができるので、塗り重ねる場合は注意が必要です。先に塗った色が完全に乾燥してから手早く塗るようにします。
逆にこの性質を上手く利用してやれば、先に塗った色を溶かしながら次の色と混ぜてグラデーションをつくることもできます。
Mr.カラーの「ガンダムカラー」には微妙な中間色も多く、上品な半ツヤになります。
ガイアカラーは隠ぺい力が強いのが特徴です。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20一部修正)


パールパウダー / マニキュア

パールパウダー(模型用品メーカー各社)
リップの仕上げに使用しています。
ラッカー塗料、または水性塗料のクリアーに混ぜて塗ります。
一般的なマニキュアよりも粒子が細かいため、金属的な仕上りになります。
パール自体は無色で、光を反射する部分のみ色が出るので、アクリル絵具等でリップを描いた上に乗せるようにして使います。
Mr.カラーにもパールカラーはありますが、使いにくいのでおすすめはできません。
よく洗っても筆に粒子が残るので専用の筆を用意したほうがよいでしょう。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20一部修正)


マニキュア(化粧品メーカー各社)
油性エナメル系塗料です。
ソフビに直接塗ると、いつまでも乾かないのでアクリル絵具や模型用ラッカー塗料を塗った上に仕上げ用に少量使う程度にしておくのが良いでしょう。 パール系、ラメ系のものをリップの仕上げに使用しています。
主に染料系なので、ヘッドのソフビに色が浸透してしまうことがあるので濃い色は使用は避けたほうが良いでしょう。
これにも模型用ラッカー塗料のうすめ液が使用できます。
専用除光液はソフビを傷めるので使わないようにしましょう。
パール系、ラメ系のものは、筆をよく洗っても粒子が残るので専用の筆を1本用意することをおすすめします。

入手先 化粧品店


うすめ液

Mr.カラー用うすめ液(GSIクレオス社) / タミヤ・ラッカー溶剤(タミヤ社) / ガイアカラー用うすめ液・ラッカー系溶剤(ガイアノーツ社)
いわゆるラッカー系シンナー。数社から発売されていますが、どれも互換性があります。
リターダー(乾燥遅延剤)が入っている「Mr.レベリングシンナー(エアブラシ専用)」(GSIクレオス社)もあります。 筆塗りでも問題無く使えます。
ラッカー系塗料の希釈や道具の手入れに使用するためのものですが、その他のいろいろな用途に使える万能選手。
他の用途は
・ヘッドの脱脂、汚れの除去
・既製ドールのアイプリントの消去
・アイペイントの修正、消去
・タミヤカラーアクリル塗料、マニキュアの希釈
・筆等、道具の手入れ
塗料のスペアボトルや空き瓶等に筆洗い用、希釈用等の用途別に小分けして使うと便利です。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20一部修正)


パステル

ソフトパステル(画材メーカー各社)
顔料を固めたもの。おおまかにソフトパステルとハードパステルがありますが、ドールのメイクにはソフトタイプが使いやすいです。
紙ヤスリ等で粉状にし、筆・綿棒等でヘッド等に乗せていきます。
そのままでは定着せず、手を触れると落ちてしまうので定着させるためのコーティングが必要になります。
ボークスの造形村メイクパステルもこれになります。

入手先 ボークス、画材店
(2010/3/20)


ヌーベル カレーパステル(ターレンスジャパン社)
ハードパステル。一般的に最も入手しやすいパステルです。
ごく少量の定着剤が混入されているため、色の乗りがよく、少々なら手で触れても落ちません。

入手先 画材店
(2010/3/20)


下地/コーティング

メタルプライマー(下地用コーティング塗料)
メイク前にヘッドの脱脂をしたあと、メタルプライマーを塗ると塗料の食いつきが良くなります。 タミヤ、GSIクレオスからスプレーと瓶入りが発売されています。
そのままではツヤがあり絵具がはじきやすくなるので、プライマーを塗ってからツヤ消しクリアーを塗ります。 エアブラシで塗る場合はプライマーにフラットベースを混ぜてツヤ消しにしておくといいでしょう。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20)


ツヤ消しトップコート / ツヤ消しクリアー (タミヤ・GSIクレオス・他)(仕上げコーティング塗料)
メイク後の保護用クリアー。一般的にはツヤ消しのものを使います。
水性のものとラッカー系(油性)のものがあります。
ラッカーは乾燥すると塗膜が強固になるので保護用には最適なのですが、場合によっては吹き付けたときにメイクを傷めることがあります。また、有機溶剤の臭いもきついです。
水性ものは臭いも少なく、メイクを傷めることもほとんどありませんが、乾燥が遅く、また塗膜も弱いです。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20)


コーティングの注意
ヘッドにコーティングをする場合、DD、SD等、素材が硬めで簡単に変形しないものには厚めにコーティングしても問題はありませんが、 1/6等、軟らかく変形しやすい素材に厚くコーティングすると、変形によってコーティング層にヒビが入る場合があります。
変形しやすい素材にコーティングする場合はできるだけ薄くするようにしましょう。
(2010/3/23)


模型用筆
天然毛、ナイロン毛
種類もメーカーも様々。価格も安いものから高いものまで色々です。一般的に高いものほど使いやすいです。

入手先 ボークス、模型店
(2010/3/20)


Winsor & Newton社:英 Series7セーブル筆(国内取扱い:バニーコルアート社)
天然毛。
コシ、穂先のまとまり、コントロール性ともに私が今まで使ったなかでは最高のものです。
1本1,300円前後しますが、きちんと手入れをすればかなり長持ちします。
すぐに傷む安い筆を頻繁に買い替えることを考えればコストパフォーマンスでも優れています。
筆で悩んでおられる方には是非オススメします。
サイズは細い順に000、00、0、1、…となります。
私はDDのメイクの際には、1号を主に使用し、細部に0号、00号を使用しています。

入手先 画材店
(2010/3/20一部修正)


トールペイント用筆
主にナイロン毛。
コシがしっかりしていて、描き味も悪くありません。
ナイロン毛の筆はラッカー系塗料等の有機溶剤を使用するとすぐに痛んでしまいます。
線の消し修正や、パール専用の筆として使用しています。
1本300円〜

入手先 ホームセンター、手芸店


筆を長持ちさせる方法(天然毛の場合)
・使用前は水、またはうすめ液でぬらしておくこと。
筆が乾いた状態でいきなり絵具を含ませると、筆の根元の方に絵具が浸透してしまいます。これが穂先のまとまりを悪くさせる原因になります。 使用前に水やうすめ液で筆をゆすいでやることによって、根元に絵具が浸透しにくくなります。

・描く筆で絵の具を混ぜない。
絵具を混ぜるときには別の筆(安物で結構)やパレットナイフを使うようにしましょう。

・絵具は筆の8分目まで。
絵具は最大で穂先から8分目のあたりまで含ませるようにすると穂先のまとまりもよく、筆自体も長持ちするようになります。

・使用後はよく洗う。
全ての作業が終わったあとは、きれいな水やうすめ液でよく洗います。アクリル絵の具を使う場合も最後はMr.カラーのうすめ液で洗っておくとよりきれいに汚れが落とせます。
穂先に余計な力が加わらないよう、優しく丁寧に洗ってください。
洗った後は、すぐにケースにしまわずによく陰干ししておきます。

・トリートメント。 毎回する必要はありませんが、たまに人の髪用のトリートメントを使ってやるとさらに寿命が延びます。
※ちなみにトリートメントとリンスは別ものです。リンスでも構いませんが、トリートメントを使うのがベター。


アイ固定用ゴム系粘着剤

ブルタック / プリットひっつき虫(コクヨ)
DD等、入れ目のドールのアイを固定するための不硬化パテの粘着剤。
練り消しゴムのような感じのものです。
ホットボンドでアイを固定する場合、熱を使うのでメイクやレジンアイを傷めたりする場合があります。このゴム系粘着剤であれば熱もありませんし、 硬化することもないので、簡単にアイの交換や視線の調整ができます。

入手先 ホームセンター、文具店
(2010/3/23)



初版 2003年3月  最終更新 2010年3月

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