ここで紹介するのは、フォルゴーレビアンカが制作された当時の貴重な写真です。
開発当時はtesi1Dをベースとし、おそらくそのフレームに合わせて模型などと同じように、粘土やパテを使用してデザインイメージとすり合わせながら直接手作りで形に起こしたようです。
製作中のビアンカのフロントからのショット
製作中のビアンカのサイドショット
ほぼ完成したビアンカのサイドまわり
ほぼ完成したビアンカのフロントまわり
SONYのハンディカムのCM撮影打ち合わせ中
撮影前のテスト走行
 黒く塗られたこの状態ではまだ表面が粗く、インジケーター部分にも継ぎ目があったり、ミラーのステーもむき出しだったりしますね。しかし全てが黒塗りでは、はっきりとした形状がつかめません。
 これが横から見た状態ですが、上の写真より少し作業が進んでいるようです。フロントがほとんどボトムしないので、限界近くまでフロントカウルとフロントフェンダーの隙間が狭くなっているところがハブステアバイクならではのデザインです。後ろの壁に、デザイン画も張られていますね。
 このフロントまわりのフラットなイメージが一番のお気に入りです。
 ゲルコートされているのか表面が滑らかになり、色も白くなっています。もう形状はフィックスされている様で、パーティングラインが引かれていますね。ラジエーターのアウトレット周りに見られる形状が、とても複雑です。
 完成形のフロントまわりです。パーティングラインはあえてセンターからライトを回り込んだようになっています。普通ならそのまま真ん中を通してしまうでしょうが、手の込んだ事をしますね。
 そしてこれは知る人ぞ知る、SONYのハンディカムのCMで使われたFolgore Biancaです。今となってはよく覚えていないのですが、それもそのはず、何もかもが真っ黒ではシルエット以外はあまり形がわかりませんね。
 非常に広いロケーションですが、飛行場の端っこを借りての撮影だったそうです。
 CMを見て覚えていたのは、2灯一眼の当時はセンセーショナルだったであろうライトと、フラットなフロントから左右に突き出たビタローニのミラー、そして光り輝くフロントのスイングアーム。
記憶では夕闇の中を切り裂く“水牛(笑)”のイメージだったのですが、詳しく覚えている人はいますか?

 ちなみに初期型のビアンカはショートスクリーンですが、後にロングスクリーンに変更され、福田モーター商会版からはオリジナルのデジタルメーターをアナログに交換して販売されました(故障しやすかったから?)。
また、メーターを好みのものへ変更するのに合わせて、スクリーン形状を変更している車輌もあります。

 以上、非常に貴重な当時の開発風景と、CM撮影のショットを紹介させていただきました。
※これらの画像は転載禁止とさせていただきます。


tesi1D Folgore Bianca 開発風景写真