正式団体名 宗教法人 世界基督教統一神霊協会 立教 1954年
(昭和39年法人登記)
(日)
(英)
開祖・教祖 文鮮明(ムン・ソンミョン、Rev. Moon) 現指導者 同左
聖典・教典 聖書(旧約・新約)
原理講論
本拠地 (本部)大韓民国 ソウル市
(日本)東京都渋谷区松濤1-1-2
崇拝対象 文鮮明・韓鶴子夫妻 信徒数概算 100万人以上(全世界)
約50万人(国内)
関連団体 世界平和統一家庭連合 世界平和青年連合 関連企業 株式会社世界日報社 The Washington Times
世界平和超宗教超国家連合 世界平和女性連合 成和出版社 United Press International
日本青少年純潔運動本部 国際勝共連合 世一トラベル 株式会社ハッピーワールド
真の家庭運動推進協議会 世界文化体育大典 株式会社光言社 株式会社コスモフーズ
The Moment 尾瀬霊園 一心病院 U-One TV
World CARP Japan (原理研) 国際ハイウェイ事業団(英) ホリスティック京北病院 株式会社一和
Pure Love Alliance Japan 鮮文大学校 韓国チタニウム(英) 統一重工業(韓)
教団の特色
この教団は、数年毎に盛大に行われる合同結婚式や霊感商法、はたまた芸能人が広告塔となったり脱会騒ぎを起こしたり等々、数々のネタを社会に提供し今では知らない人がいないほど有名になりました。
日本では統一協会(教会)と呼ばれていますが、韓国本土では「統一教」と呼ばれています。本人たちはキリスト教の一派であるとしていますが、どう考えてもキリスト教とは言いがたい特殊な教義としきたりをもっています。
韓国は東アジア各国の中でも基督(キリスト)教の信徒の割合が高いのですが、しかしその韓国でも統一教は異端としてキリスト教扱いされていません。その根拠としては原理講論という独自の経典を重視していることもそうですが、なんといっても崇拝対象がイエスキリストではなく、文鮮明夫妻であることからもそれは明らかです。つまり、この教団の「基督」(キリスト)とはイエスではなく、イエスの再臨である文鮮明その人のことなのです。統一教会では文鮮明夫妻を「真のお父様、お母様」と呼びます。

この教団の実態は、特殊な聖書解釈とさまざまな独自の風習を持つだけではなく、洗脳儀式、霊感商法、ニセの募金活動、関連企業(武器製造、高麗人参の販売など)による経済活動、Washington Times(米国)や世界日報(韓国・日本)を通じたメディア活動および政治工作に至るまで、きわめて多くの側面をもっています。上に関連企業・関連団体のウェブサイトをいくつか探して載せてありますが、これはほんの一部です。彼らは様々な団体を隠れ蓑にして様々な活動を行っています。宗教団体が学校や病院、企業をもつことは珍しくありませんが、統一教会の場合は一見まったくの無関係を装って世間を欺いている(実際ほとんどバレバレなのだが)ところが他の教団ともっとも異なるところです。余談ですが麦コーラメッコール≠ご存知ですか?あれは一和製薬の商品です。

教祖・文鮮明ですが、彼は過去に韓国やアメリカで脱税の嫌疑により逮捕されており、金にダーティーなイメージがつきまといます。また女性関係でも様々なスキャンダルが報じられ、過去にはそれが元で逮捕されたりもしています。
社会一般には、洗脳を行う典型的なカルト宗教としてのイメージが一番知れ渡っているところだと思いますが、一部の宗教学者やキリスト教関係の聖職者などは、統一教会に洗脳された若者を逆洗脳するプロセスを開発し、脱会者の精神的アフターケアも含めてボランティアで面倒を見ています。

数年前、合同結婚式に数人のタレントが参加したことで注目を浴びますが、そのうち一人のタレントが結婚式直後に知人らに拉致され、脱洗脳プログラムによる脱会騒ぎを起こしたのをきっかけとして、連日ワイドショーなどで統一教会の実態が放送されました。全部が正確とはいえないものの、報じられた大部分は事実に基づいています。
当時あれだけ叩かれたにもかかわらず、教団は今でもひっそりと活動を続けています。現在ではかつての大バッシングも過去のことになりつつあり、新しい入信者は後を絶ちません。

なぜ彼らは世間からあれだけ批判されても信仰を続けられるのか。オウム真理教の信者とその心情はかなり似ていますが、統一教会の場合はもっと強固です。信者は確立されたシステムの中で洗脳されているため、その信仰心は半端ではありません。信仰というよりも「強烈な思い込み」に近いです。また彼らは信仰に疑いが生じたり迷ったりしたときには、考えることを止め必死に祈ることを教えられています。そして常に教団への奉仕活動や布教活動に参加することで教団と密接な関係を持つように指導されています。そうして信仰心はさらに強固になっていき、洗脳状態が維持されるのです。

統一教会では社会的に地位を持った信者の数は少なく、ほとんどは原理研の大学生か若い労働者たちです。そのため霊感商法や珍味売りやビデオセンターでのニセセミナーなどなど、信者たちの地道な奉仕活動によって資金が集められるのですが、マスメディアにより霊感商法やニセ募金活動を槍玉にあげられてからはあけっぴろげに商売できなくなり、近年では資金的にとても苦しいといわれています。
しかしなお現在、前途ある有望な日本の若者たちが大勢、統一教会のために(韓国に資金を送るために)、日夜無償で苛酷な労働をしていることを忘れてはなりません。

教団の発祥

創始者・文鮮明(本名・文龍明)は1919年、韓国の農家に生まれた。両親は長老派教会の信徒で、一家はクリスチャンであった。教団が公式に発表している教祖伝によれば、1935年、文が16歳の時の復活祭の日にイエスが現れ、神から神託を告げる使命があることを伝えられたという。が、戦後になるまで宗教家としての活動実績は残っておらず、一時は日本へ渡り夜間高校で学んでいる。文が籍を置いていたのは早稲田大学付属高校というのが研究家の調査結果だが、文自身の言葉によれば彼は早稲田大学で学んだという。(どっちが真実か?)
終戦直後の1945年(昭和20年)にはソウル、翌年にはピョンヤンで伝道活動を開始するが、異端視され既成教会から弾圧されることとなる。当時ピョンヤンは北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の配下にはいっており、思想統制をすすめる政府によって文は1948年にピョンヤンにて逮捕、5年の実刑判決を受け服役する。しかし朝鮮動乱が激しくなり国連軍が反撃を開始、1950年10月、国連軍によって服役中のところを解放されプサンへ逃走する。

その後、文は大韓民国の首都ソウルにて1954(昭和29)年、統一教会を旗揚げする。日本への伝道は、昭和33年6月に文の指示により崔奉春(別名:崔翔翼、日本名:西川勝)が韓国から密入国し開始された(当時、日本と韓国の間には国交がなかった)。昭和39年7月に宗教法人として認可され、久保木修己が会長に就任した。久保木なる人物は昭和38年に統一教会に入信しているが、入信後わずか1年で会長となり、つい最近まで日本の統一教会を代表してきた。同時に久保木は昭和43年に結成された関連団体、国際勝共連合(要は左翼を全滅させようという思想団体)の日本支部会長も兼任する。共産主義にやたらと敵対心をもっているのは文がかつて北朝鮮政府により投獄された経験があるからなのだろうが、いかにも韓国発祥の宗教らしい。

ちなみに日本の統一教会本部はNHK放送センターそばの高級住宅街(渋谷区松涛)の一角にある。この近所にはかつて法の華三法行の本部もあったが、法の華と統一教会のつながりが一部で報じられており、統一教会の勧誘・洗脳テクニックが法の華へ、法の華から統一教会へは金の流れがあったいうことである。法の華の後継団体(よろこび家族の和)においてもこの関係が続いているのかどうかは未確認。

教義について
統一教会では、聖書の独自解釈版である「原理講論」を聖典としており、これが統一教会の教義となります。その独特な聖書解釈と独自の世界観・終末観はある意味斬新でもあります。科学的な検証を抜きにして純粋に宗教的な解釈としてみると、その理論は細かいところまで矛盾がなく高度に理論化されています。信者が教えを強固に信じて疑わず、いったん洗脳されるとなかなか目が覚めないのもこの教義の緻密さが関係していると個人的には思います。教団では入信者に対して原理講論の内容を繰り返し何度も何度も教え込み、極限状態で教義を刷り込むことにより洗脳を完成させます。その手順はとても興味深いので別途記述します。

なお、この理論のオリジナルは実は文鮮明ではなく、文の師匠であった金百文の起こした教団(現存しない)の“血分け”の教義が基になっています。現在の統一教会の教えの礎はほぼすべて金によって考え出されていました。文はこれを基に原理講論を完成させ、実質的にその教えを普及させたのです。

その独自解釈を簡単に述べると、原理講論は主に3つの部分で構成され、最初の創造原理では神の実在証明と宇宙の諸法則が解明され、次の堕落論では、アダムとイブ以来人類が抱える原罪についてその原因と理由が述べられ、最後の復帰摂理では人類が原罪から開放され神の子になる道筋と、地上天国を実現するための原則と諸法則が述べられ、そのために東方の国に救世主が再臨すると説いています。東方の国とは実は韓国であり、そして救世主とは文鮮明その人なのです。

原理講論のおもしろいところを抜粋して解説します。その前に実際の旧約聖書の説明から入ります。創世記によれば、人類の始祖であるアダムとイブはエデンの園に住まわされ、この楽園の中央には2つの木があり果実がたわわに実っておりました。神は、アダムとイブに善悪を知る木の実は食べてはいけないが、他の実は自由に取って食べてもよいといいました。神は善悪を知る木の実は2人が完成する時まで食べさせたくなかったのです。
しかし、イブは蛇にそそのかされ禁断の果実を口にし、それをアダムにも与えてしまいます。それによって2人は善悪を知るところとなり、それまで裸だった2人は急に恥ずかしくなって局部を葉っぱで隠しました。これを見た神様は禁断の果実を2人が食べたことを知り、怒って2人をエデンの園から追い出しました。イブをそそのかした蛇は脚を奪われ、一生地面を這って生きる運命を与えられました。
これが原罪の始まりです。楽園を出た人類は自分で大地を耕して糧を得なければならなくなりました。また生みの苦しみ、死の苦しみを味わうことになり、「原罪」すなわち生まれながらに罪を背負って生きることになったのです。

と、以上は実際に創世記に書かれている内容ですが、統一教会ではこれを以下のように解釈します。蛇は悪魔の化身(堕天使ルーシェルのこと。ちなみに旧約聖書では Lucifer でありルシファーまたはルシフェルと表記するのが通説であるが、統一教会ではルーシェルと表記される)であり、イブ(統一教会ではエバと表記)が果実を食べたというのは実は象徴的な表現で、実際にはイブと蛇(悪魔の化身)が霊的に交わったとします(霊的堕落)。そしてイブはその実をアダムにも与えた、となってますがそれはアダムとイブが肉体的に交わった(=セックスをした)、と解釈します(肉的堕落)。果実のやり取りは交わり(性行為)の象徴なのです。
ということで、イブは悪魔と交わりアダムもまたイブと交わったことで2人は霊的・肉的ともに堕落し、生まれた子供たちとその子孫、つまり我々は悪魔の血統となってしまったのです。悪魔の血統は生まれながらにして罪を背負っているのです。

しかし、人間が神の血統に復帰する一つの方法を原理講論は説いています。それは、救世主(文鮮明)が選んだ相手と結婚し、神の祝福を受けることです。神の祝福を受けた夫婦の間に生まれた子供は、生まれながらにして神の血統であり原罪をもちません。これによって「真の家庭」が築かれ、そして真の家庭を中心として世界が成り立つことにより四位基台が完成し、最終的には地上天国が実現するのです。
というのは表向き原理講論に書かれていることですが、これには書物には出ない真の教義、すなわち秘儀があります。それは、神の血統へ転換するためには再臨した救世主と(霊的にも肉体的にも)交わる必要がある、とされていることです。端的にいえば、救世主は神の御子なので最初から神の血統です。そして、女性はこの救世主とセックスすることで神の血統になり、またその女性が配偶者の男性とセックスすることによってこの男性も神の血統になります。つまり堕落した道筋と反対の行動をとることで神の血統に復帰することができ、真の家庭ができ人は完成するのです。

ちょっとはしょり過ぎたので細部が不正確ですが、大筋は間違ってないと思います。すなわち、統一教会の教義の真髄は、いささか強引ですが一言で片付ければ「セックス教義」です。救世主とのセックスを通して「血統変換」がされるという“血分け”の教えが原理講論のキモといっても過言ではないでしょう。逆にいえばこの一点が崩れればすべての教義は成り立たなくなるので、信者の方々もここに疑問をもってくれれば洗脳状態から脱出できるはずなのですが、実際そうは簡単にいきません。洗脳とはそれだけ恐ろしいものなのです。

なお、セックス教義というと性的放縦(フリーセックス)の教団なのかと思われるかもしれませんが、違います。血統変換のためのセックスができるのは生まれながらにして神の血統である救世主だけです。つまり、教祖・文鮮明だけが(世間一般的にみて)フリーセックスだというだけで、一般信者に関しては性に対して極めて純潔です。なんといっても彼らは「純潔キャンディ」なる飴を街で配っていたりするくらいで、教祖にまつわる下世話スキャンダルはたくさん報じられていますが、一般信者に関しての性スキャンダルは聞いたことがありません。
世間一般の仕事を辞めて奉仕活動(霊感商法・ビデオセンター・珍味売り等々)に従事している信者たちは、男女の別なく一つ屋根の下で大勢が共同生活をしていますが、そのような暮らしでも性に関する問題は発生しないそうです。それは彼らが洗脳されており、「真のお父様」文鮮明の決めた相手にめぐり合うまでは純潔を守らないと地獄に落ちると教わっているからだそうです。

ちなみに統一教会が設立されてまだ間もない頃には、文鮮明は“血分け”の儀式として実際に女性信者と肉体関係を持ち、その後文が選んだ男性と自分が関係した女性を「合同結婚式」にて引き合わし、結婚させていました。しかしその後信者の数が増えたのでさすがの文鮮明も実際にすべての女性信者と関係を持てず、秘儀は儀式にとって代わられることになりました。すなわち文鮮明と女性信者が「手を合わせる」という儀式によって血統変換がされたとするのです。

すでにマスコミ等の報道でご存知とは思いますが、合同結婚式は4年に1度、本国の首都ソウルにて盛大に行われます。いまではスタジアムが満杯になるほど信者の数も増え、また世界中から信者が集まるようになりました。
合同結婚式では、文鮮明夫妻の前で多くの信徒たちが神の祝福を受けます。しかし信徒たちはこの合同結婚式の場にきて初めて自分の配偶者と会うのです。また配偶者は同じ国の人間とは限りません。言葉がまったく通じないかもしれないのです。しかしそれでも、敬虔な信徒たちは初めて会った見知らぬ人とその日のうちに夫婦になり、初夜を迎えます。表向きは教祖様が決めた相手ですから、相手が気に入らないとか拒否する権利はありません。
そして、祝福を受けた夫婦の新婚初夜の体位やその後の禁欲期間まで厳密に決められています。最初のセックスでは女性上位で結合するだとか(妻が夫と交わることにより夫も血統変換されるという理論からきているらしい)、初夜の後40日間夫婦は交わってはならないとか(40日というところがキリスト教的な数字ではあるが)、我々外部のものからすればかなり驚くべきことが実践されているようです。
こういうしきたりなので、信者間の勝手な恋愛は当然許されず、また一度祝福を受けた(結婚した)夫婦の離婚は基本的に禁じられています。救世主が選んだ相手なのだから離婚が起こるはずがないのです。といっても実際には離婚するカップルもいるそうですが。とくに片方が脱会したりすると夫婦ではいられなくなるらしく(まぁそうでしょうな)、そういった場合は離婚しても信者として残ったほうは再び合同結婚式に参加できるそうです。

といいつつ、文鮮明の現在の妻・韓鶴子(ハン・ハクジャ)は文にとって4番目の妻です。妻が4人いるということではなく、その前の妻たちとは離婚しています。救世主は離婚して4度も結婚しているが、信者に対しては自分が選んだ(実際には教団幹部が選んだのであろう)相手と離婚してはいけない、もちろん不義密通もいけないのであります。

参考リンク
天地正教(カルト研究会) 霊感商法の実態 紀藤正樹のLINC 統一運動ホームページ
メッコール メッコールファンクラブ 人類史の大真実 ワコム裁判判決について
(ワコムと統一協会の抗争が決着した模様)